ジムニーJB23は、中古市場でも根強い人気を誇る軽クロスカントリー車です。
しかし、年式が古いモデルのため、購入前に「弱点」が気になるという方も多いのではないでしょうか。
購入後にトラブルや不満が出てしまっては、せっかくのカーライフが台無しになってしまいます。
だからこそ、ジムニーの魅力と注意点の両方を知っておくことが大切です。
本記事では、ジムニーJB23の代表的な弱点を具体的に解説し、どのように対策すればよいかまで丁寧にご紹介します。
この情報を読むことで、JB23の「欠点」と「魅力」の両面を正しく理解できるようになります。
後悔のないカーライフをスタートするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
- JB23の具体的な弱点とその対策がわかる
- 自分にジムニーJB23が向いているか判断できる
- 中古購入時のチェックポイントを把握できる
- おすすめカスタムや燃費向上のコツが学べる
ジムニーJB23の弱点を考察

中古でジムニーJB23を検討している方にとって、購入前に「弱点」を知っておくことは非常に重要です。
本記事では、JB23の基本情報から代表的な弱点まで詳しく解説します。
- ジムニーJB23とは
- JB23の代表的な弱点
- JB23が壊れないと言われる理由
- JB23とJB23Wの違いは?
- JB23でミッションの前期後期の違いは?
- JB23ジムニーでオートマの注意点は?
ジムニーJB23とは
ジムニーJB23は、スズキが1998年から2018年まで販売していた軽自動車規格の本格クロスカントリー4WD車です。
初代ジムニーから3代目にあたり、改良を重ねながら多くのファンを持つ人気モデルとして知られています。
外観はコンパクトながら無骨でワイルドな印象を持ち、ラダーフレーム構造とパートタイム4WDを備えています。
これにより、都市部だけでなく、山道や雪道、悪路にも強い走破性能を発揮します。
エンジンは、直列3気筒ターボのK6A型を搭載。軽量なボディと相まって、力強い加速を実現しています。
また、5速マニュアルと4速オートマチックの選択肢があり、用途に応じて選べる点も魅力です。
内装はシンプルで無駄がなく、使い勝手重視の設計となっています。
とはいえ、長距離移動や高速走行よりも、悪路での安定感や日常使いの堅実さに重きを置いた車です。
モデル途中で何度もマイナーチェンジが行われ、「○型」と呼ばれる各バージョンに細かな違いがあります。
後期型では快適性や装備も向上し、中古車市場では後期モデルの人気が高めです。
軽自動車とは思えないほどの頑丈さと存在感を持ち、アウトドア志向のドライバーに根強く支持されています。
その一方で、年式や走行距離により個体差も大きく、購入には注意が必要です。
JB23の代表的な弱点

ジムニーJB23はその頑丈さで知られていますが、長年の使用や設計上の特性からくる「弱点」もいくつか存在します。
購入前に知っておきたい、よく指摘されるトラブルポイントを見ていきましょう。
タービンのトラブル
JB23に搭載されているK6Aエンジンはターボ付きですが、このタービンが劣化するとパワー不足や異音の原因になります。
とくに走行距離が10万kmを超えている車両では、オイル管理の不備や高回転の多用によって内部のベアリングが摩耗しやすく、タービンブロー(故障)に至るケースもあります。
症状としては、加速時の「ヒュイーン」という異音や黒煙の発生、エンジンチェックランプの点灯などが見られます。
定期的なオイル交換と過度な高回転走行の回避が、トラブルを未然に防ぐ鍵です。
ミッション周辺のガタつき
JB23は5速MTまたは4速ATが選べますが、とくにMT車ではシフト周辺のガタつきや異音が気になることがあります。
経年劣化によってシフトリンケージ部品やミッションマウントが摩耗し、ギアチェンジ時の引っかかりや緩みが発生するのが原因です。
また、クラッチペダルの重さや、半クラッチの操作性が悪くなることもあります。
予防としては、定期的な部品交換と早期の症状確認が大切です。
気になる音や振動がある車両は、試乗時にしっかりチェックしましょう。
足回りの錆と腐食
ジムニーは悪路走行を得意とする一方で、足回りの錆や腐食には注意が必要です。
特に雪国や海沿いの地域で使用されていた車両では、融雪剤や塩分による腐食が進行している場合があります。
腐食が進むと、サスペンションの取り付け部やブレーキラインにダメージが及び、走行安全性が大きく損なわれます。
購入前には、車体の下部やフレームをのぞいて、赤茶けた部分や穴あきがないか確認することが重要です。
防錆処理されている車両を選ぶのも有効な対策になります。
エアコンの効きが悪い
JB23ではエアコンの効きが弱い、あるいは冷えないといったトラブルも比較的多く報告されています。
原因として多いのは、コンプレッサーの劣化や、ガス漏れ、エアコンフィルターの詰まりなどです。
特に年式が古い車両ではコンプレッサー自体が限界を迎えていることもあり、修理や交換に数万円かかることもあります。
夏場の快適性を左右するため、エアコンの動作確認は必ず行いましょう。
送風だけでなく、温度調整や異音の有無にも注意が必要です。
リアゲートのきしみ
ジムニーJB23のリアゲート(後部のドア)は、スペアタイヤの重みで徐々にヒンジ部分に負荷がかかり、きしみ音や開閉の重さが出ることがあります。
これにより、走行中にギシギシとした音が車内に響き、気になるという声も多いです。
ヒンジのグリス切れやゆるみが原因であることが多く、定期的な注油やボルトの締め直しで改善する場合もあります。
ただし、放置するとドアのズレやロック不良につながるため、異音を感じたら早めの対応が望まれます。
室内の狭さと乗り心地の悪さ
JB23は車体がコンパクトなぶん、室内空間の広さや乗り心地に関しては割り切りが必要です。
特に後部座席は足元が狭く、大人が長時間乗るには窮屈に感じるでしょう。
また、サスペンションが硬めに設定されているため、路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地もゴツゴツとした印象を受けます。
普段から長距離移動が多い人には疲れやすく感じるかもしれません。
ただ、このタフさが「ジムニーらしさ」として支持されているのも事実です。
年式による品質のばらつき
JB23は長期間にわたり改良が続けられてきたモデルのため、製造年によって装備や品質にバラつきがあります。
初期型では遮音性やエアコンの効きが弱いといった不満もありましたが、後期型では快適性や信頼性が大きく向上しています。
とくに5型以降は内装の質感やエンジン制御、燃費などが改善されており、同じJB23でも「型」で評価が分かれる傾向にあります。
中古で購入する場合は、できるだけ後期型(7型~10型)を選ぶと、満足度が高くなる可能性があります。
型の違いをよく調べることが重要です。
JB23が壊れないと言われる理由

ジムニーJB23は「壊れにくい車」として、中古車市場でも高い評価を受けています。
なぜここまで信頼されているのか、各パーツや設計に隠された“壊れにくさ”の理由を解説していきます。
シンプルな構造で信頼性が高い
JB23の魅力の一つは、複雑な電子制御を極力排したシンプルな構造にあります。
過剰な装備や多機能なシステムが少ないため、故障の原因となる部品が少なく、メンテナンスも容易です。
また、電装系のトラブルも起こりにくく、整備士からも「いじりやすい」「壊れにくい」と好評です。
構造が単純だからこそ、整備のコツもつかみやすく、自分で触る楽しみもあります。
このシンプルさが、長年愛される理由の一つとなっています。
K6Aエンジンの耐久性
ジムニーJB23に搭載されているK6Aエンジンは、スズキの軽自動車で長年使われてきた信頼のあるパワーユニットです。
軽自動車用としては高性能で、ターボ付きながらもしっかりとした耐久性があります。
適切なオイル交換と冷却管理をしていれば、10万km以上走っても大きなトラブルが起きにくいと評判です。
メンテナンスさえ怠らなければ、非常に長持ちするエンジンと言えるでしょう。
その実績から、軽の中でもトップクラスの耐久性を誇るエンジンと評価されています。
頑丈なラダーフレーム構造
JB23の骨格を支えているのは、クロスカントリー車に多く採用されている「ラダーフレーム構造」です。
このフレームは、トラックにも使われるほど強靭で、悪路や段差のある道でもしっかり車体を支えてくれます。
一般的なモノコック構造よりも重くなる反面、ねじれや衝撃に強く、ボディへのダメージも軽減されます。
この頑丈な土台が、ジムニーJB23の「壊れにくさ」と「頼もしさ」を支える重要な要素となっています。
長年の改良と熟成モデル
JB23は1998年から10年以上にわたり改良を重ねてきたモデルであり、その歴史が完成度の高さを物語っています。
生産期間中、度重なるマイナーチェンジが行われ、エンジン制御、快適装備、安全性などが少しずつ改良されてきました。
特に中期以降は、燃費性能や耐久性の面でも大幅に向上しています。
このような長期熟成の結果、「完成されたモデル」として信頼を得ているのです。
実際、後期型ではトラブル報告も少なく、安心して乗れる1台といえるでしょう。
タフな環境での実績
ジムニーJB23は、山間部や雪国、さらには林業や建設業など、過酷な現場で活躍してきた実績があります。
こうしたタフな環境下での使用にも耐えられる設計がされており、ラフな使い方でも壊れにくいのが特長です。
実際に、日本だけでなく海外の険しい地形でもその性能が高く評価され、多くの愛用者が存在します。
「過酷な環境で壊れない=日常使いではなおさら安心」という信頼感は、まさに実績に裏打ちされた証拠といえるでしょう。
JB23とJB23Wの違いは?

ジムニーJB23とJB23Wの違いについて疑問に感じる方は多いですが、実はこの2つは「基本的に同じモデル」を指しています。
正式な型式名が「JB23W」であり、一般的には「JB23」と略して呼ばれることが多いため、混乱が生じやすいのです。
「W」はスズキの車両型式によく使われる記号で、ボディタイプを示すものであり、仕様の違いや性能差を表すものではありません。
したがって、JB23とJB23Wに走行性能、装備、外観などで大きな違いはなく、どちらも同一のモデルと考えて問題ありません。
中古車情報などで「JB23」と「JB23W」が混在して表記されているのは、このような理由によるものです。
あくまで略称と正式名称の違いであり、購入時に混乱しないよう、基本的には同じ車種であると理解しておくと安心です。
JB23でミッションの前期後期の違いは?

JB23のMT車には、前期型と後期型でシフトフィールや耐久性に違いが見られます。
特に注目されるのは「トランスミッションの構造変更」で、5型以降ではシンクロ機構の強化やギア比の見直しが行われ、よりスムーズなシフト操作が可能になりました。
前期型では、シフトが硬く感じることや、ギア抜け・入りづらさといった声も多く、街乗り中心のユーザーにとっては扱いにくさを感じることもありました。
一方、後期型は改良によって耐久性もアップし、特に長距離運転や山道での変速において安定感があります。
中古で購入する際、走行距離だけでなく、何型なのかを確認することで、より満足度の高い選択ができるでしょう。
とくにミッションにこだわりたい方には、後期型がおすすめです。
JB23ジムニーでオートマの注意点は?

JB23のAT(オートマチック)は、特に街乗りや渋滞が多いエリアでの運転に向いていますが、いくつか注意点も存在します。
まず、3型までの初期モデルでは4速ATがやや非力で、加速がもたつく印象を受けることがあります。
エンジン回転数が高くなりがちで、燃費が悪化しやすい傾向もあります。
さらに、ATフルード(オートマオイル)の劣化に気づかずに放置していると、変速ショックや滑り、最悪の場合はミッション故障に繋がる可能性もあるため、定期的な交換が重要です。
もう一点、AT車はエンジンブレーキが効きづらいため、山道や悪路でのコントロールには工夫が必要です。
特に4WDモードの使い方をしっかり把握しておくことで、AT車でも十分にジムニーらしい走行性能を発揮できます。
AT車は扱いやすい反面、メンテナンスと操作への理解が大切です。
ジムニーJB23の弱点と対策

ジムニーJB23にはいくつかの弱点がありますが、使い方や対策次第でその短所をカバーすることができます。
このセクションでは、どんな人にJB23が向いているのか、そしてその弱点をどう活かすかに焦点を当てていきます。
- JB23が向いている人
- JB23の燃費を向上させる方法
- JB23のおすすめカスタムパーツ
- JB23の中古を買う際のポイント
- JB23のおすすめ年式は?
- ジムニーJB23の試乗体験談
JB23が向いている人
JB23は万人向けの車ではありません。向き不向きがあるのも事実です。
しかし、使い方やライフスタイルによっては、他の車にはない魅力と相性の良さを発揮します。
ここでは、JB23がぴったりフィットするタイプのユーザー像を詳しく紹介します。
アウトドアや自然が好きな人
ジムニーJB23は、山道や未舗装路などの悪路でも高い走破性を発揮するため、アウトドア派には最適です。
キャンプ場や林道、渓流釣りのポイントなど、普通の車では躊躇するような場所にも安心して進入できます。
荷室は広くはありませんが、必要最小限のギアを積むには十分。
また、シンプルな内装は汚れても気にならず、気軽に使えるのも魅力です。
自然を楽しむ人にとって、JB23は頼れる相棒となってくれるでしょう。
自分でカスタムしたい人
JB23はアフターパーツの種類が非常に豊富で、自分好みに仕上げたい人にはたまらない一台です。
リフトアップ、タイヤ交換、バンパー変更など、カスタムの幅が広く、DIY派にも扱いやすい構造となっています。
純正パーツも入手しやすいため、初めてカスタムに挑戦する人でも安心して取り組めます。
「世界に一台だけのジムニーを作りたい」そんな思いを実現できる車がJB23なのです。
多少の不便やクセも楽しめる人
JB23は快適性を最優先に設計された車ではないため、乗り心地や静粛性は一般的な軽乗用車に比べて劣ります。
それでも、その不便さやクセを「味」として楽しめる人には大きな魅力があります。
マニュアル操作の楽しさ、四駆の切り替え、エンジン音の響き——そうした“アナログ感”に心をくすぐられる人にとって、JB23はただの移動手段以上の存在になります。
機械との対話を楽しみたい方には、まさにうってつけの相棒です。
雪国や山間部に住んでいる人
雪道や坂道に強いJB23は、冬の生活において心強い存在です。
パートタイム4WDとラダーフレーム構造により、深い雪道や凍結路面でも安定した走行が可能です。
スタッドレスタイヤとの組み合わせで、冬場の通勤や買い物も安心。
除雪が不十分な山間部などでも、その真価を発揮します。
寒冷地仕様のモデルを選べば、さらに快適に使えます。
セカンドカーを探している人
ジムニーJB23は、日常使いのファーストカーとは別に、遊びや悪路用としてのセカンドカーにぴったりです。
コンパクトな車体と低価格な維持費に加え、中古市場でも豊富な選択肢があります。
また、ちょっとした買い物やドライブ、キャンプなど、多目的に使えるのも魅力です。
趣味の時間をより楽しく、より自由にしてくれる一台として、セカンドカー需要が高い理由もうなずけます。
週末の相棒として、JB23を迎えてみてはいかがでしょうか。
JB23の燃費を向上させる方法

ジムニーJB23は、悪路走破性に優れた4WD車ですが、そのぶん燃費性能は控えめです。
しかし、日常の使い方やメンテナンス次第で、燃費を少しでも改善することは可能です。
ここでは、手軽に実践できる燃費向上のポイントを紹介します。
タイヤの空気をこまめにチェック
タイヤの空気圧が低下していると、路面との接地面が増え、転がり抵抗が大きくなってしまいます。
その結果、燃費が悪化しやすくなります。
とくにJB23のようなオフロード向け車両では、タイヤが大きく重量もあるため、空気圧の影響は大きいです。
月に1回はガソリンスタンドや自宅で空気圧を点検し、適正値を保つようにしましょう。
空気圧が適切であれば、燃費だけでなくタイヤの寿命も延びます。
発進はゆっくり・アクセルは優しく
急発進や急加速は、燃料を大量に消費する原因になります。
特に軽自動車のターボエンジンは、アクセルを踏み込むと高回転域に入りやすく、無駄な燃料消費が増加します。
発進時はじんわりとアクセルを踏み、速度に合わせて穏やかに加速することが大切です。
走行中も一定速度をキープするよう意識することで、無理なく燃費を向上させることができます。
「急がば回れ」が燃費運転の基本です。
タイヤを低燃費タイプに替える
もし街乗りメインでJB23を使っているのであれば、オフロード用タイヤではなく、低燃費タイヤへの交換も効果的です。
ブロックタイヤは見た目や悪路性能は優れていますが、路面との摩擦が大きいため、燃費が悪くなりがちです。
一方、転がり抵抗を抑えた省燃費タイヤは、舗装路での走行に適しており、スムーズな走りが可能です。
使用目的に応じて、タイヤを選ぶだけでも燃費の差は意外と大きくなります。
オイルを適切に交換する
エンジンオイルが劣化すると、潤滑性能が低下し、エンジンに負荷がかかって燃費が悪化します。
特にターボ付きのK6Aエンジンは、オイル管理が燃費にも直結する重要ポイントです。
5,000kmごと、または半年ごとのオイル交換を目安にし、粘度の低い省燃費タイプのオイルを選ぶのもおすすめです。
こまめな交換は、エンジン寿命の延命にもつながります。
長く快適に乗るためにも、オイル管理は手を抜かず行いましょう。
整備不良を放置しない
例えばブレーキの引きずり、エンジン不調、足回りのゆるみなど、ちょっとした整備不良があるだけでも燃費は悪くなります。
異音や振動、いつもと違う感触を放置せず、早めに点検・修理をすることが結果的に燃費向上にもつながります。
また、定期的な車検や点検整備のタイミングを活かして、プロによるチェックを受けることも大切です。
整備の行き届いた車は燃費だけでなく、安全性や快適性も高く保てます。
JB23のおすすめカスタムパーツ

ジムニーJB23は、カスタムを前提とした楽しみ方ができる数少ない軽自動車です。
豊富なアフターパーツがそろっており、自分好みの1台に仕上げる喜びがあります。
ここでは、見た目・実用性・快適性のバランスに優れたおすすめのカスタムパーツを紹介します。
リフトアップキット
リフトアップキットは、ジムニーらしいワイルドな見た目を引き立てるとともに、悪路での走破性も向上させてくれます。
車高を上げることで地面とのクリアランスが広がり、岩場やぬかるみでもボディをこすりにくくなります。
また、大径タイヤの装着も可能になり、見た目の迫力も倍増します。
ただし、リフトアップによって車検適合外となることもあるため、合法範囲内での調整や、構造変更の申請が必要な場合もあります。
オーバーフェンダー
オーバーフェンダーは、タイヤのはみ出しをカバーしつつ、力強い印象を演出する人気パーツです。
リフトアップやワイドタイヤ装着時に欠かせないカスタムで、外観をよりオフロード仕様に引き締めてくれます。
素材はABS樹脂製からFRP製までさまざまで、好みに応じて選べます。
ボルトオンタイプも多く、DIYでも比較的取り付けしやすいのも魅力です。
見た目だけでなく、法規制をクリアするための実用的パーツでもあります。
ルーフキャリア
ルーフキャリアは、JB23の積載能力を大幅に向上させる便利アイテムです。
車内スペースが限られているジムニーでは、キャンプ道具やスポーツ用品などの大型荷物を積む際に非常に役立ちます。
見た目もアウトドア感が強まり、タフなイメージが一段と際立ちます。
アルミ製の軽量モデルや、ボックス対応型のフラットタイプなど、用途に応じて選択肢も豊富です。
日常でも荷物が多い方には特におすすめです。
シートカバー
シートカバーは、車内の印象を大きく変えるだけでなく、実用性の面でも高い効果を発揮します。
アウトドアで汚れた衣服のまま乗っても、カバーがあればシート本体を清潔に保てます。
防水・防汚機能付きのカバーや、本革調・迷彩柄など、デザイン性も多彩です。
取り付けは簡単なものが多く、手軽に室内の雰囲気を変えたい人にもおすすめです。
快適性アップにもつながる、コスパの良いカスタムといえるでしょう。
LEDヘッドライト
LEDヘッドライトは、夜間走行の視認性を大きく向上させてくれる実用的なカスタムです。
純正のハロゲンライトに比べて明るさが段違いで、消費電力も少ないためバッテリーへの負担も軽減できます。
雨や霧の多い地域や、夜の山道を走ることが多い人には特におすすめです。
交換も比較的簡単で、車検対応品を選べばトラブルの心配もありません。
視界の安全性を確保しつつ、近代的な印象にもアップグレードできる人気のアイテムです。
JB23の中古を買う際のポイント

ジムニーJB23は中古市場でも非常に人気の高いモデルですが、年式や使われ方によって車両の状態には大きな差があります。
見た目だけで判断せず、しっかりと確認すべきポイントを押さえることで、失敗のない買い物が可能になります。
ここでは、中古購入時に気をつけたいチェック項目を解説します。
サビの有無を見る
JB23は悪路や雪道での使用が多く、フレームや足回りにサビが出やすい傾向があります。
とくに下回りやドアの内側、リアゲートまわりは要チェックです。
サビが進行している車両は、補修や補強に多額の費用がかかることがあります。
ジャッキアップして下からのぞく、または販売店にリフトアップしてもらい、しっかり確認しましょう。
軽度の表面サビなら問題ありませんが、穴が開いているような腐食は避けるべきです。
整備記録を見る
定期的に整備されているかどうかは、車の寿命に大きく関わります。
過去の整備記録簿や車検証の記録を見ることで、前オーナーがどれだけ丁寧にメンテナンスしてきたかがわかります。
とくにオイル交換の履歴、タイミングベルトの交換、ブレーキパッドの残量チェックなどが記録されていれば安心です。
記録がまったくない車両は避けたほうが無難です。
信頼できる販売店で購入するのも大切なポイントです。
エンジン型式を把握する
JB23にはK6Aエンジンが搭載されていますが、年式によって細かな仕様変更があります。
とくに後期モデルになるとエンジンの制御系や耐久性にも改良が加えられています。
なるべく後期型(7型以降)を選ぶことで、トラブルの少ない仕様を手に入れることができます。
購入前にエンジン型式や車両型式(例:ABA-JB23W)を確認し、年式と型式の整合性を調べることが大切です。
オイル漏れがないか確認
中古のJB23でよく見られるトラブルのひとつが、エンジンやターボまわりからのオイル漏れです。
エンジンルーム内や車体下部にオイルのにじみや垂れた跡がないか、しっかり確認しましょう。
また、パッキン類の劣化によるにじみは、見逃しやすいポイントです。
放置すると火災や故障の原因にもなりかねません。
見た目がキレイでも、臭いやベタつきで判断するのも有効です。
試乗して異音を聞く
中古車購入で最も重要なのが、実際に試乗してみることです。
走行中に足回りから「ゴトゴト」「ギシギシ」といった異音がする場合、ブッシュやサスペンションの劣化が考えられます。
また、ステアリングやミッションの操作感もチェックしましょう。
変速時に引っかかりや違和感がある場合は、内部に問題を抱えている可能性があります。
可能ならエアコンやライトなど、電装系の作動確認もあわせて行うと安心です。
JB23のおすすめ年式は?

ジムニーJB23は1998年から2018年まで約20年間にわたり生産されたモデルで、年式によって細かな仕様変更や改良が繰り返されてきました。
おすすめの年式としては、2008年以降の「7型」以降が非常に人気です。
この時期からはターボの耐久性向上、電スロ(電子スロットル)の導入、ミッションの改良、快適装備の追加などがなされており、全体的に完成度が高まっています。
また、エアバッグやABSといった安全装備も標準化され、日常使いにも適した仕様になっています。
とくに2012年以降の9型や10型は、外観は大きく変わらないものの、電装系や快適性において進化しています。
価格は少し上がりますが、長く乗るつもりなら後期モデルのほうが安心です。
一方、初期型(1998〜2004年頃)は価格が安いメリットはありますが、細かなトラブルが多く、初心者にはあまりおすすめできません。
ジムニーJB23の試乗体験談

筆者が初めてジムニーJB23を運転したのは、キャンプ仲間が所有していた1台でした。
山間部でガタガタ道だったため、運転してても疲れます。
だからなのか「ちょっと変わってくれない?」と言われて、オートキャンプ場に向かう道中に乗ることになりました。
舗装路から砂利道、ぬかるんだ登り坂まで、さまざまな路面を走行したと思います。
まず驚いたのは、コンパクトなボディとは裏腹に、足元から伝わる“どっしり感”。
ラダーフレームならではの頑丈な乗り味と、しっかりした駆動力が印象的でした。
特に悪路での安定感は抜群で、「まさに山道のための車」という印象を受けました。
一方で、古い年式だったためか、シートの硬さやロードノイズの大きさ、そして足回りのサビなどが気になったのも事実です。
整備状況にもよるでしょうが、タフな乗り方をしている車が多いと思うので、中古で買う場合は注意が必要かもしれません。
快適性を重視する人には向かないかもしれませんが、「走る楽しさ」を重視する人には、これほど魅力的な車はないと思いました。
ジムニーJB23の弱点を総括
記事のポイントをまとめます。
- ジムニーJB23は悪路走破性に優れるコンパクト4WD車
- タービントラブルやミッションのガタつきが弱点として挙げられる
- 足回りのサビや室内の狭さは購入前に確認が必要
- シンプルな構造とK6Aエンジンで高い耐久性を誇る
- ラダーフレーム構造が頑丈で長持ちする理由の一つ
- 年式によって品質にばらつきがあるため型式選びが重要
- 自然やアウトドアが好きな人にとって理想の車
- 燃費改善には日常的なメンテナンスと運転方法の工夫が効果的
- 中古購入時はサビや整備記録などの確認が重要
- カスタムパーツで実用性と見た目の両方を向上できる

