愛車のホイール塗装に挑戦しようと考えたとき、「塗ってはいけない場所」があることをご存じでしょうか?
見た目を美しく仕上げることだけに気を取られると、安全面や耐久性に大きな問題が生じてしまいます。
知らずに塗装してしまうと、ホイールの機能を損ない、走行中のトラブルを招くおそれがあるのです。
そこで本記事では、初心者でも理解しやすいように、塗装のNGポイントを詳しく解説しています。
「どこを塗ってはいけないのか」「どうすれば失敗を防げるのか」といった疑問に答えながら、正しいマスキング方法やおすすめのスプレー商品まで網羅的にご紹介します。
まずは、ホイール塗装で「絶対に塗ってはいけない場所」から確認して、失敗のない仕上がりを目指しましょう。
- ホイール塗装で避けるべき場所が明確にわかる
- 失敗しない塗装手順とマスキング方法を理解できる
- 剥がれにくく長持ちする塗装のコツが身につく
- おすすめスプレー選びで仕上がりに差をつけられる
ホイール塗装で塗ってはいけない箇所を考察

ホイール塗装は見た目を美しく変える方法ですが、すべてを塗れば良いというわけではありません。
重要な部分を塗ってしまうと安全性や機能に悪影響を与える恐れがあります。
ここでは、絶対に塗ってはいけない箇所をわかりやすく解説します。
- ホイール塗装で塗ってはいけない箇所
- ホイール塗装でやってはいけないこと
- ホイール塗装のマスキング方法
- ホイール塗装を剥がれないようにする方法
- ホイール塗装のおすすめスプレー5選
ホイール塗装で塗ってはいけない箇所
ホイールを美しく塗装するには、見えない部分にも注意が必要です。
特に機械的に接触する箇所や密閉性が求められる部分を塗ってしまうと、トラブルの原因になります。
ここでは、塗装を避けるべき具体的な場所を紹介します。
ナット取り付け部分
ナット取り付け部分は、ホイールとボルトが強く締結される重要な場所です。
この部分に塗装があると、締め付けが不完全になり、走行中にホイールがぐらついたり外れたりする危険があります。
塗膜が厚くなるとトルクが正しくかからず、ボルトが緩む原因にもなります。
安全性に直結するため、ナットが触れる面は必ず塗装を避けましょう。
しっかりとマスキングをして、塗料が一切かからないようにすることが大切です。
ホイール中央裏側の接地面
ホイールの中央裏側には、車両側のハブと接触する「接地面」があります。
ここは金属同士が直接触れ合うことで、しっかりとホイールが固定される構造です。
この部分に塗装をすると、密着力が弱まり、走行中のガタつきや異音の原因となります。
さらに塗膜が剥がれて異物となると、ブレーキやサスペンションにも悪影響を与えかねません。
接地面には絶対に塗料が付かないよう、マスキングでしっかり保護することが重要です。
ホイール内側のブレーキ接触部
ホイールの内側には、ブレーキキャリパーやローターが非常に近い位置にあります。
この周辺に塗装をすると、熱によって塗膜が劣化したり剥がれたりする危険があります。
特にブレーキと接触する可能性のある部分は、塗装による厚みの変化が悪影響を及ぼすため注意が必要です。
剥がれた塗料がブレーキに入り込めば、制動力の低下や異音の原因にもなります。
安全性を保つためにも、ブレーキ周辺には塗装を避けるのが鉄則です。
エアバルブ付近のシール面
タイヤの空気を入れるエアバルブの根元には、空気が漏れないようにするシール面があります。
この部分に塗料が乗ると、密閉性が損なわれる恐れがあります。
エア漏れは走行中にタイヤの空気圧が低下する原因となり、バーストや操縦安定性の低下を招く可能性もあります。
さらに、再び空気を入れた際に漏れが生じると、知らないうちに重大なトラブルにつながることも。
エアバルブ周辺は丁寧にマスキングし、塗装を避けましょう。
シリアルナンバーやサイズ刻印部分
ホイールには、製品のシリアルナンバーやサイズ情報が刻印されています。
これらは車検や交換時に必要となる情報であり、塗装によって隠れてしまうと確認ができなくなります。
また、販売時や下取りの際に査定に影響することもあります。
一度塗ってしまうと、文字が見えなくなり元に戻すのが難しくなります。
重要な情報を守るためにも、刻印部分には塗料がかからないようしっかりと保護してください。
ホイール塗装でやってはいけないこと

ホイール塗装にはコツがあり、自己流でやってしまうと失敗の原因になります。
見た目はきれいでも、塗り方や工程を間違えるとすぐに剥がれたり、不具合が出たりします。
ここでは、やってはいけない注意点を詳しく解説していきます。
クリア塗装を省略する
クリア塗装は、ホイール表面を守る最終仕上げの役割を持っています。
これを省略してしまうと、塗装が紫外線や雨、飛び石などにさらされてすぐに劣化します。
見た目が美しくても、短期間で色あせたり剥がれたりしてしまえば元も子もありません。
ツヤや耐久性を保つためにも、クリア塗装は必ず行うべき重要な工程です。
仕上がりに差が出るポイントなので、手を抜かず丁寧に重ね塗りしましょう。
ブレーキ周りまで塗装してしまう
ブレーキ周りには、高温になる部品や動くパーツが多くあります。
このエリアに塗装してしまうと、熱で塗膜が焼け焦げたり剥がれたりしやすくなります。
さらに、塗料がパーツの隙間に入り込むと、ブレーキの動きが悪くなり、制動力が低下する危険もあります。
命に関わる部分だからこそ、絶対に塗装してはいけません。
周辺をしっかりマスキングして、塗料の飛び散りにも注意しましょう。
アルミホイールに直接塗る
アルミホイールは表面が滑らかで、塗料が密着しにくい特性があります。
下地処理をせずに直接塗ってしまうと、数日で簡単に剥がれてしまいます。
塗装を長持ちさせるには、まずヤスリがけで表面を荒らし、塗料が食いつくようにします。
さらに、プライマーという下地材を塗ることで密着性がアップし、塗装が剥がれにくくなります。
手間を惜しまず、確実に下地処理をしてから塗装に入ることが大切です。
スプレー缶だけで済ませる
スプレー缶は手軽ですが、それだけで完璧な仕上がりを目指すのは難しいです。
特に安価な製品はムラが出やすく、塗膜が薄いため耐久性に欠けます。
プロのような質感や長持ちする塗装を目指すなら、下地処理やクリア塗装との併用が欠かせません。
また、スプレー缶を使う際も、噴射距離や温度管理に注意しないと、ダレや気泡の原因になります。
道具は適材適所で使い分け、スプレー缶だけに頼らないようにしましょう。
乾燥不十分で組付け・走行
塗装後に十分な乾燥時間を取らず、すぐにタイヤを組み付けたり走行すると、塗膜が傷ついて剥がれてしまいます。
内部までしっかり乾いていない状態では、指で触れただけで塗料がよれてしまうこともあります。
特に気温や湿度が低い日には、乾燥に通常よりも多くの時間が必要になります。
最低でも24時間は乾燥させ、完全に硬化するまで待つのが理想です。
焦らず丁寧に工程を守ることが、仕上がりと耐久性を左右します。
塗料に適さない素材を使う
市販の塗料の中には、ホイールのような金属に適していないものも存在します。
例えば、プラスチック用や木材用の塗料では、密着性や耐久性が不足し、すぐに剥がれてしまいます。
また、耐熱性がない塗料だと、走行中のブレーキ熱で変色やひび割れを起こすことも。
必ず「ホイール専用」や「金属・耐熱対応」と明記された製品を選びましょう。
選ぶ塗料によって、仕上がりの美しさも寿命も大きく変わってきます。
面が汚れたまま塗装
塗装前にホイール表面が油やホコリで汚れていると、塗料がうまく密着しません。
一見きれいに見えても、手の皮脂やブレーキダストが残っていることがあります。
そのまま塗装すると、あとから浮きや剥がれが発生し、仕上がりもムラになります。
脱脂剤やパーツクリーナーでしっかりと汚れを落とし、完全に乾いた状態で塗装を開始しましょう。
ひと手間を惜しまないことが、美しく長持ちする塗装への近道です。
ホイール塗装のマスキング方法

ホイール塗装を成功させるには、マスキングの精度が仕上がりを大きく左右します。
守るべき部分をしっかりと覆っておかないと、塗装ミスや機能不良の原因になります。
ここでは、マスキングすべき具体的なポイントと、その方法をわかりやすく紹介します。
タイヤ全体をカバーする
ホイールを装着したまま塗装する場合、タイヤ部分に塗料がかかるのを防ぐ必要があります。
塗料がタイヤに付着すると、見た目が悪くなるだけでなく、ゴムへの悪影響も考えられます。
新聞紙やビニール袋、専用のマスキングカバーなどを使い、タイヤ全体をしっかりと覆いましょう。
特にホイールとの境目は、養生テープで隙間なく貼り付けて密閉するのがポイントです。
こうすることで、不要な部分への塗料の飛散を確実に防げます。
ナット穴をふさぐ
ナット穴はホイールを車体に固定するための重要な部分です。
ここに塗料が入り込むと、ナットの締め付けトルクが不正確になり、緩みや外れの原因になります。
小さく切ったマスキングテープや、専用のキャップでひとつずつ穴をふさぐようにしましょう。
塗装後にマスキングを外した際、穴の周囲がきれいに仕上がるよう丁寧に密着させることが大切です。
手間はかかりますが、安全性と見た目の美しさのために絶対に省略できない工程です。
ハブ接地面を隠す
ハブ接地面は、ホイールの裏側中央にあり、車のハブと密着することでホイールを固定します。
この部分に塗装が付着すると、密着が不完全になり、走行中にホイールがガタつく原因になります。
マスキングテープを円形にカットし、ぴったりと貼り付けて塗料の侵入を防ぎましょう。
ハブリングを使用する場合は、その装着部分も忘れずに保護してください。
正しく密着させることができれば、走行中の異音や振動も防ぐことができます。
エアバルブ周りをカバー
エアバルブは、タイヤの空気を管理するために重要なパーツです。
その周囲には空気を漏れにくくするためのシール面があり、ここに塗装がかかると密閉が損なわれます。
エアバルブを丸ごとマスキングテープで覆い、根元も忘れずにしっかり包み込みましょう。
細かい部分は綿棒やカッターで調整すると、仕上がりがよりきれいになります。
空気漏れを防ぐためにも、このマスキングは絶対に手を抜いてはいけません。
ロゴ・刻印を保護
ホイールには、メーカーのロゴやサイズなどの刻印が彫られています。
これらの情報は、車検やホイール交換時に必要となる重要なデータです。
塗装でこれらの刻印を覆ってしまうと、視認性が失われ、後々困ることになります。
マスキングテープを細かく切り、ロゴや刻印の形に合わせてていねいに保護しましょう。
透明テープを使えば位置の確認がしやすく、ずれにくいため作業効率も上がります。
大切な情報を守るために、見落としのないよう丁寧に対応してください。
ホイール塗装を剥がれないようにする方法

ホイール塗装を長持ちさせるには、塗料の密着性と耐久性を高めることが重要です。
見た目を美しく仕上げるだけでなく、走行中の摩擦や汚れ、熱にも強い塗装を施す必要があります。
ここでは、塗装を剥がれにくくするための具体的な手順を紹介します。
しっかりヤスリがけする
ホイール表面はつるつるしているため、そのまま塗装してもすぐに剥がれてしまいます。
ヤスリがけをすることで表面に微細な傷をつけ、塗料がしっかりと食いつくようになります。
耐水ペーパーの600番〜1000番程度で、ホイール全体を均一にこすりましょう。
特に湾曲している部分や、手が届きにくい隙間も丁寧に仕上げるのがコツです。
ムラのないヤスリがけが、塗装の定着と美しい仕上がりを実現します。
脱脂をていねいに行う
塗装前の脱脂作業を怠ると、塗料が油分の上に乗ってしまい、密着が極端に悪くなります。
その結果、乾いた後でも手でこすると簡単に剥がれてしまうことがあります。
脱脂には専用のシリコンオフやパーツクリーナーを使い、布やペーパーでホイール全体を拭き上げます。
見た目がきれいでも、手の脂やブレーキダストなどが残っている可能性があるので注意が必要です。
丁寧な脱脂は、長持ちする塗装の基本中の基本です。
下地にプライマーを塗る
プライマーは、ホイール表面と塗料の接着を助ける下地材です。
これを塗ることで、塗装がしっかり密着し、剥がれにくくなります。
とくにアルミホイールやクローム仕上げのものには、プライマーの使用が必須です。
スプレータイプのプライマーを使い、全体に均一に薄く吹きつけましょう。
乾燥時間を守り、完全に乾いたのを確認してから塗装工程に進むことが重要です。
塗装は薄く重ねる
一度に厚く塗ろうとすると、ムラや垂れが発生しやすくなり、仕上がりが不均一になります。
また、塗料がしっかり乾きにくく、結果的に剥がれやすくなる原因にもなります。
薄く吹きつけることを意識し、3〜5回ほど重ね塗りするのが理想です。
1回塗るごとに10〜20分程度の乾燥時間を置くことで、塗膜がしっかりと積み重なります。
根気よく重ねることで、耐久性も美しさも兼ね備えた塗装が完成します。
クリアコートで仕上げる
塗装の最後には、透明なクリアコートを重ねることで、表面を保護します。
これにより、紫外線や飛び石、水分などから塗装面を守ることができます。
ツヤ出しの効果もあり、見た目の質感もグッと高まります。
クリアコートも塗料と同様に、薄く数回に分けて吹きつけるのがポイントです。
完全に乾燥させることで、強固な保護膜となり、塗装の持ちを大きく延ばしてくれます。
ホイール塗装のおすすめスプレー5選

塗装を長くきれいに保つためには、品質の良いスプレー選びが重要です。
ここでは実際の口コミやレビューをもとに、性能や使いやすさに優れた5製品を厳選して紹介します。
Holts ホイールペイント
Holtsのホイールペイントは、高密着でムラになりにくいスプレーです。
ネットのレビューでは錆ホイールでも色むらなく塗装できたとの声が多く、320 ml缶でホイール4本分に対応する容量も魅力です。
ツヤ消し〜ツヤありまで幅広く、色の選択肢も豊富なので、好みの仕上がりが可能です。
ソフト99 ホイールカラー
ソフト99のホイールカラーは密着性に優れ、ムラや垂れが出にくいと高評価です。
艶消しブラックやガンメタなら、質感豊かな仕上がりを希望する人にぴったりです 。
クリアとの相性も良く、自家塗装でもプロ品質を目指せる一本です。
AZ ラバーペイント ZEQUE
AZのラバーペイント「ZEQUE」は油性で耐熱性にも優れ、タイヤやホイールの塗装に適しています。
400 mlの大容量タイプでコスパが良く、定着力もしっかりしていると評価されているようです。
カラー展開も豊富なので、愛車のイメージチェンジに向いています。
アサヒペン 高耐久ラッカースプレー
低価格でお手軽にホイール塗装をしたいのであれば、本製品がおすすめです。
シリコン変性アクリル樹脂の使用により、汚れやキズがつきにくくなります。
日光や雨風にも強く、耐久性に優れている点も魅力といえるでしょう。
カーメイト 自動車用タイヤつや出しワックス
ホイール塗装後にツヤを出したいなら、本製品がおすすめです。
雨にも強い油性タイプになるため、黒いタイヤでも長期間のツヤを維持します。
経年で茶色くなったタイヤも、本製品を吹きかけることで、ピカピカになるかもしれません。
スプレーするだけの簡単施工で、初心者にも扱いやすいと言えるでしょう。
ホイール塗装で塗ってはいけない気になる点

ホイール塗装をDIYで行う際、「そもそもこれって大丈夫?」という不安を抱える方も多いはずです。
特に塗装の方法や条件によって、仕上がりや耐久性に大きな違いが出るため、よくある疑問を事前に解消しておくことが成功のカギとなります。
ここでは、ホイール塗装で気になる点について解説します。
- ホイール塗装はタイヤをつけたままできる?
- ホイール塗装は焼き付けじゃないと剥がれる?
- ホイール塗装は持ち込みもしてくれる?
- ホイール塗装の料金はどのくらい?
- 車のホール塗装は何年くらい持つ?
- ホイール塗装で失敗した人の体験談
ホイール塗装はタイヤをつけたままできる?
ホイールにタイヤが装着された状態での塗装は、結論から言えば「可能」です。
ただし注意点も多く、仕上がりや安全性に影響を及ぼす可能性があります。
タイヤがついたままだと、ホイールの縁までしっかり塗料が届かず、塗りムラができやすくなります。
また、タイヤ側に塗料が付着してしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、ゴムの劣化を早める原因にもなります。
このため、タイヤが装着された状態で塗装する場合は、厳重なマスキングが必須です。
タイヤ全体をビニールなどで完全に覆い、エアバルブや接地面、ナット穴なども丁寧に保護しましょう。
最も理想的なのは、タイヤを取り外してホイール単体で塗装する方法です。
それが難しい場合は、マスキングを徹底することで、トラブルを防ぐことができます。
ホイール塗装は焼き付けじゃないと剥がれる?

焼き付け塗装は、業者が高温の乾燥機を使って塗膜を定着させる方法で、非常に強固な仕上がりになります。
しかし、DIYで行う一般的なスプレー塗装が「必ず剥がれる」わけではありません。
しっかりと下地処理を行い、プライマーやクリア塗装を重ねて丁寧に仕上げれば、スプレーでも数年は美しい状態を保つことが可能です。
焼き付け塗装のような耐熱性や耐久性には及びませんが、日常使用で大きな問題が起きることは少ないでしょう。
注意点としては、塗装後の乾燥時間を十分に取ることと、走行前に完全に定着させることです。
また、スプレー塗装は石跳ねや洗車ブラシなどで傷がつきやすいため、定期的なメンテナンスも欠かせません。
耐久性を求めるなら焼き付けがベストですが、DIYでのホイール塗装でも、手順を守ればしっかりと仕上がります。
要は「正しい方法でやるかどうか」が、長持ちさせるためのポイントです。
ホイール塗装は持ち込みもしてくれる?

ホイール塗装を専門業者に依頼したいと考える人にとって、「持ち込み対応してくれるのか?」は気になるポイントです。
結論から言えば、多くのカーショップや塗装業者では、ホイールの持ち込み塗装に対応しています。
特にタイヤ付き・ホイール単体のどちらにも対応している業者が増えており、希望に合わせて選ぶことが可能です。
ただし、持ち込みが可能かどうかは店舗ごとに異なるため、事前に電話やウェブサイトで確認しましょう。
一部の業者では、タイヤが組まれている状態では受け付けていなかったり、追加料金がかかるケースもあります。
また、社外ホイールや特殊形状の場合、塗装を断られることもあります。
そのため、可能であれば写真を添えて事前相談するのがおすすめです。
自分で塗装に自信がない、あるいは仕上がりを重視したいという方には、持ち込み対応のプロに依頼するのも安心な選択です。
ホイール塗装の料金はどのくらい?

ホイール塗装にかかる費用は、依頼方法や塗装の種類によって大きく異なります。
一般的に、業者に依頼した場合の料金は、ホイール1本あたり10,000円〜15,000円が相場です。
デザインの複雑さやホイールのサイズによって金額が変わるほか、塗装方法が焼き付けか通常スプレーかでも違ってきます。
例えば、焼き付け塗装は耐久性が高いぶん、価格も高めで1本あたり10,000円以上になることが多いです。
DIYで行う場合、スプレーやマスキングテープ、プライマー、クリアなどの材料費を含めて、4本で5,000円〜10,000円程度で済むこともあります。
ただし、手間と技術が求められるため、仕上がりに自信がない場合はプロに依頼する方が安心です。
コストを抑えつつも満足のいく仕上がりを目指すなら、自分の予算と仕上がりのバランスを考えて選ぶことが大切です。
車のホイール塗装は何年くらい持つ?

ホイール塗装の耐久性は、使用環境や塗装の質によって変わりますが、一般的には3〜5年ほどが目安です。
プロによる焼き付け塗装であれば、5年以上美しさを保つケースも多く、耐候性や防錆性にも優れています。
一方、DIYでスプレー塗装を行った場合は、仕上げ方や保管状況によって持ちが大きく変わります。
しっかりと下地処理を行い、プライマーとクリアコートを丁寧に重ねれば、3年程度は良好な状態を維持できることもあります。
ただし、洗車ブラシや飛び石によって細かなキズがつきやすいため、定期的な補修やケアが必要です。
また、雨や雪、紫外線に長時間さらされることで塗膜が劣化しやすくなります。
車庫保管やコーティング剤の使用などで、寿命を延ばすことが可能です。
塗装を長持ちさせるには、施工後のメンテナンスが重要になるでしょう。
ホイール塗装で失敗した人の体験談

筆者の友人が、ある日「自分でホイール塗装に挑戦した」と話してくれました。
ネットの情報を頼りに、スプレー缶と新聞紙でマスキングをして、塗装を始めたそうです。
しかし、事前の下処理を十分にせず、アルミホイールに直接塗料を吹きかけてしまったとのこと。
最初は綺麗に見えたものの、数週間後には塗装がパリパリと剥がれ、指でこすると簡単に剥げる状態になったそうです。
さらに、走行中の飛び石で傷がつき、見た目もボロボロになってしまったとか。
結局、剥がれかけた塗装を落とす手間がかかり、最初からプロに頼んだほうが安上がりだったと後悔していました。
この話を聞いて、筆者は「自分は不器用だし、こんな失敗は避けたい」と思いました。
工具や技術に自信がない場合は、最初からプロに任せたほうが、時間もお金も無駄にならずに済むと思います。
ホイール塗装で塗ってはいけないの総括
記事のポイントをまとめます。
- ナット取り付け部は塗装を避けて締結不良を防ぐ
- ホイール裏側の接地面に塗装すると走行トラブルの原因になる
- ブレーキ接触部に塗料が付着すると制動力が低下する
- エアバルブ周辺の塗装は空気漏れのリスクがある
- 刻印部を塗るとサイズ確認や車検時に支障をきたす
- クリア塗装を省略すると耐久性が著しく落ちる
- ホイール塗装は丁寧なマスキングが仕上がりを左右する
- 剥がれを防ぐには下地処理と薄塗りを重ねることが重要
- DIY初心者はスプレー選びと乾燥時間に特に注意が必要
- 自信がない場合は専門業者に依頼するのが安心

