タントとスペーシアどっちがいい？7つの比較ポイントで徹底解説

家族のために軽自動車を選ぼうとしたとき、候補に上がりやすいのが「ダイハツ タント」と「スズキ スペーシア」です。

しかし、どちらも人気があり、見た目や装備も充実しているため、「結局どっちがいいの？」と迷う方が多いのではないでしょうか。

実際に、小さなお子さんがいる家庭や、親を乗せる機会が多い人など、さまざまな立場の方が同じように悩んでいます。

「買ってから後悔したくない」「家族全員が快適に使える車を選びたい」という思いは、誰にとっても共通のものです。

そこで本記事では、タントとスペーシアの違いを徹底比較し、それぞれの強みや向いている人の特徴をわかりやすく解説しています。

読み進めていただければ、ご自身にとって最適な1台がどちらなのか、自然とイメージが湧いてくるはずです。

タントとスペーシア、後悔しない選び方を今すぐチェックしてみてください。

タントとスペーシアどっちがいいか考察

車を家族で使うとなると、広さや使いやすさ、安全性など、選ぶポイントがたくさんあります。

今回は、軽自動車の中でも人気のある「ダイハツ タント」と「スズキ スペーシア」を比べて、どちらが家族向けに適しているのかを詳しく見ていきましょう。

タントの特徴

ダイハツのタントは、「家族のための使いやすさ」を追求した軽ハイトワゴンです。

最大の特徴は、助手席側の「ミラクルオープンドア」と呼ばれるピラーレス構造です。

この構造によって、スライドドアと前のドアを同時に開けると、広い開口部が生まれます。

子どもの乗り降りや、チャイルドシートの取り付けもとてもラクにできます。

車内空間も広く設計されており、大人4人が乗っても余裕があります。

さらに、床が低くフラットなので、高齢者の乗り降りもスムーズです。

また、運転席は前後のスライド量が大きく、乗る人の体格に合わせて調整しやすくなっています。
視界が広く、運転初心者や女性ドライバーにも安心感があります。

タントは、シンプルで直感的に使える操作性も魅力です。

ボタンやスイッチの配置がわかりやすく、誰でもすぐに使いこなせる作りになっています。

安全面でも「スマートアシスト」という先進の運転支援機能が搭載されています。

衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制機能など、事故を未然に防ぐ装備が充実しています。

ファミリーカーとしての使い勝手に重点を置き、日常の移動を快適にする設計が光る一台です。

スペーシアの特徴

スズキのスペーシアは、「使いやすさと先進性」を兼ね備えた軽自動車です。

スタイリッシュな外観と、最新技術を取り入れた装備が魅力です。

まず注目すべきは、燃費性能の高さです。

マイルドハイブリッドを搭載しており、減速時のエネルギーを活かして燃料消費を抑えます。

そのため、ガソリン代を節約したい人や、毎日長距離を走る人にはぴったりです。

室内も非常に広く、天井が高いため、開放感があります。

荷物スペースも広く、ベビーカーや買い物袋を楽に積み込むことができます。

また、助手席の下には収納スペースがあり、ちょっとした道具やおもちゃなどもすっきり片付きます。

安全装備も充実しており、「スズキセーフティサポート」が全車に搭載されています。

歩行者にも対応した衝突被害軽減ブレーキや、車線逸脱警報など、最新の安全技術が備わっています。

デザイン面でも、丸みを帯びたフォルムと豊富なボディカラーが特徴です。

可愛らしさと個性を両立しており、家族でも自分らしさを大切にしたい人に人気です。

さらに、アイドリングストップ機能や静かな走行音など、快適さを追求した工夫がたくさんあります。

見た目、機能、経済性のバランスがよく、日常からレジャーまで幅広く活躍できる一台です。

タントとスペーシアの比較ポイント

タントとスペーシアはどちらも軽ハイトワゴンとして人気ですが、細かく比べていくと違いが見えてきます。

それぞれの特徴を比較しながら、どちらが自分に合っているのかを見極めましょう。

乗り心地

タントは静かな走行音と、しっかりとした足回りで、街中のちょっとした段差でも衝撃を抑えてくれます。

シートはやわらかめで、長時間の運転でも疲れにくく、乗り心地に配慮されています。

スペーシアはサスペンションがしっかりしていて、揺れを抑える工夫がされています。

マイルドハイブリッドの効果で、発進時もスムーズで加速のガクつきが少なく快適です。

家族で乗っても快適さを損なわないように、どちらも高いレベルの乗り心地を実現しています。

ただし、柔らかく包まれるような座り心地を求めるならタント。

運転時の安定感を重視するならスペーシアが合っているでしょう。

使い勝手

タントは助手席側のピラーレス構造により、乗り降りのしやすさはピカイチです。

子どもや高齢者がいる家庭では、この点が大きなメリットになります。

また、運転席から後部座席へウォークスルーできる設計で、車内の移動もスムーズです。

スペーシアも両側スライドドアを採用しており、狭い駐車場でも乗り降りに困りません。

さらに、助手席下の収納スペースや荷室の使い勝手にも工夫が見られます。

操作ボタンやインパネのレイアウトはどちらも直感的で使いやすく、日常使いに優れています。

全体的には、家族の生活導線を重視するならタント。

収納や細かな気配りを求める人にはスペーシアがおすすめです。

燃費と維持費

タントの燃費はWLTCモードで約21〜22km/Lほどです。

一方、スペーシアはマイルドハイブリッドを搭載しており、同条件で約22〜25km/Lと、やや優れています。

特にストップ＆ゴーの多い市街地走行では、スペーシアの低燃費が効果を発揮します。

維持費に関しては、どちらも軽自動車なので税金や保険料は安く済みます。

ただ、スペーシアはハイブリッドの分だけ購入価格がやや高めになるため、初期費用とのバランスを考える必要があります。

長く乗ることを考えると、トータルの維持費ではスペーシアに軍配が上がるケースが多いです。

安全性能

タントはダイハツの「スマートアシスト」が搭載されており、衝突回避支援ブレーキや車線逸脱警報などを備えています。

特に夜間の歩行者検知や、踏み間違い防止機能もあり、安全性に配慮された設計です。

スペーシアはスズキの「スズキセーフティサポート」が標準装備です。

全方位モニター付きカメラや、標識認識機能など、より先進的な装備も選べます。

全体的には、最新の安全装備まで求めるならスペーシアの方がやや優れています。

ただし、どちらも軽自動車としては十分すぎるほど安全性能が高く、安心して家族を乗せられるクルマです。

価格とコスパ

タントの価格帯は、約140万〜180万円ほど。

スペーシアはマイルドハイブリッド搭載車が多いため、約150万〜190万円ほどになります。

装備や快適性のバランスを考えると、タントは価格のわりに装備が充実しており、コスパが高いといえます。

スペーシアは燃費や先進機能が優れており、長期的なコスパでは魅力があります。

最初の予算を抑えたい人にはタント。

長く乗って燃費や安全性を重視したい人にはスペーシアが向いているでしょう。

デザインと外観

タントは直線的で力強いデザインが特徴で、どちらかというと「実用的で頼れる印象」を与えます。

特にタントカスタムはフロントグリルがワイルドで、男性に人気があります。

スペーシアは丸みのある可愛らしい見た目が特徴で、親しみやすく、おしゃれな印象を与えます。

カラーラインナップも豊富で、ファッション感覚で選ぶことができます。

デザインの好みは人それぞれですが、シンプルでかっこいい印象を求めるならタント。

遊び心のある個性的なデザインが好きな人にはスペーシアがぴったりです。

口コミ・評判

タントは「子育て世帯にとても便利」という声が多く、ピラーレスドアの使い勝手に高い評価が集まっています。

一方で、「燃費がもう少し良ければ完璧」という意見も見られます。

スペーシアは「燃費が良くて静か」「長距離移動でも疲れにくい」との評価が多く、走行性能や快適性に満足しているユーザーが多いです。

ただし、「ハイブリッドの分だけ価格が高い」と感じる声もあります。

全体として、どちらも高評価でリピーターも多いですが、求めるポイントによって評価の分かれ方がはっきりしています。

タントとスペーシアはどっちが広い？

車内の広さは、家族で使う軽自動車にとって重要なポイントです。

タントは天井が高く、室内高が1,370mmもあり、大人でも圧迫感を感じにくい空間を実現しています。

さらに、助手席側の「ミラクルオープンドア」によって、開口部が大きく、乗り降りのしやすさや荷物の積み下ろしでも便利です。

後席の足元空間も広く、ベビーカーや大きめの荷物も余裕で積み込めます。

一方、スペーシアも軽自動車とは思えないほどの広さが特徴です。

室内長はタントよりやや長く、荷室の使い勝手にも配慮されています。

ただし、ピラーレスではないため、開口部の広さではタントに一歩及びません。

結果として、室内の体感的な「広さ」ではタント。

荷室の長さや積載のしやすさを重視するならスペーシアがやや優勢です。

どちらも軽とは思えない空間設計で、使い方に応じて選ぶのが良いでしょう。

タントとスペーシアどっちが売れてる？

販売台数の実績を見ると、タントもスペーシアもどちらもトップクラスの人気車種です。

しかし、2023年以降の軽自動車販売ランキングでは、スペーシアの方がややリードしています。

参考：2025年6月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報｜全国自動車協会連合会

特にマイルドハイブリッドを搭載したモデルの燃費や、デザイン面の進化が評価され、幅広い層から支持を集めています。

一方、タントはミラクルオープンドアや操作性の良さでファミリー層に根強い人気があります。

また、タントカスタムは男性ユーザーからの支持も高く、一定の需要をキープしています。

全体的には、近年の売れ行きで見るとスペーシアがやや優勢ですが、使い方や好みによって人気の理由が異なる点も見逃せません。

たとえば、中古車販売大手のカーセンサーで軽自動車ランキングを調べると、タントの方が上位です（2025年7月時点）。

参考：軽自動車の人気車種・モデルランキング｜カーセンサー

売上を見て一概に良い・悪いともいえないため、あくまで参考として判断しましょう。

タントカスタムとスペーシアカスタムはどっち？

タントカスタムとスペーシアカスタムは、どちらも標準モデルよりもスタイリッシュで装備が豪華な上級モデルです。

タントカスタムはフロントマスクがより力強く、男性的でワイルドな印象を与えます。

エアロパーツやメッキ装飾が施されており、街中でも存在感があります。

内装も黒を基調にしたシックな仕上がりで、落ち着きと高級感を両立しています。

スペーシアカスタムは、より未来的でシャープなデザインが特徴です。

フロントグリルやヘッドライトは先進感があり、個性を大切にしたい人にぴったりです。

また、インテリアもおしゃれで、ピアノブラック調のパネルや加飾が多用されています。

両者ともに装備は充実しており、オートエアコンや高性能な安全支援機能が搭載されています。

見た目で選ぶなら、力強さを求めるならタントカスタム。

先進的でクールな印象が好きならスペーシアカスタムがおすすめです。

タントとスペーシアどっちがいい？賢い選び方

タントとスペーシアはどちらも優れた軽自動車ですが、使い方や家族構成によって適した車は異なります。

ここでは、それぞれの車に向いている人の特徴を紹介し、後悔しない車選びのヒントをお伝えします。

タントが向いている人

タントは「家族にやさしい使いやすさ」と「安心感のあるデザイン」が特徴です。

特に子育て中の家庭や、シンプルな操作性を求める方にとっては頼れる存在となるでしょう。

乗り降りのしやすさを重視する人

タント最大の強みは、助手席側にあるピラーレスの「ミラクルオープンドア」です。

前後のドアを開けると大きな開口部ができ、車へのアクセスが非常にスムーズになります。

この構造により、小さなお子さんや高齢者の乗り降りもラクラク。

狭い駐車場でも開け閉めしやすく、チャイルドシートの取り付けや荷物の積み込みにも便利です。

日常の移動が多い家庭ほど、この使いやすさの恩恵を実感できるでしょう。

小さなお子さんがいる子育て世帯

タントはファミリー層を強く意識して作られており、子育て世帯にピッタリの工夫が満載です。

広い車内空間は、おむつ替えや授乳といったちょっとした作業にも対応できるほどの余裕があります。

低床設計で子どもでも乗り降りしやすく、ドアの開け閉めもスライド式なので安心。

また、後部座席にはロールサンシェードやチャイルドシートの固定機能もあり、安全面も充実しています。

忙しい育児の味方として、タントはとても頼もしい存在です。

高齢者を乗せることが多い人

高齢の家族をよく乗せる人にとって、車の乗降性は重要なポイントです。

タントは低いフロアと大きな開口部によって、足元の段差が少なく乗り降りが非常にスムーズです。

また、シートの座面がちょうどよい高さに設定されており、腰への負担も少なく設計されています。

開口が広いことで、介助が必要な場合でもストレスが少なく対応できます。

安心して移動できる車として、高齢者のいる家庭に非常に適しています。

シンプルで扱いやすい操作性を求める人

タントの運転席まわりは、直感的でわかりやすいレイアウトが魅力です。

ボタンやスイッチの配置がシンプルで、複雑な操作を必要としません。

初めて軽自動車を運転する人や、機械操作が苦手な方でもすぐに慣れることができます。

また、視界が広く見切りもよいため、狭い道や駐車も安心して行えます。

普段使いでストレスのない車を探しているなら、タントは非常におすすめです。

街乗りメインで近距離の移動が多い人

タントは軽自動車ならではのコンパクトさに加え、街中での走りやすさに優れています。

小回りが利くので狭い住宅街や混雑した駐車場でもスイスイ運転できます。

また、エンジンの出力は必要十分で、信号待ちや交差点の発進もストレスを感じにくいです。

燃費も安定しており、通勤や保育園の送迎、買い物などの短距離移動に最適。

街乗り中心のライフスタイルには、まさにぴったりの一台です。

スペーシアが向いている人

スペーシアは「燃費性能」と「先進機能」が魅力の軽ハイトワゴンです。

見た目のスタイリッシュさだけでなく、中身も充実しているため、幅広いライフスタイルに対応できます。

特に、走行距離が長い方や、デザインにこだわりたい人にとっては頼もしい存在です。

燃費の良さを重視する人

スペーシアはマイルドハイブリッドを搭載しており、軽自動車の中でも特に燃費性能に優れています。

実際の燃費は、カタログ値で約22〜25km/Lと非常に経済的です。

停車時のアイドリングストップや、減速時のエネルギー回生など、細かな省エネ技術が組み合わさって効率のよい走りを実現しています。

日々のガソリン代を少しでも抑えたい方や、年間の走行距離が多い人にとっては、大きなメリットとなるでしょう。

最新の安全装備がほしい人

スペーシアは、スズキの先進安全技術「スズキ セーフティ サポート」を全車標準装備しています。

自動ブレーキ、車線逸脱警報、ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能など、安全をサポートする機能が充実。

また、全方位モニター付きのカメラを搭載できるグレードもあり、駐車時や狭い道での視認性も抜群です。

最新の技術で安心して運転したいという方にとっては、非常に心強い仕様といえるでしょう。

アウトドアや遠出が好きな人

スペーシアは軽自動車ながらも走行時の安定性が高く、長距離運転にも向いています。

マイルドハイブリッドによってエンジン音も静かで、振動も少なく、長時間のドライブでも疲れにくいのが特徴です。

さらに、荷室は開口部が広く、シートを倒すことで大きな荷物も積載可能。

キャンプ用品やレジャーグッズをたっぷり積めるため、アウトドア好きなファミリーにぴったりです。

旅行や遠出を頻繁にするライフスタイルには、スペーシアがよくフィットします。

おしゃれなデザインが好みの人

スペーシアは、丸みを帯びたかわいらしいデザインから、シャープで近未来的なカスタム系まで多彩なラインナップがあります。

カラーバリエーションも豊富で、ツートンカラーやパステルカラーなど個性的な選択肢が揃っているのも魅力です。

内装もカジュアルかつモダンな印象で、車に乗るたびに気分が上がるようなデザインが施されています。

車に「見た目の楽しさ」や「個性」を求める人には、スペーシアのセンスは刺さるはずです。

コスパ重視で車を探している人

スペーシアは初期費用こそ若干高めの設定ですが、燃費の良さや安全装備の充実度を考えると、長期的に見て非常にコストパフォーマンスが高い車です。

さらに、故障率も低く、メンテナンスコストも抑えられるため、維持費の面でも安心です。

「見た目」「走り」「燃費」「安全性」のすべてをバランスよく兼ね備えており、価格以上の満足感を得られる点が高評価につながっています。

初期投資以上に“長く得する車”を求めている方には、スペーシアが強くおすすめできます。

タントかスペーシアを中古で買う際のポイント

新車よりも価格を抑えて手に入れられる中古車ですが、見た目や走行距離だけで選ぶと後悔することもあります。

タントとスペーシアの中古車を選ぶ際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。

ここでは、後悔しないために確認しておきたいポイントを紹介します。

年式と走行距離

中古車選びでは、年式と走行距離が車のコンディションを判断する大きな材料になります。

一般的に、年式が新しく走行距離が少ないほど状態が良く、価格も高くなる傾向です。

目安としては、5年以内かつ走行距離5万km未満なら安心して乗れる状態といえるでしょう。

ただし、年式が新しくても過走行の車や、低走行でも長期間放置されていた車は注意が必要です。

販売店に整備履歴などを確認し、バランスの取れた車を選ぶことが大切です。

内外装の劣化

中古車は一台ごとに状態が異なるため、実際に見て内装や外装の劣化を確認することが重要です。

ボディの傷やへこみ、サビの有無はもちろん、ヘッドライトのくもりやドアの建て付けもチェックしましょう。

車内では、シートの擦れ、天井の汚れ、エアコンやパネル類の操作感に違和感がないか確認を。

見た目の状態が悪い車は、メンテナンスが不十分だった可能性もあるため、慎重に見極める必要があります。

できれば現車確認を行い、写真だけでは判断しないようにしましょう。

安全装備の有無

近年の軽自動車は安全装備が充実していますが、中古車ではグレードや年式によって装備の有無に差があります。

自動ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報などが付いているかどうかは、必ず確認しましょう。

特に2018年以降のモデルであれば、ある程度の先進安全装備が標準で備わっていることが多いです。

家族を乗せることが多い方は、安全装備の充実したグレードを優先的に探すのが安心です。

装備内容は販売店やメーカー公式サイトで確認できます。

修復歴の有無

修復歴とは、事故などで車体の骨格部分にダメージを受け、修理された履歴のことを指します。

一見きれいに見える車でも、修復歴があると走行中の安全性や耐久性に影響が出ることもあります。

購入前には必ず「修復歴なし」と明記されている車を選ぶのが基本です。

修復歴ありの車は価格が安くなることが多いですが、長く安心して乗りたいなら避けた方が無難でしょう。

販売店に詳細な修理履歴を確認するのも一つの方法です。

相場と価格差

中古車は年式や状態によって価格に幅がありますが、相場を知っておくことで損を避けることができます。

タントとスペーシアでは、スペーシアのほうが若干リセールバリューが高いため、中古市場でも価格がやや高めに設定されている傾向です。

ただし、装備や状態次第ではタントのほうがコスパが良いケースもあるため、複数の販売店を比較することが重要です。

ガリバーやカーセンサーなどで同条件の車を検索し、価格帯の目安をつかんでから交渉に臨むと失敗が少なくなります。

タントかスペーシアか選べないときの考え方

タントとスペーシアのどちらも魅力的な軽ハイトワゴンで、簡単には決められない人も多いはずです。

どちらを選んでも失敗ではありませんが、自分の生活によりフィットする方を選ぶには視点の整理が必要です。

ここでは、選択に迷ったときに参考にしてほしい5つの考え方をご紹介します。

何を一番重視するか

車選びでは、すべてを満たす完璧な1台を見つけるのは難しいものです。

そのため、まず「何を一番重視したいか」を明確にしましょう。

例えば、乗り降りのしやすさや使いやすさを重視するならタントが優位です。

一方で、燃費や先進装備を重視するならスペーシアが有利といえます。

自分や家族にとって、毎日の生活で一番大切にしたい機能をはっきりさせることで、答えが見えてきます。

誰がよく乗るのか

日常的に誰がこの車に乗るのかをイメージしてみることも大切です。

小さな子どもや高齢の親をよく乗せるなら、タントの「ミラクルオープンドア」が役立ちます。

運転するのが主に自分で、長距離移動も多いなら、スペーシアの走行性能と燃費が魅力です。

家族構成や使用シーンによって、車に求める機能は自然と変わってくるので、誰が使うのかを基準に考えると判断しやすくなります。

どこをよく走るか

主な走行エリアによって、選ぶべき車が変わることもあります。

街乗りや狭い道、買い物中心の使い方が多いなら、コンパクトで小回りが利くタントが便利です。

一方で、郊外への移動やアウトドア、旅行などが多い人には、高速走行でも安定感があるスペーシアが向いています。

道路環境や移動距離に合った車を選ぶことで、運転のストレスを減らし快適なカーライフを実現できます。

どちらが気分が上がるか

日常で使うものだからこそ、「乗っていてワクワクするかどうか」も意外と大事なポイントです。

デザインや内装の雰囲気、乗ったときの感覚など、感性で選ぶのもまったく間違いではありません。

実際にディーラーで試乗してみて、「こっちの方が気分がいい」と思える車を選んでみてください。

どちらに乗っていても満足感が得られるかは、数字では測れない「感情の納得感」にも左右されます。

5年後も満足できそうか

今だけでなく「5年後の自分や家族の生活」を想像して選ぶことも、後悔しないポイントです。

子どもが成長したときの広さ、高齢者の乗車サポート、維持費の負担感などを踏まえて判断しましょう。

また、リセールバリューも視野に入れることで、将来売却する際の価値も見えてきます。

「今はいいけど、将来困るかも」と感じた車は避け、長く付き合える1台を選ぶことが理想的です。

タント vs スペーシア vs N-BOXの試乗比較

筆者が過去に試乗した経験を元に、独断と偏見でタントとスペーシア、そしてN-BOXも追加して比較したいと思います。

次のように比較項目を作成し、表にまとめました。

比較項目	タント	スペーシア	N-BOX
室内空間の広さ	天井が高く圧迫感がない	室内長が長く荷物も積みやすい	全体的に広くバランスが良い
乗り降りのしやすさ	ミラクルオープンドアで圧倒的に便利	両側スライドで実用的	開口部は広めで足元もスムーズ
走行性能	街乗りで安定感あり	発進がスムーズで静か	加速力があり軽快
燃費	約21〜22km/L	約22〜25km/L（ハイブリッド）	約21〜23km/L
安全装備	スマートアシスト搭載	スズキセーフティサポート搭載	Honda SENSING搭載
デザイン	力強く落ち着いた印象	おしゃれで個性的	洗練された高級感
コスパ	初期費用は抑えめ	燃費と装備で長期的にお得	装備と走りのバランスが良い

試乗した感想としては、タントは「使い勝手のよさ」、スペーシアは「燃費と静粛性」、N-BOXは「全体のバランスと運転のしやすさ」が光ります。

どれも完成度が高く、好みによって選ぶべきポイントがはっきり分かれる結果だといえます。

最終的には、「何を一番重視するか」で決めるようにすると、あなたなりの結論を出せるでしょう。

タントとスペーシアどっちがいいの総括

記事のポイントをまとめます。

• タントはミラクルオープンドアで乗り降りがしやすい
• スペーシアは燃費性能と先進装備が魅力
• 室内空間の広さは両車とも十分で使い勝手が良い
• タントは子育てや高齢者の送迎に向いている
• スペーシアはアウトドアや遠出に適している
• 安全性能ではスペーシアの装備がやや優れている
• デザイン性ではスペーシアの個性的な外観が人気
• 価格とコスパのバランスはスペーシアに軍配
• 中古購入時は走行距離や修復歴の確認が必須
• 選べないときは使用目的と家族構成を基準に選ぶ