ダイハツ・タントの中古車を検討していると、型式によって「前期」と「後期」という言葉を目にすることがあります。
しかし、それぞれの違いが曖昧なまま購入を進めてしまうと、自分のライフスタイルに合わない車を選んでしまうかもしれません。
前期と後期ではデザインだけでなく、装備や快適性、安全性にも差があるため、しっかりと理解して選ぶことが大切です。
そこで本記事では、タントのL375Sという型式に対する、前期・後期の違いを徹底的に解説します。
外観や内装の差、装備の進化、さらにはおすすめの選び方や中古購入時の注意点まで網羅。
特に「価格は抑えたいけど装備も欲しい」「デザインにこだわりたい」という方には、それぞれの特徴を理解したうえでの選び方が重要です。
ぜひ記事を最後までご覧いただき、自分にぴったりのタントL375Sを見つけてください。
- タントL375Sの前期と後期の違いが明確に分かる
- 自分に合った年式やグレードの選び方が分かる
- 中古車購入時の注意点やチェックポイントが把握できる
- タントL375Sのカスタムや活用方法のヒントが得られる
タントL375Sの前期と後期の違いを考察

中古車市場で人気の高いダイハツ・タントL375Sですが、「前期」と「後期」で仕様に違いがあることをご存知でしょうか?
見た目や機能、燃費性能など、意外と多くのポイントに差があります。
ここではその違いをわかりやすく解説していきます。
- タントL375Sとは
- タントL375Sの前期と後期の違い
- タントL375Sターボの見分け方
- タントL375Sのユーザー評価
- タントのL375とL375Sの違いは?
- タントL375Sの前期と後期の年式は?
- L375のタントは壊れやすい?
タントL375Sとは
タントL375Sは、ダイハツが2007年から2013年まで販売していた軽自動車「タント」の3代目モデル(2代目L350Sの後継)で、スライドドアを採用した使い勝手の良さが特徴です。
主に「L375S」はFF(前輪駆動)モデル、「L385S」は4WD(四輪駆動)モデルを指します。
大きな室内空間と低床設計、そしてピラーレススライドドアを備えたことで、子育て世代や高齢者にも人気がありました。
また、エンジンはNA(自然吸気)とターボ仕様があり、グレードによって装備も異なります。
2009年にはマイナーチェンジが実施され、「前期」と「後期」に分かれる形となりました。
この変化が中古車購入時の判断材料として非常に重要になります。
タントL375Sの前期と後期の違い

タントL375Sは2007年に登場し、2009年にマイナーチェンジを受けて後期型が発売されました。
この「前期」と「後期」では、見た目や使い勝手、燃費性能など多くの部分で進化が見られます。
ここでは、中古車選びに役立つように、それぞれの違いを具体的に紹介します。
外観デザインの違い
前期と後期のタントL375Sでは、外観の印象に明確な違いがあります。
特にフロントバンパーとヘッドライト形状が変更されており、前期型は丸みを帯びた親しみやすいデザインが特徴です。
一方、後期型はより角ばったシャープな見た目に変わり、現代的で引き締まった印象を与えます。
また、フロントグリルのデザインやエンブレムの位置も微妙に変更されており、パッと見たときの印象に差が出ます。
見た目の好みで選ぶ際の大きなポイントになります。
テールランプの違い
後ろ姿にも前期と後期で違いがあります。
テールランプのデザインが変更されており、前期型はベーシックな構造で、比較的シンプルな印象です。
それに対して後期型は、クリアレンズを採用するなど、視認性とデザイン性の両方が向上しています。
さらに、ブレーキランプの発光部分も変更され、よりスタイリッシュで洗練された雰囲気を演出しています。
夜間の見え方にも違いが出るため、安全性の面でも注目したいポイントです。
メーターやインパネ周り
車内のデザインも進化しています。
特にインパネ(インストルメントパネル)周辺では、前期型は比較的シンプルで必要最低限の配置ですが、後期型では質感が向上し、操作性にも配慮された設計になっています。
メーターも前期型では伝統的なアナログ式ですが、後期型では視認性が高まるような改良が施されています。
収納スペースの見直しや使いやすいスイッチ配置など、日常の使い勝手にも差が出てきます。
装備の追加・充実
後期型では装備がより充実しています。
たとえば、電動スライドドアが標準またはオプションで選べるグレードが増え、利便性が大きく向上しました。
また、スマートキーやプッシュスタートシステムなど、現代の車には欠かせない便利機能も後期型で採用が進みました。
さらに、安全面でも後期型は改良されており、衝突安全性能やブレーキ性能などが強化されています。
こうした装備の違いは、快適さだけでなく安心感にもつながります。
エコ性能・燃費性能向上
後期型ではエンジンや制御系のチューニングが見直され、燃費性能が向上しています。
具体的には、エンジンの燃焼効率を高めることで、ガソリン消費量が抑えられ、日常の維持費に差が出てきます。
また、アイドリングストップ機能を採用しているグレードもあり、信号待ちなどの無駄な燃料消費を減らせる点も魅力です。
環境性能が気になる方や、ガソリン代を節約したい方にとって、後期型の方がより魅力的な選択肢となります。
タントL375Sターボの見分け方

タントL375Sには、ノンターボ(NA)モデルとターボモデルが存在します。
見た目が似ているため、中古車を選ぶときに「これってターボ付き?」と迷う方も多いはずです。
ここでは、ターボモデルを見分けるための具体的なポイントを紹介します。
型式で確認する
もっとも確実な見分け方のひとつが「型式」のチェックです。
車検証や車体プレートに記載されている「型式」が、ターボモデルかどうかを判断する手がかりになります。
たとえば、「DBA-L375S」や「CBA-L375S」のように、型式の頭文字が「CBA」となっている場合は、排気ガス規制の関係からターボ車であることが多いです。
これに対して「DBA」などはノンターボ車が多く、排出ガスの扱いも異なります。
ただし完全に一致するわけではないため、他の見分けポイントも併用すると安心です。
グレード名にRSがある
ターボモデルを表すもっともわかりやすいサインが「RS」というグレード名です。
タントL375Sでは、「カスタムRS」や「RSリミテッド」などの名称で販売されており、これらにはターボエンジンが搭載されています。
グレード名は車検証や販売資料、ドア内側のラベルなどで確認できます。
RSという文字があれば、まず間違いなくターボ仕様と考えて良いでしょう。
この表記は外観やカタログにも記載されていることが多いので、見落とさずにチェックしてください。
フロントグリルや外観
外観からもターボモデルかどうかを見分けることができます。
特にフロントグリルのデザインに注目すると、ターボ車はメッシュ風やメッキ加飾が多く、スポーティーな印象があります。
また、バンパーの形状も若干異なり、空気の取り入れ口が大きめになっている場合があります。
ホイールもノンターボ車よりも大径のアルミホイールが装着されていることが多く、全体的にスタイリッシュな仕上がりです。
こうした見た目の違いを覚えておくと、現車確認の際に役立ちます。
エンブレムやリアバッジ
車のリア(後ろ)にあるバッジ類も、ターボモデルを見分ける重要な手がかりです。
タントL375Sのターボ仕様には「RS」や「カスタムRS」などのバッジがリアドアやトランク部分に取り付けられていることが多く、これを見れば一目でわかる場合もあります。
また、一部グレードでは「Turbo」の文字が加えられていることもあります。
もしバッジが外されている場合でも、貼り跡やエンブレムの位置で判断できることがありますので、細かく観察してみてください。
アイドリング音で確認
最終手段として、エンジン音を聞く方法もあります。
ターボモデルは、アイドリング時に「シュルシュル」といった独特な音を発することがあります。
これは、ターボチャージャーが装着されている証拠で、ノンターボ車にはない音です。
また、アクセルを軽く踏んだときの加速音にも違いがあります。
とはいえ、素人では聞き分けが難しい場合もあるため、この方法は他の確認方法と併用して判断するのがおすすめです。
音の違いに気づけたら、かなりのマニアと言えるかもしれません。
タントL375Sのユーザー評価

実際にタントL375Sを所有・運転しているユーザーの声には、リアルなメリットやデメリットが詰まっています。
ここでは、良い評価と辛口な評価の両面から、L375Sの本当の魅力や注意点を紹介します。
購入前の判断材料として、ぜひ参考にしてください。
良い評価
ユーザーから高く評価されているポイントの一つが、圧倒的な室内空間です。
小さな車とは思えない広さで、大人が後部座席に座っても足元に余裕があるため、家族や友人とのドライブでも快適です。
特に子育て中の家庭には、後席スライドドアとフラットな床が好評で、乗り降りがスムーズと評価されています。
また、運転しやすさも魅力で、車両感覚がつかみやすく、軽自動車ならではの小回り性能も便利です。
燃費も良好で、通勤や買い物といった日常使いにはピッタリ。
外観デザインも「かわいい」「シンプルで飽きがこない」と好意的な声が多く、全体的に高評価を得ている一台です。
辛口評価
一方で、厳しい意見も少なくありません。
もっとも多いのが「加速が物足りない」という声で、特にノンターボモデルにおいては、坂道や高速道路でパワー不足を感じるというユーザーもいます。
また、走行中のロードノイズやエンジン音が気になるという指摘もあり、静粛性に関してはやや不満が残るようです。
インテリアに関しても、「質感が安っぽい」「プラスチック感が強い」との意見が見られ、細部の仕上げに不満を抱く人もいます。
さらに、年式が古くなってきているため、中古車ではスライドドアやエアコン、パワーウィンドウなどの電装系のトラブルが心配という声もあります。
これらの点を考慮し、事前のチェックが重要です。
タントのL375とL375Sの違いは?

「L375」と「L375S」は非常に似た名称ですが、実はこの“最後のS”に意味があります。
タントの場合、「L375」はシリーズを指す略称で、正確には「L375S」が正式な型式です。
ここでの「S」は、ダイハツがFF(前輪駆動)モデルに付ける識別記号で、4WDモデルには「L385S」という型式が使われます。
つまり、「L375」だけでは正確な駆動方式がわからず、便宜的に省略して呼ばれることが多いのです。
中古車サイトなどでは「L375」という表記でまとめて表示されることもありますが、実際には「L375S(FF)」と「L385S(4WD)」の2種類が存在します。
購入時には型式の末尾までしっかり確認することで、自分に合った車両を選ぶことができます。
タントL375Sの前期と後期の年式は?

タントL375Sの「前期」と「後期」は、見た目や性能に違いがあるだけでなく、販売された年式によっても明確に区分されています。
前期モデルは2007年12月に発売され、2009年9月までが該当期間です。
その後、2009年10月にマイナーチェンジが行われ、以降のモデルが「後期型」として販売されました。
そして、L375S自体の生産は2013年まで続きました。
つまり、前期は2007〜2009年、後期は2009〜2013年というのが大まかな年式の分かれ目です。
中古車市場では、この違いによって価格帯や装備の充実度が変わってくるため、購入前に「どの年式に属するか」をきちんと見極めることが大切です。
年式確認には車検証やグレード情報が有効です。
L375のタントは壊れやすい?

タントL375Sは全体として耐久性が高く、適切にメンテナンスされていれば10年以上乗れる車です。
しかし年式が古くなっているため、故障リスクがゼロではありません。
特に多く報告されているのが、スライドドアの不具合や電動部品の経年劣化です。
また、AT(オートマチックトランスミッション)の変速ショックやアイドリングの不安定さといったトラブルも、一部の個体で見受けられます。
走行距離が10万kmを超えている車両では、エンジンマウントや足回りの部品の交換が必要になることもあります。
ただし、定期的な点検やオイル交換をしっかり行っていれば、大きな故障は避けられるケースが多いです。
購入時には整備記録簿の有無や実際の動作チェックが非常に重要となります。
タントL375Sの前期と後期の違いと選び方

前期と後期で装備やデザインが異なるタントL375Sは、「どちらを選べば正解なのか」で迷う方も多いでしょう。
ここでは、実際の使用シーンや希望条件に応じた選び方のポイントを紹介します。
自分にぴったりな一台を見つけるための参考にしてください。
- L375Sの前期と後期の選び方
- L375Sにおすすめのカスタムパーツ
- 中古でL375Sを買う際の注意点
- タントL375Sとタントカスタムの違いは?
- タントL375Sと新型タントの違いは?
- タントL375Sの試乗体験談
L375Sの前期と後期の選び方
タントL375Sの前期と後期は、年式や装備、価格帯に差があるため、自分に合ったモデルを見極めることが大切です。
購入後に後悔しないよう、使用目的や予算、デザインの好みなどから比較し、それぞれの魅力を把握して選びましょう。
使用目的で判断する
通勤や買い物メインの足として使うなら、価格が手ごろな前期型でも十分な性能を持っています。
一方で、家族での長距離移動や旅行が多い方には、装備が充実して快適性が高まった後期型がおすすめです。
特に後部座席を頻繁に使う方やチャイルドシートを設置する家庭では、スライドドアの開閉性能やシートアレンジが改良された後期型のメリットを感じやすいでしょう。
使い方に応じて選ぶことが、満足度の高い買い物に繋がります。
どれぐらいの予算をかけられるか
予算に余裕がない場合は、前期型を選ぶことで車両価格を抑えることができます。
年式が古いため相場は安く、同じグレードでも後期型より10〜20万円安く買えることが一般的です。
ただし、安い分だけ走行距離が多い個体や、メンテナンス履歴が不明な車もあるため注意が必要です。
逆に、予算にゆとりがあるなら、装備や快適性がアップした後期型を選ぶのが無難です。
修理費のリスクも低くなるため、長く乗る予定があるならトータルコストでもお得になることがあります。
どの程度装備にこだわってるか
ナビやオートエアコン、スマートキーなどの快適装備にこだわる方は、後期型を検討すべきです。
マイナーチェンジでこれらの装備が標準化・充実されており、利便性が格段に向上しています。
一方で、最低限の装備で問題ないという方や、自分で後付けカスタムを考えている場合には、前期型でも十分に満足できます。
装備に対するこだわりの強さが、選択の大きな基準になるでしょう。
見た目やデザインの好み
デザインの印象が異なるのも、前期と後期の大きな違いです。
前期型は丸みのある柔らかい外観が特徴で、かわいらしい印象を持っています。
対して後期型は、フロントグリルやライトデザインがシャープになり、よりスタイリッシュで現代的な雰囲気です。
どちらが「かっこいい」と感じるか、「自分に似合うか」は人それぞれ。
見た目重視で選びたい方は、ぜひ現車を見比べてフィーリングで選ぶのも良い方法です。
今後どれくらい乗る予定があるか
今後5年〜10年と長く乗るつもりであれば、年式が新しい後期型の方が安心です。
部品の劣化や故障リスクが低く、乗り始めてからの維持費も抑えやすいです。
反対に、短期間だけ使う予定や、次の車までの“つなぎ”として考えているなら、コスパ重視で前期型を選ぶのも合理的です。
ライフスタイルや使用年数を見据えたうえで、自分にとって無駄のない選択をすることが大切です。
L375Sにおすすめのカスタムパーツ

タントL375Sは、カスタムの自由度が高い車としても人気です。
見た目のドレスアップから、日常の使い勝手を向上させる実用的なパーツまで、さまざまなアイテムがあります。
ここでは、初心者でも取り入れやすいおすすめのカスタムパーツを紹介します。
エアロパーツ
エアロパーツは、タントL375Sの印象をガラリと変えることができる定番カスタムです。
フロントスポイラーやサイドスカート、リアバンパーを装着することで、よりスポーティでスタイリッシュな外観に仕上がります。
純正オプションや社外ブランドの製品も豊富にあり、デザインや価格帯も幅広く選べます。
見た目に個性を出したい方や、車好きらしさを演出したい人に特におすすめのカスタムです。
シートカバー
内装の印象を大きく変えるのがシートカバーです。
汚れや傷から座席を守るだけでなく、レザー調やカラフルなデザインなど、自分好みのインテリアにアレンジできます。
タントL375S専用設計のシートカバーも多く、装着も比較的簡単です。
ファミリー層には防水タイプや撥水加工されたものが人気で、ペットを乗せる方にも便利です。
コストを抑えておしゃれな車内にしたい方にぴったりです。
フロアマット
フロアマットの交換も、手軽に印象と快適性をアップさせるカスタムです。
純正品では味気ないデザインが多いため、柄入りやカラーアクセントのあるマットを選ぶと、車内の雰囲気が明るくなります。
また、防水・防汚機能付きのマットなら、雨の日や雪道でも安心。
ラゲッジスペース用のマットもあわせて導入すれば、荷物の積み下ろしによる傷も防げます。
機能性と見た目を両立させたい人におすすめです。
ハンドルカバー
ハンドルカバーの装着は、運転の操作感と気分を変える手軽なカスタムです。
握りやすさや素材の違いによって運転のしやすさが変わるだけでなく、滑り止めや衝撃吸収などもあります。
タントL375S用の汎用品も多数販売されており、初心者でも簡単に装着できるのも魅力です。
運転席の雰囲気を手軽にグレードアップさせたい方におすすめです。
フォグランプ
フォグランプは、雨や霧など悪天候時の視界確保に役立つだけでなく、見た目の印象を引き締めるカスタムパーツでもあります。
純正装備されていないグレードでも、後付けで装着可能なキットが多数出回っています。
LEDタイプに交換すれば、より明るくスタイリッシュな印象に仕上がります。
夜間の走行が多い方や、安全性を高めたい人にとって、フォグランプの導入は実用性とデザイン性を兼ねた選択です。
中古でL375Sを買う際の注意点

中古車として人気の高いタントL375Sですが、購入前にしっかりと状態を確認しておかないと、思わぬトラブルに見舞われることもあります。
ここでは、中古車選びで後悔しないために注意すべきチェックポイントを紹介します。
スライドドアの動作確認
タントL375Sの魅力のひとつが両側スライドドアですが、特に電動スライドドア搭載車では動作不良が発生していることもあります。
実際に開閉してみて、引っかかりがないか、途中で止まらないかなどを確認しましょう。
モーターの異音や開閉スピードの遅れがある場合は、修理が必要になる可能性があります。
子どもや高齢者が頻繁に乗り降りするなら、より念入りにチェックしたいポイントです。
エンジンの状態をチェック
エンジンは車の心臓部。アイドリング時の振動や異音、加速時のパワー不足などがないか試乗して確認することが重要です。
また、エンジンルーム内のオイル漏れや焼け焦げたようなにおいがある車両は、過去に過負荷がかかっていた可能性があるため注意が必要です。
購入前に整備記録が残っているかも確認し、定期的に点検・交換が行われているかチェックしましょう。
ATミッションの変速ショック
タントL375SはCVT(無段変速機)を採用しており、スムーズな加速が特徴です。
しかし、中古車では変速ショックが大きくなるトラブルが報告されることもあります。
試乗時にアクセルを踏み込んだ際、ガクッとした振動がないか、スムーズにスピードが上がるかを確認してください。
変速に違和感がある車は、トランスミッションの不具合が潜んでいる場合があり、修理費も高額になることがあるので注意が必要です。
修復歴・水没歴のチェック
見た目がキレイな車でも、過去に事故や水害にあった車両は、後から不具合が出やすくなります。
修復歴がある車は、必ず修復箇所と整備内容を確認しましょう。
水没車は一見わかりにくいですが、シート下や電装部品に泥や錆が見られることがあります。
不安な場合は、第三者機関の鑑定書付きの車や、信頼できる販売店から購入するのが安心です。
リアシート床下の錆・下回り腐食
L375Sは年式的に10年以上経過している個体も多く、床下のサビや腐食が進んでいる場合があります。
特にリアシートの下や下回りのフレーム部分は、水分や泥が溜まりやすいため要チェックです。
車をリフトアップしてもらい、下回りの状態を直接目視で確認できるとベスト。
軽視しがちな部分ですが、走行性能や車検にも関わる重要なポイントです。
タントL375Sとタントカスタムの違いは?

タントL375Sとタントカスタムは同じベース車両をもとにしたモデルですが、装備やデザイン、価格帯に大きな違いがあります。
まず見た目で言えば、タントカスタムはフロントマスクやヘッドライト、エアロパーツなどがよりスポーティに仕上げられており、若年層や個性を重視するユーザーに人気があります。
内装も上質な素材が使われていたり、メッキ加飾が多く高級感があります。
一方、通常のタントL375Sはファミリー向けのシンプルで実用的なデザインが特徴で、価格も抑えられているため、コスト重視の人におすすめです。
また、グレードによっては装備の差も顕著で、カスタムにはHIDヘッドライトやアルミホイールが標準装備されていることも多く、乗り心地や快適性にも違いが出ます。
タントL375Sと新型タントの違いは?

タントL375Sと新型タント(例:LA650S系以降)では、技術や設計思想が大きく進化しています。
L375Sは2007〜2013年に販売されたモデルで、すでに10年以上経過している中古車が主流です。
一方、新型タントは「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」という新開発のプラットフォームを採用しており、走行性能や安全性、静粛性が格段に向上しています。
特に安全装備では、新型にはスマートアシスト(衝突回避支援システム)などの先進技術が標準搭載されており、初心者や高齢者にも安心です。
室内空間の広さは両モデルとも魅力的ですが、スライドドアの開口部やフロアの低さなども新型のほうが優れており、乗降性にも違いがあります。
価格はもちろん新型の方が高くなりますが、快適性や長期的な安心感を求めるなら新型タントの方が満足度は高いでしょう。
タントL375Sの試乗体験談

筆者がタントL375Sに初めて乗ったのは、旅行先で借りたレンタカーがきっかけでした。
あまり期待していなかったのですが、乗り込んだ瞬間に感じたのは、驚くほどの室内空間の広さです。
荷物があったため、スライドドアの使いやすさや車内での着替えのしやすさには本当に助けられました。
走行中の印象はというと、街乗りでは軽とは思えないほどしっかりとした安定感があり、加速もスムーズ。
筆者が運転したのはNA(自然吸気)モデルでしたが、急な坂道以外では特に力不足を感じることもありません。
インパネの配置やメーターの見やすさも好印象で、初めて運転する車とは思えないほど自然に馴染めました。
タントL375Sは10年以上経過している古いモデル(2025年時点)になりますが、まだまだ乗れると思います。
特に「予算は抑えたいけど、子供がいるから利便性にもこだわりたい」という方に、おすすめの車です。
タントL375Sの前期と後期の違いを総括
記事のポイントをまとめます。
- タントL375Sは前期と後期で外観や装備に明確な違いがある
- テールランプやフロントグリルの形状で年式を判別できる
- 後期モデルは燃費やエコ性能が向上している
- メーターやインパネ周りも前期後期でデザインが異なる
- ターボ車は型式やエンブレム、音で見分けられる
- 中古購入時はスライドドアやエンジンの状態を必ず確認する
- カスタムと通常モデルでは外観や装備に大きな差がある
- 新型タントは安全性や走行性能が格段に進化している
- 利用目的や予算に応じた前期・後期の選び方が重要
- リアシート下の錆や下回りの腐食も購入前にチェックする

