ウッドステアリングは、高級感やデザイン性の高さから多くのドライバーに人気があります。
一方で、「滑りやすい」「手入れが大変」といったデメリットも指摘されており、購入をためらう方も少なくありません。
ステアリングは常に触れるパーツであり、見た目だけでなく実用性や快適性にも直結する重要な存在です。
そのため、交換を検討する際にはメリットとデメリットの両面をしっかり理解しておくことが欠かせません。
本記事では、ウッドステアリングの魅力と注意点を整理しながら、よくある疑問や不安を解説します。
さらに、デメリットを軽減する方法や購入前に確認すべきポイントを具体的に紹介。
おすすめの製品やウレタンとの比較情報もまとめているので、選び方に迷っている方に役立つ内容です。
最後までご覧いただくことで、ウッドステアリングの特徴を正しく理解し、自分に最適なステアリング選びに活かせるでしょう。
- ウッドステアリングのメリットとデメリットを理解できる
- デメリットを軽減する具体的な方法を知れる
- 自分の車に合うか判断する基準を得られる
- おすすめ製品や選び方の参考情報を得られる
ウッドステアリングのデメリットを考察

車内をおしゃれに演出できるウッドステアリングですが、見た目の良さだけではなく注意点も存在します。
ここでは、素材の特徴を知りながらデメリットを考えていきましょう。
- ウッドステアリングとは
- ウッドステアリングのメリット
- ウッドステアリングのデメリット
- ウッドステアリングは車検に通らない?
- ナルディのウッドステアリングは滑る?
ウッドステアリングとは
ウッドステアリングとは、その名の通り木材を使ったステアリングのことです。
昔のクラシックカーや高級車に多く採用されており、独特の光沢と質感で多くのファンを魅了してきました。
現在は本物の木材だけでなく、合成樹脂に木目を再現したタイプや、木と金属を組み合わせたタイプもあります。
天然木を使用したものは、一つひとつ木目が異なり、所有する喜びを感じやすいのが大きな特徴です。
また、硬い素材で作られているため、革やウレタンに比べるとしっかりとした感触があり、操作感が独特です。
ただし、木は温度変化や湿度の影響を受けやすく、環境によって扱いやすさが変わるという面も持っています。
ウッドステアリングのメリット

ウッドステアリングは、ドライバーにとって特別な存在感を与えてくれるアイテムです。
ここでは、魅力とされるポイントを具体的に紹介していきます。
高級感がある
ウッドステアリングの最大の魅力は、車内に高級感をもたらす点です。
天然木ならではの光沢と深みのある色合いは、革やウレタンとは異なる上質な雰囲気を演出します。
また、ステアリングはドライバーが常に触れる部分であるため、その存在感がインテリア全体の印象を大きく変えます。
高級車に多く採用されてきた歴史もあり、装着するだけで「特別な車に乗っている」という満足感を得やすいのも特徴です。
見た目だけでなく、持つ喜びを感じさせてくれるのが大きな魅力といえます。
個性を出せる
ウッドステアリングは、他の素材に比べて個性を表現しやすいパーツです。
木目の模様はひとつとして同じものがなく、所有者だけのオンリーワンなデザインを楽しめます。
さらに、カラーリングやリムの太さ、金属との組み合わせなど多彩なバリエーションがあり、好みに合わせた選択が可能です。
車を自分らしく仕上げたい人にとっては理想的なアイテムであり、カスタムの第一歩としても人気があります。
他車との差別化を図りたいドライバーに強い魅力を放つのが、この特徴です。
見た目が美しい
ウッドステアリングは、その美しさからインテリアの主役になれる存在です。
光の当たり方によって木目が変化し、独特の艶が生まれるため、思わず見惚れるような存在感があります。
工芸品のような仕上がりを持つ製品も多く、車のインテリアを一段と華やかに彩ります。
また、シンプルな内装にも映えるため、幅広い車種との相性が良い点も魅力です。
機能性だけでなく、乗るたびに視覚的な満足感を味わえるのはウッドならではといえるでしょう。
重厚感を感じられる
ウッドステアリングは、硬質な素材感によって重厚さを漂わせます。
手に取ったときのしっかりとした握り心地は、樹脂やウレタンにはない安定感を感じさせてくれます。
さらに、適度な重量感がハンドル操作に落ち着きを与え、ドライバーに安心感をもたらします。
クラシックカーやラグジュアリーカーと特に相性が良く、インテリア全体に風格を与える効果も期待できます。
装着するだけで車の存在感が増し、オーナーの満足度を高めることができる点が大きな魅力です。
耐久性がある
ウッドステアリングは、正しく扱えば長持ちする耐久性を備えています。
木材は硬度が高いため、革やウレタンのように経年劣化で表面がすぐに擦り切れる心配が少ないのが特徴です。
また、きちんと手入れをしていれば、年月を重ねるごとに木独特の風合いが増し、より味わい深く育っていきます。
一度取り付ければ長期的に愛用できる点は、所有する喜びを強めてくれる要素です。
美しさと機能性を長期間維持できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
ウッドステアリングのデメリット

見た目や質感で高い評価を受けるウッドステアリングですが、実際に使うと気になる点も存在します。
ここではデメリットについて具体的に解説していきます。
滑りやすい
ウッドステアリングは表面が硬く、革やウレタンと比べて摩擦が少ないため、手汗や湿気があると滑りやすくなります。
特に長時間の運転や緊張する場面ではグリップ力が落ち、操作性に不安を感じることもあります。
また、雨の日や夏場など湿度が高い環境では、さらに滑りやすさが目立つ傾向があります。
安全運転を考えると、この点は無視できないデメリットといえるでしょう。
しっかりと握り込めないと、思わぬトラブルにつながるリスクもあるため注意が必要です。
季節の影響を受けやすい
木材は温度や湿度に敏感な素材であるため、ウッドステアリングも季節による影響を強く受けます。
夏場は直射日光で表面が熱くなり、素手で触れると不快に感じるほど高温になることがあります。
一方、冬場は逆に冷たさが際立ち、冷え切ったハンドルを握るのがつらくなるケースも珍しくありません。
エアコンや暖房で調整してもすぐには温度が変わらないため、運転開始時にストレスを感じやすい素材です。
このように、快適さが気候によって左右される点はデメリットとして大きい特徴です。
長時間運転で疲れやすい
ウッドステアリングは硬い素材のため、クッション性がなく手に直接負担がかかります。
その結果、長時間の運転では手のひらや腕が疲れやすく、疲労感が増してしまいます。
特に長距離ドライブや高速道路の移動では、握力を維持するのが難しくなることもあります。
柔らかい素材のステアリングに比べると手に優しさが欠けるため、快適性の面で不利になる場合が多いです。
「見た目は良いけれど、長時間の使用はつらい」と感じるオーナーも少なくありません。
傷やひび割れのリスク
木材は衝撃や乾燥によって、傷やひび割れが生じやすいという弱点があります。
キーや指輪などの硬い物が当たると簡単に表面に跡が残り、見た目が損なわれる可能性があります。
また、エアコンの風や日差しによる乾燥で細かなひび割れが発生し、修復が難しくなるケースもあります。
表面のコーティングが剥がれると光沢が失われ、せっかくの高級感も台無しになってしまいます。
美しさを保つには細やかな注意と定期的なケアが欠かせません。
高価で手入れが必要
ウッドステアリングは一般的なウレタンや樹脂製に比べて価格が高く、導入コストが大きい点もデメリットです。
さらに、美しい状態を維持するためには専用のワックスやクリーナーでの定期的なメンテナンスが必要となります。
放置しておくとツヤが失われるだけでなく、劣化や変色が進みやすくなります。
購入後も継続的に費用や手間がかかるため、経済的な負担を感じる人も少なくありません。
見た目の美しさと引き換えに、維持コストを覚悟する必要があるのが現実です。
ウッドステアリングは車検に通らない?

ウッドステアリングに交換した場合、「車検に通らないのでは」と心配する人は少なくありません。
実際には、ウッドステアリングそのものが禁止されているわけではなく、保安基準を満たしていれば問題なく車検を通すことができます。
たとえば、直径が基準値を下回っていないか、取り付け方法が適切であるか、ハンドル操作に支障がないかといった点が確認されます。
また、エアバッグ装着車では注意が必要です。
純正ステアリングにエアバッグが備わっている場合、ウッドステアリングに交換するとエアバッグが機能しなくなる可能性があり、その場合は保安基準不適合と判断されます。
このため、車検対応をうたう製品を選んだり、エアバッグを活かせる専用品を選ぶことが大切です。
要するに、ウッドステアリングだから車検に落ちるということはなく、基準を守って安全に取り付けられているかが合否の分かれ目となります。
ナルディのウッドステアリングは滑る?

人気ブランドの一つであるナルディのウッドステアリングについて、「滑るのでは?」と気になる人も多いです。
確かに、木製特有の硬くてツルツルとした感触は、革やウレタンに比べると摩擦が少なく、手汗や湿度によって滑りやすいと感じる場合があります。
ただし、ナルディの製品は仕上げの質が高く、表面の塗装や形状に工夫がされているため、極端に操作しづらいということはありません。
また、リムの太さやデザインによって握りやすさが変わるため、選ぶモデル次第で操作性の印象も大きく変わります。
さらに、グローブを使用したり、専用のカバーを装着することでグリップ力を補うことも可能です。
つまり、「絶対に滑る」と断言できるものではなく、個々の感覚や使い方によって評価が分かれる部分です。
ナルディ製のウッドステアリングは高級感やデザイン性に優れているため、適切に扱えば快適に楽しむことができるでしょう。
ウッドステアリングのデメリット対策

ウッドステアリングには見た目の魅力がある一方で、実用面では扱いにくさを感じることがあります。
しかし、工夫次第でそのデメリットを大きく軽減することが可能です。
ここでは具体的な対策方法を紹介します。
- デメリットを軽減する方法
- 購入前に確認すべきポイント
- おすすめのウッドステアリング5選
- ウッドステアリングが似合う車の条件
- ウッドvsウレタンステアリングの比較
- ウッドステアリングの試乗体験談
デメリットを軽減する方法
滑りやすさや温度変化への弱さ、手への負担やメンテナンスの手間など、ウッドステアリングの欠点はさまざまです。
ただし、それぞれに対応できる手段があり、実践すれば快適さを大きく高められます。
簡単に取り入れられる方法も多いため、気になる問題に合わせて試してみましょう。
グリップカバーで滑り防止
グリップカバーを装着することで、木製特有のツルツルした感触を改善できます。
カバーはラバー製やレザー製など種類があり、好みに応じて選べるのも魅力です。
直接握るより摩擦が増えるため、汗をかいても安心して操作できます。
また、カバーを付け外しできるので、使わないときは外して木目の美しさを楽しむことも可能です。
安全性とデザイン性を両立できる有効な手段といえるでしょう。
ステアリングカバーで温度対策
夏の熱さや冬の冷たさを緩和するには、ステアリングカバーが効果的です。
断熱性や保温性に優れた素材を選べば、直射日光や冷気からハンドルを守れます。
特に布製やレザー製のカバーは握り心地も柔らかく、快適性を高めるのに役立ちます。
取り付けや交換が簡単なため、季節に応じて使い分けるのもおすすめです。
温度による不快感を減らし、ストレスなく運転できる環境を整えられます。
運転姿勢を調整して疲労軽減
長時間の運転で手が疲れやすい問題は、姿勢の調整で和らげることができます。
シート位置や背もたれ角度を見直し、腕を自然に伸ばしてハンドルを握れるようにすると負担が軽減されます。
また、リラックスした握り方を心がけるだけでも疲労感は大きく変わります。
姿勢が整えば血流も良くなり、肩や腕のこわばりも少なくなるでしょう。
単純ながら効果的な改善策として取り入れる価値があります。
専用ワックスで表面保護
ウッドステアリングの表面を美しく保つには、専用ワックスで定期的にコーティングすることが大切です。
ワックスは光沢を引き出すだけでなく、乾燥や紫外線から木材を守る役割も果たします。
さらに、薄い保護膜ができることで小さな擦り傷もつきにくくなります。
施工は布で軽く塗り広げるだけと簡単なので、手間をかけずに続けられるのも魅力です。
長く愛用するための欠かせないケア方法といえます。
月1回の簡単クリーニング
日常的な汚れを放置するとツヤが失われ、劣化が早まる原因となります。
そこで、月に一度は柔らかい布で乾拭きをして、ホコリや手の油分を取り除くことがおすすめです。
さらに、専用クリーナーを使えば表面を清潔に保ち、木材の呼吸を妨げずに美しさを維持できます。
この習慣をつけるだけで経年変化が緩やかになり、ひび割れの予防にもつながります。
負担にならない簡単なメンテナンスで、長期間良好な状態を楽しめるでしょう。
購入前に確認すべきポイント

ウッドステアリングは見た目の美しさや高級感が魅力ですが、選び方を間違えると使いづらさや後悔につながります。
購入する前にチェックすべき項目を把握しておくことで、自分の車とライフスタイルに合った最適な一本を選べます。
ここでは特に重要なポイントを解説します。
車種・適合
ステアリングは車種によって取り付け方法や規格が異なるため、まずは自分の車に適合するかを確認する必要があります。
適合しないハンドルを無理に装着すると、安全性を損なうだけでなく、車検に通らなくなる可能性もあります。
車種ごとの専用品や、ボスキットを使って装着できるモデルを選ぶことが安心です。
販売ページやメーカーの適合表を必ずチェックしてから購入するようにしましょう。
サイズ・形状
ステアリングのサイズや形状は、操作性に大きな影響を与えます。
直径が大きすぎると操作が重くなり、小さすぎると細かいコントロールが難しくなります。
また、リムの太さや断面形状によっても握りやすさは変わります。
普段の運転スタイルを考え、自分の手にしっくりくるサイズを選ぶことが快適な操作につながります。
素材・仕上げ
ウッドステアリングといっても、表面の仕上げ方や木材の種類によって印象や使用感は大きく異なります。
光沢のある鏡面仕上げは見た目が華やかですが、滑りやすいと感じる人もいます。
一方、つや消し加工やマット仕上げなら手触りが落ち着き、滑りにくさも向上します。
好みのデザインだけでなく、実際の操作性を考慮して選ぶことが大切です。
メンテナンスの手間
ウッドステアリングは美しさを保つために、定期的なクリーニングやワックスがけが必要です。
お手入れを怠るとツヤがなくなったり、ひび割れの原因になります。
日常的に簡単なケアを続けられるかどうかを考えてから選ぶと、無理なく長く使えます。
「メンテナンスを楽しめるか」が購入判断のポイントになることもあります。
価格とコスト
ウッドステアリングは一般的に高価で、導入費用が大きくなりがちです。
さらに、専用クリーナーやワックスといった維持費もかかります。
安価なモデルもありますが、品質や耐久性が劣る場合が多いため、長期的なコストを考慮して選ぶことが重要です。
初期費用と維持費のバランスを見極め、自分にとって納得できる一本を選ぶようにしましょう。
おすすめのウッドステアリング5選

ウッドステアリングはブランドやモデルによってデザインや操作感が大きく異なります。
ここでは人気が高く、品質や特徴が分かりやすい5製品を厳選して紹介します。
ナルディ クラシック
イタリアの老舗ブランド「ナルディ」を代表する定番モデルです。
マホガニー材を使った深みのあるウッドリムと、ポリッシュやブラックのスポーク仕上げが選べるのが特徴です。
330mm〜360mmのサイズ展開があり、クラシックカーや輸入車との相性が抜群です。
高級感と信頼性を兼ね備えた一本として、多くのオーナーに愛されています。
MOMO スーパーインディ
MOMO スーパーインディは、イタリア製ならではの丁寧な作り込みが魅力です。
小径設計でレスポンスが良く、滑らかな木目仕上げによるヴィンテージ感も味わえます。
クラシックスタイルを残しつつ、実際のドライビングでも扱いやすいモデルです。
専用ボスや純正ボスを使って取り付けられるため、幅広い車種に対応しています。
デポレーシング ウッドステアリング
デポレーシングは、コストパフォーマンスに優れたブランドです。
リベット仕上げやディープコーンタイプなど多彩なデザインを展開しており、35〜36.5φサイズが人気です。
比較的手頃な価格でクラシックな雰囲気を楽しめるため、初めてのカスタムにも向いています。
リーズナブルながらも存在感のある一本です。
REAL ガングリップステアリング
国産ブランド「REAL」のガングリップタイプは、握りやすさを重視した設計が特徴です。
グリップ部分にくぼみを設け、長時間の運転でも疲れにくい形状になっています。
また、ウッド単体だけでなくレザーやコンビ仕様も選べるため、デザイン性と実用性を両立できます。
細部まで丁寧に仕上げられており、品質を求める人におすすめです。
ナルディタイプ 高級ウッドステアリング(汎用品)
「ナルディタイプ」と呼ばれる汎用品は、本格的なナルディ製ではありませんが、手頃な価格で木目の雰囲気を楽しめます。
多くはMOMO互換のボスに対応しており、スポーティな操作感を味わえる小径モデルが主流です。
価格が抑えられている分、品質に差がある場合があるため、購入時には信頼できるショップを選ぶことが大切です。
手軽にウッドステアリングを試してみたい人に適した選択肢です。
ウッドステアリングが似合う車の条件

ウッドステアリングはどんな車にも合うわけではありません。
その存在感を最大限に引き出すには、車のデザインや雰囲気との調和が重要です。
ここでは、特に相性の良い車の条件を紹介します。
クラシックカーや旧車
クラシックカーや旧車は、ウッドステアリングとの相性が抜群です。
往年の名車にはもともと木製ハンドルが採用されていたことも多く、交換しても自然に馴染みます。
木目の深い艶とビンテージ感が、車の歴史や存在感を一層際立たせます。
クラシカルな雰囲気を大切にしたいオーナーにとって、理想的な選択肢といえるでしょう。
木目調のインテリア
車内に木目調パネルが使われているモデルは、ウッドステアリングを取り入れると統一感が生まれます。
センターコンソールやドアトリムと質感がマッチし、上質な空間を演出できます。
純正のインテリアデザインを崩すことなく、自然に高級感をプラスできるのが魅力です。
ウッドが持つ温かみと調和し、車内全体をより洗練された雰囲気に仕上げてくれます。
スポーツカーやGTカー
スポーツカーやGTカーにウッドステアリングを組み合わせると、独特のレーシーな雰囲気を演出できます。
往年のレーシングカーにも木製ハンドルが使われていた歴史があり、クラシックスポーツと非常に相性が良いです。
メタルスポークと組み合わせることで精悍さが増し、運転席に座るだけで高揚感を得られます。
デザイン性とドライビングの楽しさを両立したい人にぴったりの選択です。
ラグジュアリー系ミニバンやセダン
ラグジュアリー系のミニバンやセダンでは、ウッドステアリングがインテリアの格を高めてくれます。
シートや内装に高級素材が使われている車種では、木目の艶が落ち着きある雰囲気をプラスします。
ファミリーカーでも特別感を出したい場合や、上品さを重視するユーザーに適しています。
日常使いの中に贅沢さを取り入れたい方におすすめできる条件です。
カスタムやドレスアップを楽しむ車
個性的なカスタムを楽しむ車にとって、ウッドステアリングは雰囲気を一変させるアイテムになります。
内装をクラシック風やビンテージ風に仕上げたいときに特に効果的です。
ウッド独自の存在感が、他の車にはない特別なオーラを演出します。
ドレスアップの仕上げとして導入することで、オーナーのこだわりを強くアピールできるでしょう。
ウッドvsウレタンステアリングの比較

ステアリング選びで迷うのが、ウッドとウレタンのどちらを選ぶかという点です。
両者にはそれぞれ異なる特徴があり、車の用途や好みによって最適な選択が変わります。
ここでは5つの観点から比較していきましょう。
見た目・高級感
ウッドステアリングは天然木ならではの艶や木目が魅力で、高級感を演出できます。
クラシックカーやラグジュアリーカーに特に映え、インテリア全体を華やかに仕上げます。
一方、ウレタンステアリングはシンプルで実用的なデザインが多く、派手さはないものの無難で馴染みやすい印象です。
高級感を重視するならウッド、実用性や控えめな雰囲気を求めるならウレタンが向いています。
握り心地・操作感
ウッドは硬質な素材のためクッション性がなく、滑りやすさを感じることがあります。
長時間の運転では疲れやすいというデメリットもあります。
一方で、ウレタンは柔らかく手にフィットしやすいので、グリップ感に優れ快適な操作が可能です。
ドライビングの快適性を優先するなら、ウレタンに軍配が上がります。
耐久性・傷への強さ
ウッドステアリングは硬さがあるため摩耗しにくく、適切に手入れをすれば長持ちします。
しかし、衝撃や乾燥によってひび割れや傷がつきやすいという弱点もあります。
一方、ウレタンは強度が高く、日常使用での傷や劣化に強いのが特徴です。
扱いやすさや耐傷性を求めるならウレタンの方が安心できます。
価格・コスト
ウッドステアリングは高級感がある分、価格帯も高めで、数万円以上するものが主流です。
さらに、美観を保つためには専用ワックスやクリーナーなどの維持コストも必要です。
対してウレタンステアリングは安価で手に入ることが多く、メンテナンスの負担も少なく済みます。
コストを抑えたい人にはウレタンが適しています。
季節・温度の影響
ウッドは温度変化を受けやすく、夏は熱く、冬は冷たくなりやすい素材です。
そのため、季節によって握り心地が大きく変わる点はデメリットです。
ウレタンは温度の影響を受けにくく、年間を通して快適に使用できます。
気候を問わず安定した操作性を求めるなら、ウレタンの方が使いやすいといえるでしょう。
ウッドステアリングの試乗体験談

筆者は以前、友人の車に取り付けられたウッドステアリングを試させてもらったことがあります。
運転席に座った瞬間にまず感じたのは、その見た目の高級感でした。
木目の艶やかさがインテリア全体を引き立て、普段乗っている車とは違う特別な雰囲気を味わえます。
実際に手を添えると、木ならではの温かみを感じられ、握っているだけで気分が高揚しました。
試乗したのはちょうど涼しい時期で、11月ごろだったと思います。
そのため、手に汗がついてベタつくような不快感はなく、快適に操作できました。
一方で、滑りやすさは確かに気になりました。
特に強く握らないと不安を覚える場面もあり、スポーツ走行などには少し不向きかもしれません。
さらに、友人のステアリングには小さな擦り傷があり、木材特有の繊細さを実感しました。
やはり美しさを保つには日頃のメンテナンスが欠かせないと感じます。
とはいえ、運転させてもらったときの高揚感は格別で、ドライブが一層楽しくなるカスタムだと思いました。
ウッドステアリングのデメリットを総括
記事のポイントをまとめます。
- ウッドステアリングの基本的な特徴と素材の魅力
- 高級感や個性などのメリットとその具体的な効果
- 滑りやすさや温度変化などのデメリット
- 長時間運転時の疲労や傷のリスクについて
- 車検適合性や安全面に関する疑問点の解説
- デメリットを軽減する具体的な対策方法
- 購入前に確認すべき適合・サイズ・素材の要素
- おすすめのウッドステアリング製品情報
- ウッドが似合う車種やインテリア条件の紹介
- ウレタンとの比較による選び方のポイント

