スペーシアカスタムに乗っていて「乗り心地が硬い」「段差での突き上げが気になる」と感じていませんか?
こうした悩みは、スペーシアカスタムに限らず、軽自動車全般でよく見られる傾向です。
コンパクトで利便性の高い車種だからこそ、乗り心地の部分で我慢している方も少なくありません。
タイヤやサスペンションの見直し、防音対策、補強パーツの導入など、手軽な方法から本格的なカスタムまで選択肢は豊富です。
そこで本記事では、なぜスペーシアカスタムの乗り心地に不満を感じやすいのかを解説し、その原因に応じた改善方法を具体的にご紹介します。
特に、スペーシアカスタムを日常使いや家族との移動に使っている方で、少しでも乗り心地を快適にしたいと感じている方に読んでいただきたい内容です。
ぜひ最後までお読みいただき、乗り心地を改善するヒントを見つけてください。
- スペーシアカスタムの乗り心地が悪い原因を理解できる
- 具体的な改善方法をモデル別に知ることができる
- 乗り心地改善に役立つカスタムパーツを把握できる
- 安全性や快適性を高めるための注意点を学べる
スペーシアカスタムの乗り心地改善方法を考察

スペーシアカスタムは見た目や装備は魅力的ですが、乗り心地に不満を感じているユーザーも少なくありません。
ここでは、乗り心地の悪さの原因を探り、どうすれば改善できるかを一緒に考えていきましょう。
- スペーシアカスタムの乗り心地が悪い理由
- スペーシアカスタムのその他の弱点
- 乗り心地の悪さを放置するリスク
- 新型スペーシアカスタムは突き上げがひどい?
- MK53Sは歴代スペーシアの中でも乗り心地が悪い?
- MK32Sのスペーシアは後部座席が揺れやすい?
スペーシアカスタムの乗り心地が悪い理由
まずは、なぜスペーシアカスタムが「乗り心地が硬い」と言われるのか、その主な要因を具体的に見ていきましょう。
原因を正しく知ることが、改善への第一歩になります。
足まわりが硬めに設定されている
スペーシアカスタムは、安定性を重視してサスペンションがやや硬めに調整されています。
特に高速走行時やカーブでのふらつきを抑えるために、このような足回りが採用されていますが、路面からの衝撃がダイレクトに伝わりやすくなるため、日常の走行では「突き上げ感が強い」と感じることがあります。
特に街中の段差や舗装の荒れた道路では、その影響を受けやすく、乗り心地が損なわれてしまいます。
タイヤが薄くて硬いタイプが多い
スペーシアカスタムは見た目のスタイリッシュさを重視して、扁平率の低い(薄型で硬めの)タイヤが装着されていることが多いです。
このようなタイヤは、ハンドリング性能を高めたりスポーティな印象を与える反面、クッション性が低く、路面の凹凸を吸収しにくくなります。
その結果、運転中に細かい振動や衝撃が車内に伝わりやすくなり、乗り心地が硬く感じられるのです。
軽自動車ゆえの車体の軽さ
軽自動車としての設計上、スペーシアカスタムの車体は非常に軽く作られています。
燃費や取り回しの良さには貢献しますが、重量が軽いことで走行中の安定感や衝撃の吸収力が低下しやすくなります。
特に風の影響や路面の凹凸に対して車体が揺れやすく、結果として「フワフワする」「ゴツゴツした感触がある」といったネガティブな乗り心地に繋がるケースが多くなります。
車内の防音・遮音性がやや弱い
スペーシアカスタムは快適装備が充実していますが、防音・遮音性能は必要最低限にとどまっている印象です。
軽自動車全体に言えることですが、エンジン音やタイヤのロードノイズ、風切り音などが室内に入りやすく、音によるストレスが乗り心地をさらに悪化させる原因となります。
静かな室内空間が保たれないと、体感的にも疲労感が増しやすくなります。
後席の快適性が低め
スペーシアカスタムの後部座席は、足元スペースやシートの厚みにやや物足りなさがあります。
特に長時間乗車した際には、シートの硬さや揺れを感じやすく、同乗者にとっては不快感につながることがあります。
また、後席は前席よりもサスペンションの影響をダイレクトに受けやすいため、段差を通過したときに「跳ねる」ような感覚が出やすいのも要因の一つです。
スペーシアカスタムのその他の弱点

乗り心地以外にも、スペーシアカスタムにはユーザーが感じやすい弱点があります。
ここでは日常使いで気になるポイントを整理し、改善や購入時の参考になる情報をお伝えします。
価格が高め
スペーシアカスタムは、軽自動車の中でも上位グレードに位置する車種です。
見た目の高級感や充実した装備により魅力はありますが、そのぶん価格も高めに設定されています。
オプションを追加していくと、200万円近くになることも珍しくなく、普通車と変わらない価格帯になります。
そのため、コストパフォーマンスを重視する方には割高に感じられることもあります。
加速が物足りない
スペーシアカスタムは、燃費と環境性能を重視して設計された軽自動車です。
そのため、加速性能には限界があり、特に坂道や合流時などには「力不足」と感じる場面もあるでしょう。
CVT特有のラグもあり、踏み込んでも一気に加速しない感覚に違和感を覚えるユーザーも少なくありません。
日常的な走行には問題ありませんが、スムーズな加速を求める方には少し物足りないかもしれません。
荷室の奥行きが狭い
スペーシアカスタムは、全高を活かして室内空間は広めに作られています。
しかし、荷室の奥行きに関しては限界があり、大きな荷物を積もうとすると不便さを感じることがあります。
リアシートを倒せばある程度の荷室スペースは確保できますが、頻繁に荷物を積む用途ではやや使いづらい構造です。
特にベビーカーやゴルフバッグのような長さのある荷物は工夫が必要になります。
風の影響を受けやすい
車高が高く、車体が軽いというスペーシアカスタムの特性により、横風に煽られやすい傾向があります。
特に高速道路や橋の上などでは、風にあおられてハンドルを取られるような感覚になることもあります。
これは軽自動車全般に見られる弱点ではありますが、スペーシアカスタムのように重心が高い車では顕著に感じられます。
安全運転を意識しながらの走行が求められる場面が多くなります。
カタログ燃費程よくない
スペーシアカスタムは、カタログ上では優れた燃費性能を誇っています。
しかし、実際の走行環境では必ずしもその数値が出るわけではなく、ユーザーの多くが「思ったより燃費が悪い」と感じています。
エアコンの使用や短距離走行、渋滞の多い市街地などでは燃費が大きく落ち込みがちです。
そのため、カタログ数値を鵜呑みにせず、実際の使い方に合わせた燃費を見極めることが大切です。
乗り心地の悪さを放置するリスク

スペーシアカスタムの乗り心地に不満を抱えたまま走り続けると、日々の運転や車のコンディションに様々な悪影響が出てきます。
ここでは、乗り心地の悪さを放置することによって発生しうるリスクを具体的にご紹介します。
運転の疲労が増えやすくなる
サスペンションが硬く、路面の衝撃が直接伝わるような状態で走行を続けていると、ドライバーは常に微細な揺れや振動にさらされます。
このような刺激は無意識のうちに体力を消耗させ、長時間の運転では疲労が蓄積しやすくなります。
特に毎日の通勤や家族との長距離ドライブでは、快適性の低下がストレスにつながり、集中力の維持にも影響を及ぼします。
快適な運転環境は、体と心の健康を守るためにも欠かせない要素です。
車両のダメージが進行しやすい
乗り心地が悪い状態では、サスペンションやショックアブソーバーに過度な負荷がかかりやすくなります。
段差や凹凸をそのまま受け止めるたびに、足回りの部品が徐々に消耗し、最終的には破損や劣化を引き起こすこともあります。
また、ボディや内装パーツのガタつきが出やすくなり、騒音や振動が増す原因にもなります。
車を長く大切に使いたい方にとっては、放置は避けたいリスクです。
同乗者に不快感を与える
車の乗り心地が悪いと、運転している本人だけでなく、同乗者にも悪影響が及びます。
特に後部座席はサスペンションの揺れを強く感じやすいため、揺れやすさやシートの硬さが不快感を引き起こします。
小さな子どもや高齢者が乗る場合、体への負担も大きく、酔いやすくなるケースもあります。
家族や友人と快適に移動したいなら、同乗者の乗り心地にも気を配ることが大切です。
運転の安全性が低下する
路面の凹凸がうまく吸収できない車は、タイヤの接地性が不安定になります。
その結果、ブレーキの効きが甘くなったり、カーブでのふらつきが増えるなど、安全性に直結する問題が生じます。
また、疲労が増すことによって判断力や反応速度が鈍くなり、事故のリスクが高まる恐れもあります。
安全運転を心がけるためにも、車のコンディションは常に良好に保ちたいところです。
車の資産価値が下がる
乗り心地の悪さを放置していると、足回りや内装、車体へのダメージが蓄積され、車両の状態が劣化しやすくなります。
中古車として売却する際に、走行時の異音や振動、内装の傷みがあると評価額が下がる原因となります。
見た目はきれいでも、実際の使用感に問題があれば買い手に敬遠されがちです。
結果として、将来的に売却する際に思ったよりも査定額が伸びないといった事態につながります。
新型スペーシアカスタムは突き上げがひどい?

新型スペーシアカスタム(2023年以降モデル)では、見た目の高級感や内装の質感がさらに向上しましたが、一方で「突き上げ感が強い」との声が多く聞かれます。
これは、よりスポーティでシャープな走行感を目指して、サスペンションの設定がやや硬めになっていることが一因です。
特にタイヤが薄めの仕様になっているグレードでは、路面の凹凸をダイレクトに拾いやすく、段差やマンホール通過時に「ドンッ」とした衝撃を感じることがあります。
この影響で、街中のちょっとした段差や舗装の悪い道路を走行すると、体に振動が伝わりやすく、快適性を損ねてしまうケースが見られます。
特に家族連れや高齢者を乗せる機会が多い方にとっては、この突き上げ感が気になる要素となるかもしれません。
MK53Sは歴代スペーシアの中でも乗り心地が悪い?

MK53S型のスペーシアカスタム(2017年~2023年モデル)は、走行安定性や軽量化を意識して設計されたモデルです。
その結果、乗り心地においてはやや硬めの印象が強く、「歴代の中でも乗り心地が悪くなった」と感じるユーザーが一定数います。
特に、先代モデルであるMK32Sと比較すると、段差を乗り越えたときのショックが大きく、舗装の荒れた路面では体が上下に揺れる感覚が強くなります。
また、車高が高く、車体が軽いため、走行中の風の影響も受けやすく、ふらつきやすさも乗り心地の悪さに拍車をかけている面があります。
ただし、安全性能や装備は大きく向上しており、乗り心地以外の面では高く評価されている車種でもあります。
そのため、乗り心地にこだわる方は足回りのカスタムを検討する価値があります。
MK32Sのスペーシアは後部座席が揺れやすい?

MK32S型のスペーシアカスタム(2013年~2017年モデル)は、初代モデルとして登場し、軽自動車とは思えない広々とした室内空間で人気を集めました。
しかし、その設計上、後部座席の快適性にはやや弱点があり、「揺れやすい」と感じるユーザーが少なくありません。
特にリアサスペンションの構造とシートの形状が影響しており、後部座席は振動の吸収が不十分で、凹凸のある道を走ると細かい揺れが続きやすい傾向にあります。
また、車体剛性がやや弱めで、ボディ全体がたわむ感覚を受けることもあり、長時間乗車すると疲労を感じやすい場合もあります。
後席に家族や子どもを乗せる機会が多いユーザーにとっては、クッション性の高いシートカバーや防振対策が重要となるでしょう。
スペーシアカスタムの乗り心地改善方法を紹介

乗り心地に不満を感じている方のために、ここでは改善のための具体的なアプローチを紹介します。
まずは、乗り心地を左右する基本的な5つの要素を理解することが大切です。
- 乗り心地を決める5つの要素を知る
- 乗り心地改善の7つの具体的方法
- 乗り心地に知っておくべき注意点
- MK32Sの乗り心地改善は何が効果的?
- MK53Sの乗り心地改善は何がおすすめ?
- スペーシアカスタムの乗り心地体験談
乗り心地を決める5つの要素を知る
車の快適性は、1つの部品だけでは決まりません。
複数の要素が関係し合っており、それぞれの特徴を知ることで、より効果的な対策が見えてきます。
サスペンション
サスペンションは、車の乗り心地を左右する最も重要なパーツのひとつです。
路面の凹凸や段差を吸収してくれる役割があり、スムーズな走行を実現するために欠かせません。
硬めのサスペンションはスポーティな走行に向いていますが、街乗りでは突き上げ感の原因になることがあります。
逆に、柔らかいサスペンションは衝撃をしっかり吸収し、優しい乗り味を実現しますが、カーブでのふらつきが出やすくなります。
乗り心地を改善したいなら、自分の走行スタイルに合ったサスペンションに見直すことが効果的です。
タイヤと空気圧
タイヤの種類や空気圧も乗り心地に大きな影響を与えます。
薄くて硬いタイヤは走行性能が高く、見た目もスタイリッシュですが、路面からの衝撃をダイレクトに伝えてしまう傾向があります。
逆に、厚みのある柔らかいタイヤはクッション性に優れ、快適な乗り心地を実現します。
また、空気圧が高すぎるとゴツゴツとした走りになり、低すぎると燃費やタイヤの寿命に悪影響を及ぼすため、適正値を守ることが重要です。
タイヤと空気圧の見直しは、手軽にできる改善方法のひとつです。
シートの形状・材質
シートの座り心地や素材も、乗車中の快適性を左右する大きな要素です。
形状が体にフィットしていないと、長時間の運転で腰や背中に負担がかかりやすくなります。
また、クッション性が乏しいシートは、車体の揺れや突き上げをそのまま乗員に伝えてしまいます。
高反発ウレタンやジェル素材などを使用したクッション性の高いシートやシートカバーを取り入れることで、乗り心地は大きく変わります。
見た目だけでなく、実用性も重視したシート選びが重要です。
防音・遮音性
車内の静かさも、乗り心地に密接に関わっています。
エンジン音やロードノイズ、風切り音などが車内に入りやすいと、走行中に常に音のストレスを感じることになります。
特に軽自動車は防音材の量が少なめなため、遮音性能が十分でないケースが多いです。
ドアや床下、天井に防音シートを貼ることで、外部からの音を効果的に遮断できます。
快適な室内空間を実現するためにも、防音対策は非常に有効です。
車体剛性
車体剛性とは、車全体の「ねじれにくさ」や「たわみにくさ」を指します。
剛性が高い車は、段差や振動を受けたときにもボディ全体がしっかり支えてくれるため、揺れが少なく安定感があります。
一方で、剛性が低い車は、細かい振動が車体に伝わりやすく、結果として乗員がその影響を受けやすくなります。
軽自動車は軽量化を優先する傾向があるため、剛性が不足しがちです。
補強パーツの装着などで剛性を高めることは、乗り心地を底上げする有効な手段となります。
乗り心地改善の7つの具体的方法

スペーシアカスタムの乗り心地を良くするためには、原因を知るだけでなく、実際の対策を講じることが重要です。
ここでは、誰でも実践しやすく、効果が見込める7つの改善方法を紹介します。
タイヤの見直し
乗り心地の改善において、最も手軽かつ効果が高いのがタイヤの見直しです。
純正タイヤは薄型で硬めのものが多く、見た目や燃費性能を重視していますが、その分衝撃吸収性が犠牲になっています。
厚みのあるラジアルタイヤや、柔らかいコンパウンドのタイヤに変更することで、段差や荒れた路面での衝撃を大幅に和らげることができます。
また、適正な空気圧を保つことも忘れないようにしてください。
これだけでも乗り心地がかなり改善されるケースがあります。
ショックアブソーバーの交換
ショックアブソーバーは、サスペンションの動きを制御するパーツで、走行中の衝撃や揺れを抑える役割を持ちます。
純正のショックはコストや耐久性を優先した設定のため、どうしても硬さを感じやすいです。
乗り心地重視の柔らかめのアフターマーケット製品に交換すれば、段差での突き上げ感が和らぎ、滑らかな走行が可能になります。
ただし、製品によっては乗り味が大きく変わるため、自分の求めるフィーリングに合ったものを選ぶことが大切です。
ボディ補強パーツの導入
車体剛性を高めるためには、補強パーツの取り付けが効果的です。
ストラットタワーバーやフロアバーなどを装着することで、車体の「ねじれ」や「たわみ」を抑え、走行中の振動を軽減できます。
剛性が上がると、段差通過時のバタつきが減り、安定感が増します。
乗り心地だけでなく、ハンドリングの精度向上にもつながるため、快適性と運転の楽しさを両立したい方におすすめの方法です。
シートクッションの交換
長時間の運転や段差での衝撃を和らげるには、シートクッションの見直しも効果的です。
特に純正シートが薄くて硬いと、路面からの振動を体に直接感じてしまいます。
市販の高反発ウレタンやジェル素材のクッションに変えることで、腰や背中への負担を減らし、快適なドライブが実現できます。
安価な製品でも十分効果があり、手軽に試せる改善策です。
防音・遮音対策
乗り心地は体に感じる振動だけでなく、耳から入る「音」でも左右されます。
特にロードノイズやエンジン音がうるさいと、それだけで疲労感が増してしまいます。
市販の防音シートや吸音材をフロアやドアパネルに貼ることで、車内の静粛性を高められます。
DIYでも対応可能なため、コストを抑えつつ快適性を向上させたい方におすすめです。
車高調やローダウンスプリング
サスペンションそのものを見直すなら、車高調やローダウンスプリングの導入も選択肢のひとつです。
好みに応じて車高や硬さを調整できるため、自分に合った乗り心地を細かく追求できます。
ただし、設定によっては逆に硬くなってしまう場合もあるため、快適性重視の製品を選ぶことが重要です。
取り付けは専門知識が必要になることが多いため、信頼できるショップに相談しましょう。
アライメント調整
意外と見落とされがちなのが、ホイールのアライメント(角度)です。
アライメントがズレていると、車が真っ直ぐ走らなかったり、タイヤが片減りしたりするだけでなく、乗り心地にも悪影響を及ぼします。
ハンドルが取られるような感覚があったり、車体がフラフラするようなら、一度アライメントの点検・調整を受けてみましょう。
足回りを交換した後には、必ず調整を行うことが望ましいです。
乗り心地に知っておくべき注意点

スペーシアカスタムの乗り心地を改善する際には、単にパーツを交換すればよいというわけではありません。
思わぬトラブルを防ぐためにも、事前に把握しておきたい注意点があります。
ここでは、保証や法規制、中古車特有のリスクについて詳しく解説します。
ディーラー保証との関係
新車購入時に付帯されるディーラー保証は、車両本体の不具合に対して無償修理などが受けられる制度です。
しかし、ショックアブソーバーやスプリングなどの足回りパーツを社外品に交換すると、その部分に関して保証が無効になる可能性があります。
特にディーラーでの点検や修理時に、社外パーツが原因と判断されると、保証の対象外となるため注意が必要です。
乗り心地改善のためのカスタマイズを検討している場合は、事前にディーラーに確認しておくことをおすすめします。
保険・車検・法規制との兼ね合い
足回りの変更やローダウンなどを行うと、保険や車検、道路運送車両法の規制に抵触する可能性があります。
たとえば、車高を大きく下げた場合、最低地上高の基準(9cm以上)を下回ると車検に通らなくなります。
また、車両の構造に大きく手を加えると、保険会社によっては補償対象外とされることもあるため、改造の内容を事前に保険会社に申告することが重要です。
法律と安全を守るためにも、正規のパーツを選び、適切な施工を心がけましょう。
中古車での施工リスク
中古で購入したスペーシアカスタムに乗り心地改善のカスタムを加える場合、車の状態によっては思わぬトラブルを招くことがあります。
たとえば、すでに足回りの部品が劣化している状態でパーツ交換を行うと、他の部分に過度な負担がかかることがあります。
また、前オーナーがすでに改造している車両では、純正部品の互換性がなく、思ったような効果が得られないこともあります。
施工前には必ず車両の状態をよく確認し、必要に応じて専門店で点検してもらうと安心です。
MK32Sの乗り心地改善は何が効果的?

MK32S型のスペーシアカスタムは、コンパクトな車体と軽量ボディが特徴ですが、その反面、後席の揺れや足回りの突き上げを感じやすいという声も多く聞かれます。
この型式に対して効果的な改善方法のひとつは、タイヤの見直しです。
純正装着されているタイヤはやや硬めで薄いため、扁平率の高い(厚みのある)タイヤに変更することで、段差の衝撃を吸収しやすくなります。
また、リアサスペンションの改善も有効です。
特に社外製のショックアブソーバーを導入することで、後部座席の揺れを抑えることが可能になります。
さらに、後席に厚めのクッションやゲルタイプの座布団を設置するだけでも、同乗者の快適性は大きく向上します。
防音材の追加施工もあわせて行えば、走行時の不快な音や振動を抑えられ、全体的な乗り心地が格段にアップします。
手軽な対策から本格的なパーツ交換まで、自分の予算や使用環境に合わせた改善が鍵です。
MK53Sの乗り心地改善は何がおすすめ?

MK53S型のスペーシアカスタムは、デザイン性と安全装備が強化されたモデルですが、その反面、サスペンションが硬めに感じられやすく、路面の凹凸を拾いやすいという特徴があります。
特に突き上げ感やロードノイズが気になるというオーナーが多く、改善には複合的な対策が求められます。
最初に見直したいのはタイヤと空気圧です。
静粛性に優れたラグジュアリータイヤに変え、適正な空気圧に調整することで、乗り心地は明らかに変わってきます。
さらに、快適性を重視したサスペンションやショックアブソーバーの導入も効果的です。
乗り心地を柔らかくするタイプを選ぶと、街乗りでの不快な衝撃が大幅に軽減されます。
また、遮音対策としてドアや床下に防音シートを追加するのもおすすめです。
MK53Sは電動スライドドアなどの構造上、音が侵入しやすい箇所もあるため、部分的な遮音施工で改善効果が高まります。
トータルで見直すことが、乗り心地の改善には不可欠です。
スペーシアカスタムの乗り心地体験談

筆者は以前、家族でアウトドア旅行を楽しむために、レンタカーでスペーシアカスタムを借りた経験があります。
見た目のデザインや装備の充実度には満足していたのですが、実際に走行を始めると、路面の凹凸を越えるたびに「ドンッ」とした突き上げ感があり、思った以上に疲れを感じました。
特に高速道路からキャンプ場までの山道では、身体が揺さぶられ、助手席や後席に座っていた家族からも「ちょっときついかも」と不満の声が出る場面もありました。
現地に到着した頃には、体全体にどっと疲労がたまり、当初予定していたハイキングは断念することに。
レンタカーということもあり、シートクッションや車内グッズでの対策はできませんでしたが、もし今後スペーシアカスタムを購入するなら、乗り心地を改善するための装備や工夫は絶対に必要だと強く感じました。
この体験は、快適なカーライフには「乗り心地」がどれほど重要かを実感させてくれました。
スペーシアカスタムの乗り心地改善方法を総括
記事のポイントをまとめます。
- スペーシアカスタムは足回りの硬さで突き上げ感が強い
- タイヤの薄さと硬さが衝撃を吸収しにくい要因となる
- 軽自動車特有の車体の軽さが安定性を損なう
- 防音・遮音性がやや弱く、騒音が乗り心地を悪化させる
- 後席の快適性が低く、長時間乗車で疲れやすい
- 乗り心地の悪さは疲労や安全性の低下につながる
- タイヤやサスペンションの見直しが改善に効果的
- 防音・遮音対策で室内環境を快適にできる
- モデルごとに乗り心地の傾向と対策が異なる
- 乗り心地改善には保証や法規制の確認が必要

