試乗車はやめた方がいい？知らないと損する購入の落とし穴

試乗車は、新車よりも安く購入できるため、魅力的に感じますよね。

しかし、「思っていたより走行距離が多かった」「細かい傷が気になった」「価格がそれほど安くなかった」など、購入後に後悔する人も少なくありません。

試乗車は、多くの人が短時間でさまざまな運転を繰り返した車です。

試乗中に急加速や急ブレーキが繰り返されていたり、シートやハンドルに想像以上の使用感があったりします。

そこで本記事では、試乗車のメリット・デメリットや、試乗車の選び方などを紹介します。

事前にしっかり情報を知ることで、失敗を防ぎ、あなたにとって最適な選択ができるようになるでしょう。

試乗車の落とし穴を理解し、賢く購入したい方は、ぜひ最後まで読んでください。

試乗車はやめた方がいい理由と気になる点

車を購入する際、「試乗車を選べば安く買える」と考える人も多いです。

しかし、試乗車にはメリットだけでなく、気になる点もあります。

この記事では、試乗車を選ぶメリットとデメリットを詳しく解説し、後悔しない選択ができるようサポートします。

試乗車とは

試乗車とは、自動車ディーラーが販売前の車を顧客に試乗してもらうために用意した車両のことです。

新車と同じモデルですが、実際に複数の人が運転するため、新車とは異なり「使用済み」の扱いになります。

一般的に、試乗車は一定の期間が経過すると販売され、新車よりも価格が安く設定されることが多いです。

走行距離は数百キロから数千キロ程度のものが多く、比較的状態が良いのが特徴です。

ただし、試乗目的で使われていたため、運転の仕方や使用環境によっては車両に負担がかかっている場合もあります。

そのため、購入する際には走行距離やメンテナンス状況を確認することが大切になるでしょう。

試乗車を選ぶメリット

試乗車はディーラーで使用されていた車両ですが、中古車とは異なる特徴を持っています。

新車よりも安く、状態が良いことが魅力ですが、どのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

ほぼ新車なのに価格が安い

試乗車の最大の魅力は、新車と変わらない状態でありながら、価格が安いことです。

試乗車は主に新車購入を検討する人に向けて展示・試乗用に用意された車で、走行距離が少なく、比較的きれいな状態が保たれています。

しかし、新車登録が済んでいるため、「中古車」として扱われ、新車よりも割安で販売されます。

コストを抑えてできるだけ新しい車に乗りたい人には、大きなメリットと言えるでしょう。

メンテナンスが行き届いている

試乗車はディーラーが管理しているため、定期的なメンテナンスが行われています。

一般の中古車と異なり、不特定多数のユーザーが乗り続けた車ではなく、ディーラーによってオイル交換や点検が適切に行われているため、状態の良い車が多いのが特徴です。

さらに、ディーラーの試乗車はメーカーの品質基準を満たしているため、大きなトラブルが発生しにくい点も魅力です。

中古車市場ではメンテナンスの履歴が不明な車も多いですが、試乗車ならば管理状況が明確で、安心して購入できるでしょう。

納車が早くてすぐ乗れる

新車を注文すると、納車までに数ヶ月かかることが一般的です。

特に人気車種や海外生産のモデルは、納車まで半年以上待つこともあります。

一方、試乗車はすでにディーラーに在庫があり、手続きが完了すればすぐに納車できる点がメリットです。

「急いで車が必要」「新生活に合わせてすぐ乗りたい」という人にとって、試乗車の即納性は大きな利点となるでしょう。

高グレード車を安く買える

試乗車には、ディーラーが宣伝のために用意した高グレード車が多く含まれています。

これは、試乗する人に「この車が欲しい」と思わせるために、上位グレードの車を用意するケースが多いためです。

そのため、試乗車を購入すると、通常よりも装備の充実したモデルを割安で手に入れることが可能です。

例えば、本来はオプション扱いのナビや安全装備が標準で付いていることもあります。

新車で高グレードを選ぶと予算オーバーしてしまう人でも、試乗車なら手が届きやすいのが大きな魅力です。

保証が新車並みに充実

試乗車は「中古車」扱いではありますが、保証に関しては新車とほぼ同等の内容が適用されることが多いです。

メーカー保証の残り期間がそのまま引き継がれるケースが多く、さらにディーラー独自の延長保証が付くこともあります。

中古車市場では、保証がほとんどない車両も多い中で、試乗車なら安心して乗り始めることができます。

特に初めて車を購入する人や、長く安心して乗りたい人にとって、この保証の充実度は試乗車を選ぶ大きなメリットの一つとなるでしょう。

試乗車を選ぶデメリット

試乗車には価格の安さやメンテナンスの行き届いた状態など、多くのメリットがあります。

しかし、一方で試乗車ならではのデメリットも存在します。

購入後に後悔しないためにも、試乗車の注意点をしっかり理解しておきましょう。

不特定多数の人が試乗

試乗車は、新車を検討している多くの人が運転するため、不特定多数のドライバーによって使用されています。

運転経験の少ない人や、車の性能を試すために急加速や急ブレーキを頻繁に行う人もいるため、車への負担が一般の中古車よりも大きい可能性があります。

特に試乗時には、高速走行や急カーブでのハンドリングを試す人もいるため、サスペンションやブレーキなどに見えないダメージが蓄積していることも考えられます。

こうした影響が長期的に車の寿命に関わる可能性もあるため、試乗車を選ぶ際は慎重に状態を確認することが重要です。

走行距離が意外と多い可能性

試乗車は比較的走行距離が少ないイメージがありますが、実際には車種やディーラーによって差があります。

試乗車としての使用期間が長い場合、想像以上に走行距離が多いケースもあります。

一般的に、試乗車の走行距離は数千キロ程度が多いですが、中には1万キロを超えるものもあります。

走行距離が増えるほど車の消耗も進むため、価格の安さだけで選ぶのではなく、具体的な走行距離を確認することが重要です。

車への負担が懸念される

試乗車は、購入を検討している人がさまざまな走行シチュエーションを試すために使われるため、通常の中古車とは異なる負担がかかっている可能性があります。

例えば、短時間の試乗で急発進や急ブレーキを繰り返すことで、エンジンやブレーキへの負荷が高まりやすくなります。

また、試乗コースが決まっているディーラーの場合、同じ道を何度も走行することで特定の部分に負担がかかりやすくなることもあります。

こうした点を考慮すると、試乗車は見た目がきれいでも、内部のパーツには予想以上の負担がかかっている可能性があるため、慎重な判断が必要です。

内外装の傷や汚れ

試乗車は多くの人が乗り降りするため、内装や外装に細かい傷や汚れがついていることがあります。

特に、ドアハンドルやシート、ステアリングホイールなど、頻繁に触れられる部分は使用感が出やすく、場合によっては劣化が進んでいることもあります。

外装に関しても、小さな飛び石傷や擦り傷がついていることがあるため、購入前には細部までチェックすることが大切です。

ディーラーによっては、納車前にクリーニングや補修を行うこともありますが、気になる場合は事前に相談し、納得した上で購入するようにしましょう。

新車ほどの値引きは期待できない

試乗車は新車よりも安く販売されますが、すでに値引きされている分、新車のような大幅な値引き交渉は難しいことが多いです。

新車の場合、販売店によっては数十万円の値引きが可能なケースもありますが、試乗車はもともと割引価格で設定されているため、追加の値引きはあまり期待できません。

特に人気のある車種や状態の良い試乗車は、ほぼ定価に近い価格で販売されることもあり、新車と比べたときに「本当にお得なのか？」と慎重に考える必要があります。

試乗車で後悔した人の意見

試乗車は「お得に買える」と思われがちですが、購入後に後悔する人も少なくありません。

試乗車ならではのデメリットを見落としてしまうと、期待と現実のギャップにがっかりすることも。

ここでは、実際に試乗車を購入した人が後悔したポイントを紹介します。

思ったより走行距離が多かった

試乗車は比較的走行距離が短いイメージがありますが、実際には車種や使用頻度によって大きく異なります。

購入後に「思ったより走行距離が多く、ほぼ中古車と変わらなかった」と感じる人も少なくありません。

特に人気車種や長期間試乗車として使用された車は、1万キロ以上走っていることもあります。

走行距離が増えると、部品の消耗も進んでいる可能性が高いため、購入前には必ずチェックし、納得した上で判断することが大切です。

乗り心地や性能に違和感があった

試乗車は多くの人が運転してきたため、乗り心地や操作感に違和感を覚えるケースもあります。

特に、試乗者が急ブレーキや急加速を繰り返していた場合、ブレーキの利き方やハンドリングに微妙なズレを感じることがあります。

また、長期間展示されていた車はタイヤの摩耗やサスペンションの劣化が進んでいることもあり、新車と同じフィーリングを期待すると「思っていたのと違う」と感じることがあります。

試乗車を購入する際は、必ず自分で試乗し、乗り心地や操作性に違和感がないか確認しましょう。

細かい傷や汚れが気になった

試乗車は多くの人が乗り降りするため、どうしても細かい傷や汚れがついていることが多いです。

購入後に「実際に乗ってみると、思っていた以上にシートやハンドルが擦れていた」「外装に小さな傷がたくさんあった」と気になる人もいます。

ディーラーによってはクリーニングや補修を行うこともありますが、すべての傷や汚れが消えるわけではありません。

中古車のように「完璧な状態ではない」ことを理解し、見た目の状態をしっかり確認することが重要です。

価格が思ったよりお得ではない

「試乗車は安い」と思って購入したものの、実際にはそれほど割引されていなかったと感じるケースもあります。

特に、人気のある車種やグレードの高いモデルは、新車と比べて数十万円しか安くならないこともあり、「これなら新車を買った方がよかった」と後悔することがあります。

また、新車であればオプションや装備を自由に選べますが、試乗車はすでに決まった仕様で販売されるため、自分にとって不要な装備がついている場合、コストパフォーマンスが悪く感じることもあります。

保証やサポートが手薄だった

試乗車は新車並みの保証がついていることが多いですが、場合によっては保証の残り期間が短かったり、新車購入時に適用されるキャンペーンが対象外になったりすることがあります。

また、一部のディーラーでは試乗車専用の保証が適用され、一般の新車保証よりも内容が限定されるケースもあります。

購入後に「思ったより保証が手薄だった」「アフターサービスが期待していたものと違った」と後悔する人もいるため、事前に保証内容をしっかり確認し、不明点はディーラーに問い合わせておくことが大切です。

試乗車はどれくらい安い？

試乗車の価格は、新車よりも安く設定されるのが一般的ですが、具体的な値引き額は車種やディーラーによって異なります。

一般的には、新車価格の10〜20%程度安くなるケースが多く、例えば300万円の車であれば30〜60万円ほど安く購入できることになります。

しかし、人気車種や高グレードモデルの場合、それほど値引きされないこともあります。

また、試乗車はあくまで「新古車」扱いとなるため、一般的な中古車よりは割高になることもあります。

購入を検討する際は、新車や他の中古車と比較し、本当にお得かどうかを見極めることが重要です。

試乗車の値引き相場はいくら？

試乗車の値引き相場は、新車と比べてある程度決まっており、大幅な値引きは期待しにくい傾向にあります。

一般的に、試乗車の販売価格は新車の定価から10〜20%程度の割引が適用されますが、これは最初から値引き後の価格として設定されているため、さらに値引きを交渉するのは難しいことが多いです。

ただし、ディーラーによっては決算期やキャンペーン時期にさらに値下げされることがあり、タイミング次第ではもう少し安くなる可能性もあります。

また、オプションやアフターサービスの追加を交渉することで、実質的な値引きを引き出すことも可能です。

試乗車をディーラーに売ってもらえる？

試乗車は主にディーラーが販売するため、基本的にはディーラーを通じて購入することになります。

ただし、すべての試乗車が一般向けに販売されるわけではなく、一部はレンタカー会社や法人向けに販売されることもあります。

試乗車を購入したい場合は、まず希望のメーカーやディーラーに問い合わせ、試乗車の在庫状況を確認することが重要です。

ディーラーによっては、特定の顧客に優先的に販売する場合もあるため、購入を検討している場合は早めに相談するのがおすすめです。

また、試乗車は一般の中古車市場にはあまり流通しないため、ディーラー以外のルートでは見つけにくいこともあります。

試乗車はやめた方がいい理由と選び方

試乗車にはデメリットもありますが、条件によってはお得に購入できるケースもあります。

購入を検討する際には、試乗車の特性を理解し、自分に合った選び方をすることが大切です。

ここでは、試乗車を買っても後悔しにくいケースを紹介し、どんな人に向いているのかを詳しく解説します。

試乗車を買ってもいいケース

試乗車は、条件によっては新車や一般の中古車よりも魅力的な選択肢になります。

特に「状態の良い車を安く買いたい」「高グレードの車を予算内で手に入れたい」など、特定のニーズを持っている人には向いています。

ここでは、試乗車の購入に適したケースについて詳しく説明します。

状態が良い車を安く買いたい

試乗車はディーラーが管理していた車両のため、定期的な点検や清掃が行われており、一般の中古車に比べて状態が良い傾向にあります。

走行距離が比較的短く、事故歴もないため、新車に近い状態の車を安く手に入れたい人に適しています。

価格は新車よりも10〜20%ほど安く設定されていることが多く、コストパフォーマンスを重視する人にはおすすめです。

ただし、試乗車によっては走行距離が多い場合もあるため、実際に車両の状態を確認することが大切です。

高グレード車を予算内で買いたい

試乗車には、ディーラーが販売促進のために用意した高グレードモデルが多く含まれています。

そのため、新車では手が届かないような上位グレードの車を、比較的手頃な価格で購入できるチャンスがあります。

例えば、本来はオプション扱いの装備が標準で搭載されているケースもあり、装備の充実した車を探している人には魅力的な選択肢になります。

ただし、選べるカラーやオプションが限られていることがあるため、希望する仕様と合うかどうかを慎重に確認しましょう。

ディーラーが信用できる

試乗車の購入を検討する際は、販売元のディーラーが信用できるかどうかも重要なポイントです。

信頼できるディーラーであれば、車両の状態を正直に説明してくれるだけでなく、アフターサービスや保証内容も充実していることが多いです。

特にメーカー系のディーラーは、独自の保証を付けたり、整備履歴を開示してくれることがあります。

購入後のトラブルを避けるためにも、しっかりと対応してくれるディーラーを選びましょう。

内外装の傷が少ない

試乗車は多くの人が乗るため、小さな傷や汚れがあることが一般的です。

しかし、中には使用頻度が低く、ほぼ新車同様の状態の試乗車もあります。

外装の傷が少なく、内装の汚れがほとんどない車を選べば、新車と変わらない感覚で乗ることができます。

特に、試乗期間が短い車や、試乗にあまり使われなかった展示車両は、傷が少ない傾向にあります。

購入前には実際に車を確認し、気になる点がないかチェックすることが大切です。

すぐに車が必要

新車を注文すると納車まで数ヶ月かかることが一般的ですが、試乗車はすでにディーラーに在庫があるため、契約後すぐに納車できるケースが多いです。

急な転勤や引っ越しなどで「すぐに車が必要」という人にとっては、大きなメリットになります。

ただし、人気車種や状態の良い試乗車は早い者勝ちで売れてしまうため、気になる車が見つかったらすぐに問い合わせるのがポイントです。

試乗車の購入方法：5つのステップ

試乗車を購入する際は、事前にしっかりと情報を集め、慎重に選ぶことが大切です。

新車や一般の中古車とは異なり、試乗車には特有の購入プロセスがあります。

ここでは、試乗車を購入する際の5つのステップを詳しく解説し、スムーズに購入するためのポイントを紹介します。

取り扱いのあるディーラーを探す

試乗車はすべてのディーラーで販売されるわけではなく、特定の店舗のみで取り扱われることがあります。

まずは、メーカーの公式サイトやディーラーの在庫情報を確認し、試乗車を販売している店舗を探しましょう。

ディーラーによっては、試乗車を事前に予約しないと購入できない場合もあるため、直接問い合わせるのが確実です。

また、人気車種や状態の良い試乗車はすぐに売れてしまうため、こまめにチェックすることが重要です。

気になる車の状態を確認する

試乗車は一般的な中古車よりも状態が良いことが多いですが、すべての車が同じコンディションとは限りません。

購入を検討する際は、必ず現車を確認し、ボディの傷や内装の汚れ、タイヤの摩耗などをチェックしましょう。

また、走行距離やエンジンの状態、ブレーキの効き具合なども確認し、気になる点があればディーラーに詳しく質問することが大切です。

できれば試乗させてもらい、実際の乗り心地を確かめるのが理想です。

保証内容やアフターサービスを確認

試乗車の保証は、新車と同様の内容が適用されることが多いですが、ディーラーやメーカーによって異なるため、事前に確認することが重要です。

特に、保証期間や対象となる部品、延長保証の有無などをしっかりチェックしましょう。

また、アフターサービスの内容も確認し、定期点検やオイル交換などのメンテナンスがどの程度受けられるのかを把握しておくと安心です。

保証やサービスが充実しているディーラーで購入すれば、万が一のトラブルにも対応しやすくなります。

価格と新車・中古車を比較する

試乗車は新車よりも安く購入できますが、必ずしも最安というわけではありません。

場合によっては、年式の新しい中古車の方が安いこともあります。

購入前に、新車・中古車・試乗車の価格を比較し、本当に試乗車がお得なのかを確認することが重要です。

また、ローンの金利や支払いプランもチェックし、総支払額がどのくらいになるのかも考慮しましょう。

価格だけでなく、車の状態や保証の有無も含めて総合的に判断することが大切です。

契約・納車前に最終チェックをする

購入を決めたら、契約前に最終チェックを行いましょう。

契約書の内容をしっかり確認し、保証やアフターサービスの条件、納車日程などに問題がないかをチェックします。

また、納車前には車両の最終確認を行い、ボディの傷や動作不良がないかを再度チェックすることをおすすめします。

納車後に気になる点が見つかるとトラブルになりやすいため、細かい部分まで確認し、納得したうえで契約を進めることが大切です。

試乗車を購入する際の注意点

試乗車はお得に購入できる一方で、いくつかの注意点もあります。

新車や中古車とは異なる特性があるため、事前にしっかり理解しておかないと後悔する可能性があります。

ここでは、試乗車を購入する際に気をつけるべきポイントを解説します。

車の状態は見た目ではわからない

試乗車は定期的にメンテナンスされており、見た目がきれいなことが多いですが、内部の消耗具合までは一目では判断できません。

特に、エンジンやブレーキ、サスペンションなどの部品は、試乗による負荷がかかっている可能性があります。

そのため、購入前には必ず試乗し、異音や違和感がないかを確認することが大切です。

また、整備履歴を確認し、どのようなメンテナンスが行われていたのかをチェックするのも有効です。

オプションや装備が自由に選べない

試乗車はディーラーがあらかじめ用意した車両のため、ボディカラーや内装のデザイン、装備の仕様が決まっています。

自分の好みに合わせてオプションを追加することは基本的にできません。

そのため、「この装備がほしかったのに…」と後で後悔する可能性もあります。

購入を検討する際は、装備内容をしっかり確認し、自分にとって必要な機能が備わっているかどうかを見極めることが重要です。

人気モデルはすぐ売り切れる

試乗車は流通量が限られており、特に人気のある車種やグレードはすぐに売り切れてしまいます。

試乗車を狙っている場合は、こまめにディーラーの在庫情報をチェックし、気になる車があれば早めに問い合わせることが大切です。

また、事前に購入を決めておくことで、タイミングよく希望の車を手に入れやすくなります。

購入を迷っているうちに売れてしまうケースも多いため、即決できる準備をしておくとよいでしょう。

値引き交渉がしにくい

試乗車はもともと割安な価格設定になっているため、新車のような大幅な値引き交渉は難しい傾向にあります。

ディーラーによっては、ほぼ定価で販売するケースもあり、購入者にとっては交渉の余地が少ないことがデメリットになります。

ただし、タイミングによっては在庫処分のために価格を下げることもあるため、決算期やモデルチェンジの直前などを狙うと、少しでも安く購入できる可能性があります。

ローンや残価設定の条件が異なる

新車購入時には、メーカーやディーラーが提供する低金利ローンや残価設定プランが利用できることが多いですが、試乗車の場合は適用されないことがあります。

そのため、ローンを組む際には金利や支払い条件をしっかり確認し、新車よりも不利な条件になっていないかをチェックすることが重要です。

また、残価設定型ローンを利用できないケースもあるため、支払い方法について事前に相談しておくと安心です。

トヨタの試乗車を購入する方法は？

トヨタの試乗車を購入するには、最寄りのトヨタディーラーに問い合わせるのが一般的です。

ディーラーでは、試乗車として使用された車両を、定期的なメンテナンス後に販売しています。

購入の際には、試乗車の状態や走行距離、装備内容などをしっかり確認することが重要です。

また、トヨタの公式ウェブサイトでも試乗車の情報を検索できるため、オンラインで在庫状況をチェックすることもできます。

実際に試乗を行い、車のコンディションやフィーリングを確認してから購入を決定するのが賢明です。

ホンダの試乗車を購入する方法は？

ホンダの試乗車を購入する場合も、最寄りのホンダディーラーに直接問い合わせることが一般的です。

ディーラーでは、試乗車として使われた車両が適切に整備され、販売されます。

購入前には、車の状態や走行距離、車両の特徴を確認することが大切です。

ホンダの公式ウェブサイトでも、試乗車や展示車の検索機能が提供されていることがあり、希望の車種を見つけるのに便利です。

また、試乗車の購入にあたっては、直接ディーラーと相談し、価格や条件を確認することをおすすめします。

試乗車を選んで後悔した人の体験談

以前、友人が「試乗車を買って失敗した…」とため息をついていました。

彼は新車を買う予算が厳しく、少しでも安く購入できる試乗車に魅力を感じたそうです。

ディーラーで「状態はいいですよ」と言われ、実際に見たときも外装はきれいだったため、ほぼ即決。

しかし、納車されて数週間後から不満が出てきたそうです。

まず気になったのは、思った以上に走行距離が多かったこと。

試乗車だから仕方ないとはいえ、3,000km程度だと思っていたら実際は8,000km以上で、ブレーキやハンドリングに若干の違和感があったそうです。

さらに、よく見ると細かい傷やシートのヘタリも目立ち始め、友人は「やっぱり試乗車って新車とは違うな…」と落胆していました。

極めつけは、価格が思ったほど安くなかったこと。

新車と比べて数十万円安いだけで、これなら新車を頑張って買ったほうがよかったと後悔していました。

試乗車は確かにお得に見えますが、細かい部分までしっかり確認しないと後悔することもあります。

友人の経験を聞いて、筆者も慎重に車選びをしようと思いました。

試乗車はやめた方がいいの総括

記事のポイントをまとめます。

• 試乗車は不特定多数の人が運転しており、使用状況が把握しにくい
• 走行距離が多い試乗車もあり、新車と比べて寿命が短くなる可能性がある
• 試乗中に急加速や急ブレーキが繰り返され、車に負担がかかっている場合がある
• 内外装に細かい傷や汚れがあることが多く、新車同様の状態ではないこともある
• 試乗車は値引き交渉が難しく、新車ほどの割引が期待できない
• 保証やアフターサービスが新車と異なり、手薄な場合がある
• 高グレード車が割安で買えるメリットがあるが、装備やオプションの選択肢は限られる
• 試乗車は市場に出る数が限られており、人気モデルはすぐに売り切れる
• 購入前のチェックが重要で、車両状態や保証内容を事前に確認すべき
• 試乗車の購入を検討する際は、新車や中古車との価格比較を行うことが大切