希望の中古車が県内で見つからない場合、県外まで選択肢を広げるか悩みますよね。
実際、県外で探すことで車種の選択肢は増えますが、その分さまざまなリスクや手間が伴うこともあります。
ネットで見つけた魅力的な車に惹かれて契約したものの、納車後に状態の違いや手続きの大変さに驚く場合もあるのです。
そこで本記事では、中古車を県外で購入する際のデメリットと、それをどう乗り越えるかを詳しく解説しています。
購入前の準備や確認すべきポイント、販売店の選び方など、県外購入で失敗しないための実践的な情報を詰め込みました。
特に、目当ての車が県内に見つからず、県外まで広げようか考えている人に最適です。
後悔のない中古車選びをするためにも、ぜひ最後までお読みください。
- 県外で中古車を買う際のデメリットと対策がわかる
- スムーズな購入手続きの流れを理解できる
- 信頼できる販売店の選び方が身につく
- 購入後のトラブル回避方法を学べる
中古車を県外で買うメリット・デメリットを考察

中古車購入で「県外」まで視野に入れると、選択肢が一気に広がります。
ですが、その一方で気をつけたいポイントも存在します。
ここでは、県外で中古車を買う場合のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
- 中古車を県外で買うメリット
- 中古車を県外で買うデメリット
- 欲しい中古車が他県にしか無い場合はどうすればいい?
- 中古車を県外で購入して乗って帰るのは可能?
- 県外で中古車を買うとナンバーはどうなる?
- 県外で中古車を買うと車庫証明はどうなる?
中古車を県外で買うメリット

県外で中古車を探す最大の魅力は「選択肢の豊富さ」と「お得な掘り出し物」に出会える可能性です。
地元では見つからなかった理想の車と出会えるチャンスが広がります。
選べる車種が増える
県外の中古車市場に目を向けることで、選べる車種の幅は格段に広がります。
地元では出回っていないモデルやグレードも、他県では豊富に流通していることがあります。
特に人気車や生産終了したモデル、限定仕様の車などは地域によって在庫状況にばらつきがあるため、広範囲に探すことで理想の一台に出会える可能性が高まります。
車選びに妥協したくない方にとって、県外の選択肢は大きな魅力です。
価格が安くなる場合がある
同じ車種・年式・走行距離でも、地域によって価格に差があるのが中古車市場の特徴です。
需要と供給のバランスにより、都市部より地方の方が安くなる傾向があるケースもあります。
例えば、都市部で人気の軽自動車が地方では割安だったり、逆に地方で人気のSUVが都市では安く買えることもあります。
視野を広げることで、予算内でより上位グレードや装備の充実した車に出会える可能性も高まります。
状態が良い車を見つけられる
地域によって車の使用状況や保管環境は大きく異なります。
例えば、雪の少ない地域ではサビが少ない車両が多く、海沿いでは潮風による劣化が進みやすい傾向があります。
そのため、状態の良い車を求めるなら、地域性も考慮して探すことが大切です。
また、車を丁寧に扱う文化が根付いた地域の中古車は、内外装ともにきれいな傾向があり、長く乗れる車に出会える可能性が高まります。
希少車が手に入る可能性
すでに生産が終了している人気モデルや、限定販売された特別仕様車など、県内では見つけにくい希少車も、県外に目を向けることで発見できることがあります。
車好きにとって、他県に眠っている「掘り出し物」に出会えるのは大きな楽しみのひとつです。
ネットを駆使して広く検索すれば、予想外に理想的な一台が見つかるかもしれません。
コレクターや個性を重視する方には特に嬉しいポイントです。
特定地域の専門店から選べる
一部の車種には「その道のプロ」とも言える専門店が存在し、特定の地域に集中していることがあります。
例えば、スポーツカーや輸入車、キャンピングカーなどは、専門知識と在庫が豊富な店舗が集まっているエリアを探すことで、品質の高い車を手に入れやすくなります。
また、専門店ならではのアフターサポートやアドバイスが受けられるため、安心感も得られます。
地元では手に入らない価値を求めるなら、専門店のある県外も視野に入れましょう。
中古車を県外で買うデメリット

県外での中古車購入には魅力がたくさんありますが、同時に見逃せないリスクや不安も存在します。
購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、考えられるデメリットをしっかり把握しておきましょう。
納車まで時間がかかる
県外から中古車を購入すると、車の輸送や書類手続きに時間がかかることがあります。
地元の販売店ならその場で契約し、数日で納車されることもありますが、遠方の場合は名義変更や陸送の手配に時間がかかり、納車までに2〜3週間かかるケースも少なくありません。
すぐに車が必要な方にとっては大きなストレスとなる可能性があるため、事前に納車までのスケジュールをしっかり確認することが大切です。
現車確認ができない
遠方の店舗だと、実際に車を見て確認するのが難しくなります。
写真や動画では確認できない細かな傷や汚れ、匂いなどは現車を見ないとわからないことも多く、「思っていたのと違った」と感じるリスクが高くなります。
販売店を信頼するしかない状況になるため、不安が大きくなる要因のひとつです。
特に中古車は1台ごとに状態が異なるため、慎重な判断が求められます。
修理やサポートが遠い
購入した販売店が遠方にある場合、万が一のトラブルや故障が発生したときに相談しづらくなります。
保証があっても「店舗まで車を持ち込まないと対応できない」と言われてしまうこともあり、サポートを受けるハードルが高くなるのです。
近くに信頼できる修理工場がない場合は、費用や時間の負担も増えやすくなります。
アフターサービスが必要になったときの対応方法は事前に確認しておきましょう。
追加費用がかかる可能性
県外購入では、車両本体価格以外にもさまざまな追加費用が発生する場合があります。
たとえば、陸送費や登録代行費用、県外登録手数料などがこれに該当します。
また、販売店によっては県内販売よりも割高な手数料を設定していることもあるため、予算内に収まるかの確認が必要です。
見積もりの段階で全体の費用を細かくチェックし、「安いと思ったのに高くついた」とならないよう注意しましょう。
販売店の信頼性が不安
実際に足を運べない分、販売店の対応や誠実さを見極めるのが難しくなります。
ネット上の情報やレビューが少ない店舗だと、購入後のトラブルが心配になることもあるでしょう。
車の状態説明が曖昧だったり、問い合わせに対して対応が遅い場合は特に注意が必要です。
信頼できるかどうかを見極めるには、事前のやり取りや評判、過去の取引実績などをしっかりチェックしておくことが大切です。
欲しい中古車が他県にしか無い場合はどうすればいい?

「どうしても欲しい中古車が県外にしかない」そんな時は、あきらめる前にいくつかの方法を検討しましょう。
まずは、その販売店が全国対応しているか確認してください。
多くの販売店では陸送や書類のやり取りを通じて、県外への販売を行っています。
問い合わせ時に、車の状態を詳しく聞いたり、写真・動画での確認を依頼すると安心です。
また、信頼できる第三者機関の車両鑑定が付いているかどうかもポイントになります。
不安が残るようであれば、現地まで足を運んで現車確認をするのも一つの方法です。
購入後のサポートや保証内容もあらかじめ確認し、安心できる取引を心がけましょう。
中古車を県外で購入して乗って帰るのは可能?

基本的には可能ですが、いくつかの条件や手続きが必要です。
まず、公道を走るにはナンバーが必要なので、「仮ナンバー」を取得する必要があります。
仮ナンバーは市役所や区役所で発行され、申請には車検証のコピーや本人確認書類、そして自賠責保険の加入証明書などが求められます。
参考:仮ナンバー申請の方法(自動車臨時運行許可申請) | 柏市
また、仮ナンバーには使用期間(通常5日以内)があり、その間に自宅まで運転して帰る必要があります。
加えて、高速道路を使用する場合の燃費や交通費、途中でのトラブル対策なども事前に計画しておくと安心です。
県外で車を購入してそのまま乗って帰るのは一種の冒険ですが、ルールを守れば実現可能です。
県外で中古車を買うとナンバーはどうなる?

中古車を県外で購入すると、ナンバー(車の登録地)は自分の住んでいる地域のものに変更する必要があります。
これは「移転登録」と呼ばれ、引っ越しと同じような手続きになります。
販売店によってはこの手続きを代行してくれることもありますが、自分で運輸支局に出向いて行う場合もあります。
その際には、車庫証明や印鑑証明、譲渡証明書などが必要です。
ナンバーが変わるということは、自分の住所地が登録先になるということなので、交通違反の通知や税金の請求もきちんと届くようになります。
ナンバー変更後には新しい車検証も発行されるため、保険の変更手続きも忘れずに行いましょう。
県外で中古車を買うと車庫証明はどうなる?

中古車を県外で購入した場合でも、車庫証明は自分が住んでいる地域の警察署で取得する必要があります。
車庫証明とは「この車をここに保管しますよ」と示すためのもので、ナンバーの登録や変更にも必要な書類です。
取得には、保管場所の使用権限を証明する書類(賃貸なら契約書のコピーなど)や地図、配置図などが必要です。
販売店がこの手続きを代行してくれることもありますが、その場合でも必要書類を自分で用意する必要があります。
住んでいる地域によっては申請から交付までに1週間以上かかることもあるので、スケジュールに余裕を持って対応しましょう。
中古車を県外で買うデメリットを乗り越える秘訣

県外での中古車購入には多くのメリットがある一方、慎重に進めないと失敗するリスクもあります。
そこで重要なのが、デメリットを正しく理解し、それをカバーするための工夫や対策を知ることです。
ここでは、購入をスムーズかつ安心して進めるための秘訣をご紹介します。
- 中古車を県外で購入する流れ
- 県外のディーラーから購入する際のポイント
- 県外の中古車登録費用はいくらぐらい?
- 新車でも県外で購入すると手続きが増える?
- 中古車を遠方のディーラーから買った人の話
中古車を県外で購入する流れ
はじめて県外で中古車を購入する方にとって、「どう進めればいいのか?」と不安になるものです。
ですが、手順をしっかり踏めば意外とスムーズに進められます。
ここでは、購入までの具体的な流れを5つのステップに分けて解説します。
購入したい車を絞り込む
まずは自分がどんな車を求めているのかを明確にすることが大切です。
車種やグレード、年式、走行距離、ボディカラー、予算など、できるだけ具体的に条件を決めておくと、無駄な情報に振り回されず効率よく探せます。
さらに、必要な装備や燃費性能、使用目的(通勤・家族用など)も整理しておくと、自分に本当に合った1台を見つけやすくなります。
たとえば、中古車販売大手の「ガリバー」なら、ネット上から簡単に中古車を探せます。
事前の絞り込みが、後々のトラブルを防ぐ第一歩となるでしょう。
販売店をリサーチする
購入したい車が決まったら、次はその車を扱っている信頼できる販売店を探しましょう。
インターネットで検索する際は、レビュー評価や販売実績、在庫数、対応の丁寧さなども確認ポイントになります。
また、過去にトラブルがあったかどうかもチェックしておくと安心です。
電話やメールでの問い合わせにしっかり対応してくれるかも重要な判断材料になります。
カーセンサーだと、サイト上から販売店の評判を調べられるので、安心です。
信頼できる店舗を見つけることが、県外購入成功のカギになるでしょう。
車の詳細情報を確認する
気になる車が見つかったら、写真だけで判断せず、詳細な情報をしっかり確認しましょう。
走行距離や修復歴の有無、車検の残り期間、整備記録の有無などは必須チェック項目です。
ガリバーやカーセンサーだとサイト上で確認できますが、情報が足りない場合もあります。
そのため、外装や内装の状態について写真を増やしてもらったり、気になる部分を動画で確認させてもらったりすると安心です。
販売店によっては第三者機関の検査を受けた車両もあり、そのレポートがあれば信頼性が高まります。
契約内容と費用の確認
車を購入する前には、必ず契約内容と総費用の内訳をしっかり確認しましょう。
車両本体価格だけでなく、諸費用やオプション費用、陸送費なども含めた「支払総額」をチェックすることが重要です。
また、保証内容やキャンセルポリシー、名義変更の方法などについても事前に書面で確認しておくと安心です。
不明な点は遠慮せずに質問し、納得したうえで契約に進むことが後悔しないためのコツです。
納車と最終確認
契約が完了したら、納車までのスケジュールを確認し、準備を整えておきましょう。
納車方法には、販売店で直接引き取る方法と、自宅まで陸送してもらう方法があります。
どちらにしても、納車時には車の状態をしっかりチェックすることが大切です。
万が一キズや不具合がある場合は、すぐに販売店に連絡しましょう。
納車後は車検証や保険の確認も忘れずに行い、安全に乗り出せる状態か最終チェックをしておきましょう。
県外のディーラーから購入する際のポイント

県外のディーラーで中古車を購入する場合、地元と違って気軽に訪問できないため、より慎重な判断が求められます。
後悔のない買い物にするためには、チェックすべきポイントを押さえておくことが重要です。
ここでは特に注意したい5つのポイントをご紹介します。
販売店の評価を確認する
県外の販売店は直接の訪問が難しいため、事前にそのお店の評判を調べることが非常に大切です。
Googleレビューやカーセンサー、グーネットなどの口コミサイトで、過去の購入者の評価をチェックしましょう。
星の数だけでなく、実際のコメントから「対応の早さ」「説明の丁寧さ」「納車後のトラブル対応」などが読み取れます。
仮に悪い評価が多かったり、返信が雑な場合は避けた方が無難です。
信頼できる販売店かどうかを見極める材料にしましょう。
車両情報を細かく確認する
ネット上の写真や簡単なスペックだけでは車の本当の状態はわかりません。
年式や走行距離、修復歴の有無、整備記録などの基本情報に加えて、「どこが交換されているか」「前オーナーの使用状況」なども聞いておきましょう。
また、気になる箇所があれば、追加で写真を撮ってもらったり、動画で説明してもらうのも効果的です。
見落としがちな内装の状態やタイヤの摩耗具合なども、丁寧に確認することが後悔を防ぐポイントになります。
遠すぎる店舗は避ける
気に入った車があっても、店舗が遠すぎると後々のやり取りが大変になることがあります。
万が一のトラブル時に相談しにくくなるほか、納車や保証対応にも時間と費用がかかる場合があります。
可能であれば、自宅から片道数時間以内で行ける範囲の店舗を選ぶと安心です。
どうしても遠方になる場合は、連絡がスムーズに取れるか、アフター対応が柔軟かなども確認しておくとよいでしょう。
保証内容やアフターサポート
中古車は購入後にトラブルが起きる可能性もあるため、保証の有無やその内容は非常に重要です。
「何ヶ月・何キロまで保証されるか」「どこで修理できるか」「県外からの対応は可能か」など、細かく確認しておきましょう。
無料保証が短期間しか付かない場合は、有料保証の追加も検討の価値があります。
また、オイル交換や点検などのサポートが付いているかどうかもチェックポイントの一つです。
可能な限り現物を見て購入する
遠方の車でも、可能であれば現地に足を運んで実車を確認するのが理想です。
写真ではわからない細かいキズやニオイ、乗り心地など、自分の目と体でチェックできるからです。
また、販売店の雰囲気やスタッフの対応を見ることで、信頼できるかどうかも判断しやすくなります。
どうしても行けない場合は、オンライン商談やビデオ通話での確認をお願いするのもひとつの方法です。
不安を解消してから購入することが、満足感につながります。
県外の中古車登録費用はいくらぐらい?

県外で中古車を購入する場合、自分の住んでいる地域で車を登録し直す必要があり、いくつかの費用が発生します。
まず基本となるのが「移転登録手数料」で、これは数千円程度です。
次に「車庫証明取得費用」があり、地域によりますが2,000円〜3,000円前後かかります。
さらに「ナンバープレート変更費用(再交付)」として、およそ2,000円程度が必要です。
もし販売店がこれらの手続きを代行する場合は、手数料として1万円〜2万円ほど別途かかることもあります。
また、車両の輸送(陸送)を依頼すると、距離によって1万円〜5万円ほどの費用が加算される場合もあります。
合計で見積もると、登録関連で最低でも1万円〜3万円程度、陸送費を含めると最大で5万円〜7万円ほどが目安になります。
事前に見積もりを取り、販売店としっかり打ち合わせておくと安心です。
新車でも県外で購入すると手続きが増える?

中古車と同様に、新車を県外で購入する場合も、一定の手続きが必要になります。
特に「登録手続き」や「車庫証明の取得」は、居住地の管轄で行う必要があるため、自分で手配するか、販売店に代行してもらう形になります。
中古車ほどではありませんが、新車の場合でもナンバープレートの交付や自動車税の登録が必要なため、若干手間が増えるのは事実です。
また、県外購入だと「輸送費」がかかることもあり、その分コストが上乗せされる場合もあります。
ただし、大手ディーラーや全国展開している販売店であれば、こうした手続きを一括して代行してくれることが多く、手間は最小限に抑えられます。
気になる方は事前に「登録や納車にどのくらいの期間や費用がかかるのか」を販売店に確認しておくと安心です。
しっかり準備すれば、県外購入でもスムーズに新車を手に入れることができます。
中古車を遠方のディーラーから買った人の話

筆者の友人がどうしても欲しかったスポーツタイプの中古車を見つけたのは、県外にあるディーラーでした。
地元では手に入らない希少モデルだったため、少し遠くても仕方ないと決断。
販売店のホームページには高画質の写真が載っており、問い合わせをすると動画も送ってくれて、外装・内装ともに状態が良さそうに見えたそうです。
「試乗しなくても大丈夫だろう」と思って契約を進めました。
しかし、納車された車を見てみると、シートのすれやダッシュボードの小キズなど、ネットでは気づけなかった細かいダメージが多かったとのこと。
また、県外ということで登録や車庫証明などの手続きをすべて自分で行う必要があり、その作業も想像以上に時間と労力を使ったようです。
「やっぱり自分の目で現車確認すればよかった」「近くの店舗で買うほうが安心かも」と、愚痴をこぼしていました。
ネット購入の便利さと同時に、見えないリスクの存在を教えてくれる経験談です。
中古車を県外で買うデメリットを総括
記事のポイントをまとめます。
- 中古車を県外で購入すると選べる車種が大幅に増える
- 希少車や専門店限定モデルを見つけやすくなる
- 車両価格が県内より安くなるケースがある
- 車の状態が県内より良い個体を見つけられることもある
- 納車までに時間がかかる点に注意が必要
- 現車確認ができないリスクを理解しておくべき
- 登録や手続きに手間と追加費用が発生する可能性がある
- 販売店の信頼性を事前にしっかり確認することが重要
- 実際に現物を確認できない場合は情報収集を徹底する
- 購入後のアフターサポート体制をチェックしておくべき

