ルーフテントは車中泊を快適にしてくれる便利なアイテムとして注目されています。
しかし、実際に購入した人の中には「思ったより使わなかった」「不便な点が多かった」と後悔する声も少なくありません。
見た目のワクワク感だけで購入してしまうと、思わぬ落とし穴があるのです。
この記事では、ルーフテントを購入して後悔してしまった事例を紹介しながら、その原因や注意点を解説します。
あわせて、後悔しないための選び方や、実際におすすめできる軽自動車の紹介も行っています。
ルーフテントのメリット・デメリットを客観的に理解することで、購入前に不安や疑問を解消できます。
購入後に後悔しないためにも、記事を最後まで読んで、ルーフテントに対する理解を深めてください。
- ルーフテント購入前に知っておくべき後悔ポイントが分かる
- 自分に合ったルーフテントの選び方が理解できる
- 使用時の注意点やデメリットへの対策が学べる
- おすすめの軽自動車や活用事例を参考にできる
ルーフテントは後悔するのか考察
ルーフテントは、車中泊を手軽に楽しめるアイテムとして注目されています。
しかし、購入後に「思っていたのと違った」と後悔する人も少なくありません。
この記事では、実際に後悔したとされる理由や対策を詳しく解説します。
購入前にしっかりと確認し、自分に合った選択をしましょう。
- ルーフテントで後悔する理由
- ルーフテントのメリット
- ルーフテントのデメリット
- ルーフテントは屋根がへこみやすい？
- ルーフテントで道の駅泊は迷惑になる？
- ルーフテントは事故に遭遇しやすい？
ルーフテントで後悔する理由
ルーフテントには魅力がある一方で、使い方や環境によっては不便に感じることもあります。
ここでは、よくある後悔の理由を紹介します。
使う機会が少なかった
「いつか使おう」と思って買ったものの、実際には年に数回しか使わないという声は、意外と多いです。
特に週末や長期休暇が少ない人は、車中泊自体の機会が限られてしまいます。
その結果、せっかく買ったルーフテントが宝の持ち腐れになり、後悔してしまうのです。
使う頻度が低ければ、手間や保管場所に見合わないと感じるかもしれません。
事前に自分のライフスタイルと使用シーンをしっかりイメージすることが大切です。
駐車できない場所が増える
ルーフテントを装着すると車高が高くなります。
この高さの変化によって、今まで気軽に入れた立体駐車場やショッピングモールの駐車スペースに入れなくなることがあります。
特に都市部では、駐車場の高さ制限が厳しい場所も多く、日常的に不便を感じるケースが少なくありません。
そのため、「もっと気軽に使えると思っていたのに」と後悔する人もいます。
購入前に駐車環境をよく確認し、対応できるかチェックしておくことが重要です。
見た目がダサくなった
ルーフテントは見た目にインパクトがあり、車の外観に大きな変化をもたらします。
アウトドアらしい無骨な雰囲気を好む人には魅力的ですが、スタイリッシュな車を好む人にとっては「見た目が野暮ったくなった」と感じることもあります。
また、仕事や普段使いの場面で「浮いてしまう」と気にする声もあります。
外観へのこだわりが強い方は、購入前に実際に装着した車の写真などを確認し、自分の感覚と合っているか確かめることが大切です。
雨の日はびしょびしょになる
ルーフテントは雨に弱いわけではありませんが、設営や片付けのタイミングで濡れてしまうことはよくあります。
雨の中でテントを開いたり閉じたりする際、どうしても自分や内部が濡れてしまいがちです。
また、使用後に濡れたまま畳んでしまうと、カビやにおいの原因になることもあります。
天候に左右される点は、アウトドア用品として避けられない部分ですが、「もっと快適だと思っていた」と感じる人も少なくありません。
雨の日の対応策を事前に考えておくことが後悔を防ぐカギとなります。
車から出ないと寝られない
ルーフテントは車の屋根に設置するため、就寝時には一度車外に出て上に登る必要があります。
この「外に出る」という動作が、天候が悪い日や防犯が心配な場所では大きなストレスになることがあります。
夜中のトイレや急な天候の変化にも対応しづらく、「車内でそのまま寝られると思っていた」とギャップを感じる人も。
特に初心者や家族連れの場合、安全性や利便性を考慮した上で選ぶ必要があります。
この点を理解しておかないと、使用時に不満を感じやすくなります。
ルーフテントのメリット
ルーフテントにはデメリットもありますが、魅力的なポイントもたくさんあります。
ここでは、実際に使って「買ってよかった！」と感じた人の理由を紹介します。
地面が汚れていても安心
キャンプ場や道の駅では、雨の後など地面がぬかるんでいることがあります。
通常のテントだと設営場所を選ばなければならず、泥汚れが気になることも多いです。
その点、ルーフテントは車の屋根の上に設置するため、地面の状態に左右されません。
ぬかるみや水たまり、虫が多い地面を気にせずに快適な寝場所を確保できます。
汚れによる片付けの手間も少なく、アウトドア初心者にとっても扱いやすいのが魅力です。
景色の良い場所で寝られる
ルーフテントは高い位置にあるため、周囲の景色を広く見渡せます。
自然の中に泊まったとき、朝目覚めると目の前に広がる山や海、星空などが一望できるのは特別な体験です。
まるで展望台の上で寝ているような開放感が味わえます。
地面に近い通常のテントでは得られない眺めを楽しめるのが、ルーフテントならではのメリットです。
特に景色を楽しむ旅にはぴったりのアイテムです。
テントの設営が早い
ルーフテントの多くは、折りたたみ式やポップアップ式など、設営が簡単な構造になっています。
一般的なテントのようにペグを打ったりポールを組み立てたりする必要がありません。
車を停めて数分で展開できるものもあり、疲れているときや急な雨にもすぐ対応できます。
設営や撤収にかかるストレスが少ないため、初心者でも手軽に車中泊が楽しめるのが大きな利点です。
時短を重視する人には特におすすめの機能です。
虫や動物の心配が減る
地面に設置する通常のテントは、虫や小動物の侵入が心配です。
特に夏場は、蚊やムカデなどが入ってこないか気になる人も多いでしょう。
ルーフテントなら地面から離れているため、虫や動物が侵入しにくく、安心して眠れます。
さらに、防虫ネットや密閉性の高い構造になっているモデルもあり、快適さが段違いです。
アウトドアでも衛生面や安全面を大切にしたい人にとっては、大きな安心材料となります。
子どもが喜ぶ秘密基地感
ルーフテントは、まるで木の上の小屋のような特別な空間です。
子どもにとっては「秘密基地」のようなワクワク感があり、遊び心をくすぐられます。
キャンプに出かけた際、「今日は屋根の上で寝るんだよ」と伝えると、目を輝かせて喜ぶ姿が見られるでしょう。
普段とは違う高さや景色に、冒険心もかき立てられます。
家族でのアウトドア体験をより思い出深いものにしたい方には、ぴったりの選択肢です。
ルーフテントのデメリット
ルーフテントにはたくさんの魅力がありますが、実際に使ってみると気になる点もあります。
ここでは、購入前に知っておきたいデメリットを紹介します。
車の燃費が悪くなる
ルーフテントを取り付けると、車の空気抵抗が増えます。
走行中に風を受けやすくなり、その結果として燃費が悪化することがあります。
特に高速道路では燃費の差が出やすく、ガソリン代がかさむ原因になりかねません。
日常的に車を使う人や、長距離ドライブが多い人にとっては注意が必要です。
燃費の変化を想定しておかないと、思わぬコストに後悔することもあります。
車高が高くなり駐車しづらい
ルーフテントは車の屋根に設置するため、どうしても全体の高さが増します。
その影響で、今まで気にせず入れていた立体駐車場や屋根付きの駐車スペースに入れなくなることがあります。
駐車のたびに高さ制限を確認する手間が増え、気軽に外出しにくくなるという声もあります。
特に市街地やショッピングモールなどをよく利用する人には、ストレスになる可能性があります。
風の影響を受けやすい
車高が高くなると、風の影響を強く受けやすくなります。
特に高速道路での横風や、キャンプ地での突風には注意が必要です。
走行時の安定性が悪くなることもあり、運転に不安を感じる人もいるかもしれません。
また、設営中や就寝中に強風にあたると、揺れや音で眠れないこともあります。
風に対する備えは事前に考えておいた方が安心です。
冬は寒く、夏は暑い
ルーフテントは断熱性が高いわけではないため、気温の影響を受けやすいです。
冬は冷気が直接伝わりやすく、電気毛布や寝袋などの防寒対策が必須になります。
反対に夏は、日差しを受けやすいためテント内が非常に暑くなります。
風通しの良い場所や日陰を選んで設営する工夫が必要です。
季節ごとの快適さを求めるなら、追加装備や工夫が求められます。
保管場所に困る
ルーフテントは使わないときに外して保管する必要があります。
しかし、その大きさや重さから、家の中や物置に置くのが難しいことも多いです。
アパートやマンションに住んでいる場合は、そもそも置き場が確保できないというケースも。
また、再度取り付ける作業も手間がかかるため、使わない期間が長くなると扱いが面倒に感じることがあります。
収納スペースをしっかり確保してから購入を検討しましょう。
ルーフテントは屋根がへこみやすい？
ルーフテントを設置する際に、「車の屋根がへこむのでは？」と心配になる人は少なくありません。
実際、ルーフテントの重量は30〜80kgほどあり、設置場所や車種によっては負荷が集中しやすくなります。
特に、荷重に対応していない車に無理に取り付けると、屋根にたわみやへこみが生じることがあります。
また、設置や取り外しの際に誤って手を滑らせたり、均等に荷重をかけなかったりすると、凹みのリスクが高まります。
そのため、必ずメーカーが指定するルーフレールやキャリアを使用し、耐荷重を守ることが重要です。
自分の車に合ったテントを選ぶことと、取り付け作業を丁寧に行うことで、屋根のへこみは十分に防ぐことができます。
設置前には、車の取扱説明書やルーフテントの対応表を確認しておきましょう。
ルーフテントで道の駅泊は迷惑になる？
道の駅での車中泊は手軽で便利な反面、ルールやマナーを守らないと迷惑行為と見なされることがあります。
ルーフテントは車の外に展開されるため、「キャンプ行為」とみなされる場合があります。
道の駅の多くは休憩を目的とした施設であり、宿泊やキャンプは禁止されていることが多いのです。
特に、ルーフテントを広げたり、イスやテーブルを出して調理を始めたりすると、他の利用者や施設側から苦情が出る可能性があります。
また、長時間の占有やゴミの放置などが問題となり、道の駅の本来の目的から外れてしまうことも。
トラブルを避けるためには、事前にその道の駅の利用ルールを確認し、必要であれば近くのキャンプ場やRVパークを利用することをおすすめします。
ルーフテントは事故に遭遇しやすい？
ルーフテントを付けることで、事故に遭いやすくなるという心配を持つ人もいます。
確かに、ルーフテントは車高を高くし、重心も上がるため、運転に多少の影響を与えることは否定できません。
特に横風の強い状況では、車体が揺れやすくなり、ハンドル操作に注意が必要です。
また、高さ制限のあるトンネルや駐車場に気づかず突入してしまい、接触事故につながるケースもあります。
ただし、日常的に安全運転を心がけ、高さを常に意識して行動すれば、極端に事故が増えるということはありません。
運転に不安がある場合は、ルーフテントを外して走行する選択肢も検討するとよいでしょう。
慣れるまでは慎重な運転を心がけることが、安全なカーライフの第一歩です。
ルーフテントで後悔しないための対応策
ルーフテントは便利なアイテムですが、使い方や選び方を間違えると後悔につながる可能性もあります。
そこで重要なのが、事前の情報収集と適切な判断です。
このセクションでは、購入前に確認しておくべきポイントや、失敗を防ぐための対応策を紹介します。
後悔のない選択をするために、ぜひ参考にしてください。
- 失敗しないルーフテントの選び方
- ルーフテントが似合う軽自動車5選
- ルーフテントをつけっぱなしにする注意点
- ルーフテントは防犯対策になる？
- 格安のルーフテントは耐久性が不安？
- ルーフテントで後悔した友人の話
失敗しないルーフテントの選び方
ルーフテントを買ってから「こんなはずじゃなかった」と感じる人も少なくありません。
選ぶ段階で注意するべき点を押さえておけば、そのリスクはぐっと減ります。
ここでは、後悔を避けるために大切な選び方のコツを紹介します。
車に合うか確認する
ルーフテントはすべての車に対応しているわけではありません。
重量やサイズによっては、取り付け自体が難しいケースもあります。
特に軽自動車や車高の低い車種は、対応できるテントが限られるため注意が必要です。
購入前には、必ず自分の車の耐荷重やルーフレールの有無を確認しましょう。
メーカーが出している適合表を参考にすると安心です。
誤って合わないテントを購入すると、使えないばかりか車を傷める原因にもなります。
使用頻度を考える
「年に何回使うか？」という視点はとても大切です。
使用頻度が少ないのに高価なルーフテントを購入すると、費用対効果に疑問を感じやすくなります。
逆に、頻繁に使うなら多少高くても耐久性や快適性を重視すべきです。
自分のライフスタイルや休暇の取り方をもとに、現実的な使用頻度をイメージして選びましょう。
事前にキャンプの予定を立てたり、レンタルで試してみるのも良い判断材料になります。
設営のしやすさを比べる
ルーフテントには、手動式と自動開閉式のタイプがあります。
手動式は価格が安い反面、設営に手間がかかるため、使い慣れていないとストレスになることも。
一方で自動開閉式は設営が非常に簡単で、初心者や頻繁に使う人にとっては大きなメリットです。
しかしその分、価格が高くなる傾向があります。
実際にどれくらいの頻度で使うのか、誰が設営を担当するのかを考えながら、設営性を比較検討しましょう。
収納場所と重さを考える
ルーフテントは意外と大きく重たいものです。
使わない時にはどこに保管するかを事前に考えておかないと、置き場所に困ることになります。
また、重すぎると取り付け・取り外しが一人では難しくなります。
自宅に十分な保管スペースがあるか、取り外しの手間をどう解決するかを考慮して選びましょう。
取り付けたまま使用する予定でも、洗車やメンテナンスのタイミングは必ず訪れます。
運用面で無理がないか、事前に想定しておくことが重要です。
家族や同乗者の意見を聞く
ルーフテントは一人だけで使うものではありません。
家族やパートナー、友人などと一緒に使う機会があるなら、全員の意見を聞いておくことが大切です。
例えば、高所が苦手な人や、狭い空間が苦手な人にとっては、ルーフテントは快適とは言えないかもしれません。
また、子どもがいる家庭では、安全面や上り下りのしやすさも大事なポイントです。
購入前に一度話し合い、「みんなが快適に使えるか？」という視点で選びましょう。
ルーフテントが似合う軽自動車5選
ルーフテントは普通車だけのものと思われがちですが、軽自動車にも十分取り付け可能なモデルがたくさんあります。
軽自動車は維持費が安く、日常使いもできるので、アウトドア初心者やソロキャンプ派に特におすすめです。
ここでは、ルーフテントとの相性が良く、見た目にもバッチリ似合う軽自動車を5つ紹介します。
選ぶ際の参考にしてみてください。
スズキ ジムニー
ジムニーは、本格的な四輪駆動性能を備えた軽自動車として長年人気を集めています。
力強いデザインと高い走破性は、アウトドアシーンにぴったりです。
車体がしっかりしているため、ルーフテントの重みにも十分対応できます。
山道や悪路にも強いので、キャンプ場までの道のりも安心です。
ルーフテントを載せても自然に馴染み、見た目もスタイリッシュになります。
コンパクトで取り回しやすいのに、本格派のアウトドアを楽しめるのが魅力です。
ダイハツ アトレー
アトレーは、軽バンタイプの中でも室内空間が広く、荷物をたくさん積めるのが特長です。
スクエアなデザインで、ルーフテントとの相性も良好。
車高が高めなので、ルーフテントを設置したときにもバランスが良く、視覚的にも安定感があります。
また、ベースが商用車であるため、耐荷重やルーフキャリアの取り付けにも向いています。
アウトドアだけでなく、日常の買い物や送迎にも便利な使い勝手の良さが嬉しい一台です。
ホンダ N-VAN
N-VANは、助手席側のピラーレス設計が特徴的で、荷物の出し入れがとてもスムーズに行えます。
フルフラットになる室内空間を活かして、車内泊とルーフテントの併用も可能。
ルーフ部分も平らでテントを安定して載せやすく、耐荷重面でも安心です。
燃費の良さや走行性能のバランスも優れており、アウトドアにも通勤にも使える万能型軽自動車です。
ソロキャンプや二人旅にぴったりの一台です。
スズキ ハスラー
ハスラーは「遊べる軽」として開発され、アウトドアにぴったりのデザインと性能を持っています。
丸目のライトとポップなカラー展開で、ルーフテントを載せてもおしゃれに仕上がります。
最低地上高が高めなので、悪路にも比較的強く、キャンプ場までの移動も安心です。
また、市販のルーフキャリアにも多く対応しているため、テントの取り付けもスムーズです。
見た目と実用性を両立したい人には特におすすめです。
三菱 デリカミニ
デリカミニは、三菱の人気SUV「デリカD:5」のデザインを受け継いだ軽クロスオーバーです。
力強い外観と高めの車高は、ルーフテントとの相性抜群。
悪路走破性を高めたグリップコントロールや安心感のある運転支援システムも装備されており、アウトドアに強い一台です。
見た目にインパクトがあり、テントを載せることで「小さな冒険車」として存在感を放ちます。
アウトドア初心者にも扱いやすく、街乗りとのバランスも良好です。
ルーフテントをつけっぱなしにする注意点
ルーフテントを一度設置したら、そのまま使い続けたいと思う方も多いでしょう。
しかし、常に車に載せたままにしておくことで、思わぬトラブルや不便が発生することもあります。
このセクションでは、ルーフテントをつけっぱなしにする際に注意しておきたい5つのポイントを紹介します。
事前にデメリットを知ることで、安全で快適なカーライフを守りましょう。
車が不安定になりやすい
ルーフテントは高い位置に重さが加わるため、車の重心が上がってしまいます。
その結果、カーブを曲がるときや強風のときに、車体がふらつきやすくなるリスクがあります。
特に高速道路での走行時には、ハンドル操作に気を使わなければならず、運転が疲れやすくなるでしょう。
重たいテントを載せたままにすることで、サスペンションやタイヤにも負担がかかります。
走行中の安定性や安全性を考慮し、長期間の設置は避けるのが無難です。
洗車機が使えない
ルーフテントを装着していると、多くの洗車機は使用できません。
高さ制限に引っかかるうえ、機械のブラシがテントやキャリアに引っかかって破損する恐れがあるからです。
そのため、洗車は手洗いが基本となり、手間も時間もかかってしまいます。
テントを外して洗車することもできますが、取り外し作業は簡単ではありません。
ルーフテントの常時設置は、洗車の手間が増えることを覚悟しておきましょう。
駐車場に入れない
ルーフテントを載せることで車高が大きく変わるため、立体駐車場や屋根付きの駐車場に入れなくなることがあります。
都市部や商業施設では、車高制限が2.1m前後のところが多く、一般的な軽自動車でもアウトになるケースが少なくありません。
旅行先や日常の買い物で駐車場所を探すのが面倒になる可能性もあります。
事前に自宅やよく利用する施設の駐車場の高さを確認し、使い勝手をシミュレーションしておくことが大切です。
雨・紫外線で劣化する
ルーフテントは屋外で使用するものですが、つけっぱなしにしていると、常に風雨や直射日光にさらされる状態になります。
その結果、生地の色あせや撥水性能の低下、ファスナーや金具のサビといった劣化が進みやすくなります。
特に夏場は紫外線が強いため、素材の寿命が短くなることもあります。
使用しない期間が長い場合は、取り外して屋内で保管するなどの対策が必要です。
少しでも長持ちさせたいなら、定期的なメンテナンスも欠かせません。
防犯リスクが上がる
ルーフテントを常時装着していると、目立ちやすくなり、防犯面でのリスクが高まります。
外から見ると「中に高価なキャンプ用品があるのでは？」と狙われやすくなるため、車上荒らしの標的になりやすいのです。
また、いたずらや器物破損のリスクも無視できません。
盗難防止用のロックや、防犯アラームの装備を検討する必要があります。
使わないときはテントを取り外して、見た目の目立ちやすさを抑えるのが賢明です。
ルーフテントは防犯対策になる？
ルーフテントは防犯面で一定の効果が期待できると言われています。
というのも、地上から距離があるため、不審者が簡単に中を覗いたり、侵入したりすることが難しくなるからです。
また、設置されたルーフテントは目立つ存在なので、周囲の目が集まりやすく、自然と防犯意識が働きます。
さらに、車内ではなく車上で寝泊まりすることで、不審者が近づいてきた場合に早く気付けるという安心感も得られます。
ただし、これはあくまで「一定の効果」であって、絶対的な防犯装置ではありません。
テントの構造によっては、外からナイフなどで切られるリスクもゼロではなく、過信は禁物です。
また、夜間や人気のない場所に停車する場合は、貴重品を車内に放置しない、周囲の環境をよく確認するなど、基本的な防犯対策も必要です。
ルーフテントが防犯面で有利に働くことはあっても、それだけで完全に安全というわけではないことを理解しておきましょう。
格安のルーフテントは耐久性が不安？
近年では、ネット通販などで安価なルーフテントが手に入るようになりました。
予算を抑えたい方にとっては魅力的に映りますが、「安かろう悪かろう」といったリスクも無視できません。
特に注意したいのが、耐久性と安全性です。
格安モデルの中には、生地が薄くて雨風に弱かったり、ファスナーの作りが粗悪で壊れやすかったりするものも見られます。
また、取り付け金具の強度が不足していると、走行中に揺れてしまったり、最悪の場合は走行中に脱落する恐れもあります。
これらは大きな事故につながる可能性もあるため、十分に注意が必要です。
一方で、すべての格安テントがダメというわけではなく、しっかりした構造や保証付きの製品も存在します。
購入前には、レビューやメーカーの実績、仕様の詳細をよく確認することが重要です。
「安さ」だけで決めず、「安心して使えるか」を基準に選ぶようにしましょう。
ルーフテントで後悔した友人の話
筆者のキャンプ仲間に、アウトドア好きな友人がいます。
ある夏の週末、その友人が新しく購入したルーフテントをつけてキャンプ場にやってきました。
テントを開いた瞬間、「見てくれよ、この秘密基地みたいな感じ！」と、少年のような笑顔で語っていました。
設営も数分で済み、「地面が濡れていても気にならないし、虫も少ない」と、そのメリットを熱弁していたのを覚えています。
その姿を見て、筆者も「キャンプするなら買ったほうが良いのかな」と思ったぐらいです。
ところが数ヶ月後、再び友人に会うと「あれ以来、一度も使ってないんだよね……」と苦笑い。
家族には「乗り降りが大変」「車がゴツくて恥ずかしい」と不評で、結局一度の使用で車から外したままだそうです。
せっかくの高額な買い物だったのに、今では物置に置きっぱなしとのこと。
「やっぱり自分のライフスタイルに合うか、ちゃんと考えるべきだった」と、少し後悔している様子でした。
ルーフテントは後悔の総括
記事のポイントをまとめます。
- ルーフテントは使用頻度が低いと後悔するケースが多い
- 駐車や移動時に不便になる場面がある
- 雨や風などの天候によって快適さが左右されやすい
- 設営が簡単で、初心者でも扱いやすい点が魅力
- 地面の状況に左右されず快適に眠れる
- 軽自動車でもルーフテントが似合う車種がある
- 車高の変化により燃費や走行性能に影響が出る
- つけっぱなしにすると劣化や防犯リスクが高まる
- 安価な製品は耐久性や安全面で不安が残る
- 家族や同乗者の意見も選定時には重要な判断材料になる
