ジムニーJA22は、その独特なデザインと走破性の高さから今なお多くのファンを魅了しています。
しかしながら、年式の古さや機械的なクセにより、購入前に知っておくべき注意点が多数存在します。
特に、はじめてジムニーを検討している方にとっては、「見た目のカッコよさ」や「値段の手頃さ」だけで判断してしまいがちです。
古い車には古いなりの特性があり、よく理解してから選ばなければ、整備や維持費に苦労することも少なくありません。
この記事では、ジムニーJA22の基本情報から注意点、よくある故障や購入時のチェックポイントまで、実際の声も交えてわかりやすく解説しています。
本記事を読むことで、ジムニーJA22に関する知識が深まり、自分に合っているかどうかをしっかり見極めることができるようになります。
まずは、ジムニーJA22の特徴と注意点をしっかり確認して、自分にとってベストな選択ができるよう備えていきましょう。
- ジムニーJA22の注意点や欠点を事前に把握できる
- 中古購入時のチェックポイントが明確になる
- 自分に合った使い方や向き不向きが判断できる
- 購入後の維持やカスタムの参考情報が得られる
ジムニーJA22の注意点を考察

ジムニーJA22は、そのコンパクトなボディと無骨なスタイルで、いまだに根強い人気を持つ一台です。
しかし、発売から年月が経っているため、購入前には特有の注意点を知っておくことが重要です。
- ジムニーJA22とは?基本スペックと魅力
- ジムニーJA22の主な欠点
- JA22がやめとけと言われるワケ
- ジムニーJA22のオーナー評価
- ジムニーJA22は不人気だった?
- ジムニーJA22は値上がりしている?
- ジムニーJA22の税金はいくら?
ジムニーJA22とは?基本スペックと魅力
ジムニーJA22は、スズキが1995年から1998年にかけて製造・販売していた軽自動車規格の四輪駆動モデルです。
当時の軽自動車規格の上限に合わせた設計となっており、見た目はコンパクトながらも本格的なオフロード性能を備えています。
エンジンは、直列3気筒インタークーラーターボ「K6A型」を搭載。
これはジムニーとして初めてのDOHC(ツインカム)エンジンで、660ccながらも高回転域までしっかりと回り、力強い走りが可能です。
トランスミッションは5速マニュアルと3速オートマチックがあり、駆動方式はパートタイム4WD。
2WDと4WDをスイッチ操作で切り替えることができ、雪道や山道、砂利道でも安心して走行できます。
外観はスクエアなボディと丸目ライトが特徴で、いわゆる「カクカクしたジムニーらしさ」が好きな人にはたまらないデザインです。
軽自動車でありながらも、フレーム構造にはラダーフレームを採用。
これは本格的なクロカン車に見られる設計で、悪路走破性の高さを実現しています。
インテリアはシンプルですが、無駄を省いた実用的な作りです。
一部グレードにはレカロシートやタコメーター、電動ミラーなどが装備され、当時としては比較的装備が充実していました。
ジムニーJA22の魅力は、何と言ってもその「小さなボディに詰め込まれた本格性」です。
街乗りにも対応しながら、アウトドアや山道などでも頼れる性能を持ち、軽自動車とは思えない存在感を放ちます。
中古車市場でも人気は衰えておらず、愛好家やアウトドア派から熱い支持を集めています。
一方で、年式が古いため、コンディションの見極めが非常に重要になるモデルです。
ジムニーJA22の主な欠点

ジムニーJA22は魅力的な車ですが、実用面ではいくつか気をつけたいポイントもあります。
ここでは、購入前に知っておくべき主な欠点について詳しく見ていきましょう。
見た目だけで決める前に、しっかりとデメリットも理解しておくことが大切です。
エンジンが弱い
ジムニーJA22に搭載されているK6A型エンジンは、DOHCターボで高性能とされていましたが、耐久性に難があると言われています。
特にタイミングチェーンの伸びや、オイル管理が不十分なことによるタービントラブルが起こりやすいです。
また、熱に弱く、オーバーヒートを起こしやすい傾向もあります。
古い車両ではエンジン内部の摩耗も進んでおり、エンジン本体の載せ替えが必要になるケースもあります。
定期的な整備と、前オーナーの扱いが車両の寿命を左右します。
購入時にはエンジン音や加速感に注意を払いましょう。
燃費が悪い
軽自動車というと燃費の良さを期待しがちですが、JA22はその期待を裏切る結果になることもあります。
カタログ上の燃費は約12〜14km/Lとされていますが、実際の街乗りでは10km/Lを下回ることも珍しくありません。
特にターボエンジンであること、そして古い設計のため、現代の軽自動車に比べて効率が悪いです。
また、車重が約980kgと軽自動車としては重めで、フルタイム4WDではないものの、駆動系が複雑なことも燃費の悪さに影響しています。
ガソリン代を重視する方にとっては、予想外の出費になる可能性があります。
冷却系が壊れやすい
JA22は冷却系のトラブルが多いことで知られています。
ラジエーターの劣化や冷却水ホースの硬化により、冷却水が漏れるとエンジンに大きなダメージを与える恐れがあります。
特に注意したいのが、ラジエーターファンの不調やサーモスタットの故障です。
これらの部品が正常に機能しないと、冷却効率が落ちてオーバーヒートに直結します。
また、エンジンヘッドに熱がこもりやすいため、冷却系のメンテナンスを怠ると重大な故障につながります。
JA22に乗るのであれば、定期点検と早めの交換が不可欠です。
下回りがサビやすい
JA22の構造上、フレームや足回りといった下回りのパーツがサビやすいという弱点があります。
特に雪国で使用されていた個体は、融雪剤の影響で深刻なサビが発生していることがあります。
フレームが腐食してしまうと、修理が困難で車検にも通らなくなる可能性があります。
また、ブレーキラインや燃料タンクの周辺もサビの影響を受けやすく、安全性にも関わってきます。
購入前には必ずリフトアップして下回りの状態をチェックし、サビ止め処理がされているか確認することが重要です。
乗り心地が硬い
ジムニーJA22はオフロード走行を想定して設計されているため、サスペンションが非常に硬めです。
その結果、舗装道路では段差や路面の凹凸をダイレクトに感じやすく、快適性はあまり期待できません。
特に長距離ドライブや高速走行では疲労を感じやすく、家族での使用には向かないと感じる人もいます。
さらに、ノーマル状態でもショックが古くなっていることが多く、振動が激しいと感じるケースもあります。
快適な乗り心地を求めるなら、社外製ショックアブソーバーの導入を検討するのも一つの手です。
JA22がやめとけと言われるワケ

ジムニーJA22は個性的で魅力的な車ですが、人によっては「やめとけ」と言われる理由がいくつか存在します。
見た目やスペックだけで判断せず、こうした現実的なデメリットにも目を向けておきましょう。
部品が手に入りにくい
JA22は1990年代の車であり、生産から25年以上が経過しています。
そのため、純正部品の供給が減っており、ディーラーでの部品取り寄せにも時間がかかる場合があります。
特にエンジン周りや内装部品、電装系などはすでに製造中止になっているものも多く、修理や交換が難しいこともあります。
中古パーツを探すしかないケースもあり、コンディションの良し悪しに左右されやすいです。
メンテナンス性を重視する方にとっては、大きなストレスになる可能性があります。
維持費がかかる
見た目は軽自動車でも、維持費は普通車並みにかかるのがJA22の現実です。
まず、ターボ付きのエンジンは燃費が悪く、ガソリン代がかさみます。
さらに、タイヤ・オイル・ブレーキなどの消耗品の交換サイクルも短めです。
古い車であるため、不意の故障やトラブルも起こりやすく、修理費が想定以上にかかることもあります。
定期的なメンテナンスを怠れば、大きな出費につながるリスクもあるため、経済的な余裕が必要です。
車のクセが強い
ジムニーJA22は、現代の車とは大きく違う独特な「クセ」があります。
ステアリング操作は重めで、ボディも揺れやすく、曲がるときに傾きを感じやすいです。
また、加速も滑らかではなく、アクセルの踏み方にもコツがいります。
こうしたクセに慣れていないと、運転がストレスになる可能性があります。
マニュアル車の場合は特に操作感に戸惑うこともあるため、日常使いを考えている人には向かないかもしれません。
ロードノイズが大きい
JA22は遮音性が低く、車内に入ってくる「ロードノイズ」が非常に大きいです。
走行中は、タイヤの転がる音やエンジン音がダイレクトに響きます。
高速道路では会話や音楽が聞き取りづらく、長距離移動で疲れやすく感じる人もいるでしょう。
これは軽量ボディと古い設計のためで、ある意味仕方のない特徴ではありますが、快適性を求める方にとっては気になるポイントです。
静かで落ち着いた車内を求めるなら、別の選択肢を考えるのも良いでしょう。
良質な中古車が少ない
JA22は中古車市場でも人気がありますが、すでに年数が経っているため、状態の良い車両が少なくなっています。
修復歴があるものや、過走行車、カスタムで改造されすぎた個体が多く、初心者にとっては見極めが難しいです。
外装は綺麗でも、エンジンや下回りに問題を抱えているケースもあるため、見た目だけで判断すると失敗する可能性があります。
信頼できる販売店での購入や、整備記録の確認が不可欠です。
妥協せずに良質な1台を探すには、時間と労力が必要になります。
ジムニーJA22のオーナー評価

実際にジムニーJA22を所有している人たちは、どのように感じているのでしょうか。
ここでは、オーナーたちの「良い評価」と「辛口評価」の両面から、そのリアルな声を紹介します。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
良い評価
ジムニーJA22を所有している人からは、「唯一無二の存在感」「遊び心が詰まったクルマ」といった声が多く聞かれます。
軽自動車でありながら本格的な4WD性能を備えており、悪路走行やアウトドア用途で大活躍。
「狭い林道も楽々進める」「雪道でスタック知らず」など、頼りがいのある走破性が高く評価されています。
また、レトロなデザインも根強い人気を支える要素のひとつです。
「丸目ライトと無骨なボディがたまらない」「乗るたびにワクワクする」と、見た目に惚れ込んで購入した人も多いです。
さらに、カスタムパーツも豊富で、自分好みに仕上げる楽しさがある点も魅力。
「手間がかかるけど、そのぶん愛着が湧く」という声もあり、趣味として所有する価値を見出す人が少なくありません。
辛口評価
一方で、ジムニーJA22にはシビアな評価も少なくありません。
まず挙げられるのが「燃費の悪さ」。
軽自動車でありながら、街乗りではリッター8〜10km程度しか走らないこともあり、想像より維持費がかかると感じる人もいます。
また、「運転が疲れる」「乗り心地がゴツゴツしている」といった声もあります。
長距離移動には向かず、日常的に使うには快適性に欠けると評価されることも多いです。
さらに、古い車であることから、突然の故障や部品の劣化に悩まされるケースも。
「修理代が高い」「部品が見つからない」といった不満もあり、維持管理に手間と費用がかかる点は覚悟が必要です。
趣味として楽しめる人でなければ、後悔につながる可能性もあるという声も少なからず見られます。
ジムニーJA22は不人気だった?

ジムニーJA22は、発売当初こそ大きな話題にはなりませんでしたが、決して不人気だったわけではありません。
当時は軽自動車の性能や快適性が大きく進化していた時期で、JA22のような硬派なクロカンスタイルはややマニア向けと見なされていた面もあります。
また、K6AエンジンはDOHCターボで高性能だったものの、耐久性に不安があり、ユーザーの中には扱いにくいと感じた人もいました。
その結果、他のジムニーモデルに比べて販売台数はやや少なめでした。
ただし、現在ではその無骨なデザインと機械的なシンプルさが評価され、当時以上に人気が高まっています。
特にジムニーらしいカクカクとした外観や、現代の車にはないアナログ感が、愛好家たちの心をつかんでいます。
つまり、当時はマイナーでも、今では「通好みの一台」として注目されているモデルです。
ジムニーJA22は値上がりしている?

ジムニーJA22は、近年中古市場で確実に値上がりしています。
10年前であれば、状態の良い車両でも30〜40万円前後で購入できましたが、現在では同じような条件で70〜100万円を超えるケースも珍しくありません。
その背景には、レトロで無骨なデザインが再評価されていること、そしてカスタムベースとしての需要が高まっていることが挙げられます。
さらに、新車のジムニー(JB64型)の納期遅延により、旧型への注目が集まっていることも影響しています。
供給が限られている一方で、欲しい人が増えているため、価格が上がっているのです。
今後も状態の良いJA22はますます希少となり、さらに高騰する可能性があります。
購入を考えているなら、早めの決断が得策と言えるでしょう。
ジムニーJA22の税金はいくら?

ジムニーJA22は軽自動車のため、自動車税の基本額は比較的安く設定されています。
一般的な自家用の場合、多くの方が10,800円となります。
しかし、JA22はすでに初年度登録から13年以上が経過しているため、重課税の対象となっている場合がほとんどです。
その場合、税額はおよそ12,900円程度に引き上げられます。
さらに、車検時には軽自動車ながら重量税もかかり、これも経過年数に応じて高くなります。
例えば2年車検の際には、重量税が8,200円(重課)程度になるケースもあります。
燃費や修理代を含めるとトータルの維持費は決して安くありませんが、税金面だけを見ると普通車と比べてリーズナブルではあるでしょう。
ジムニーJA22の注意点と賢い選び方

ジムニーJA22は個性の強いモデルである分、万人向けとは言えません。
しかし、そのクセを理解し、しっかりと向き合える人にとっては、かけがえのないパートナーになります。
ここでは、JA22がどんな人に向いているのか、どんな選び方をすれば後悔しないのかを解説していきます。
- ジムニーJA22が向いている人
- ジムニーJA22におすすめのカスタム
- JA22を中古で購入する際の注意点
- ジムニーJA22の1型と2型の違いは?
- ジムニーJA11と12の注意点は?
- ジムニーJA22の体験談
ジムニーJA22が向いている人
ジムニーJA22は、現代の便利な車とはひと味違います。
だからこそ、選ぶ人の価値観やライフスタイルによって満足度が大きく変わってきます。
以下に紹介する5タイプの人は、JA22と相性が良いと言えるでしょう。
古い車に愛着を持てる人
ジムニーJA22は1990年代の車であり、最新の快適装備や先進技術とは無縁です。
しかし、それこそが魅力だと感じる人にとっては、たまらない存在になります。
古い車ならではのアナログな操作感、味のあるデザイン、そして整備や手入れを通して深まる愛着。
これらを楽しめる人であれば、JA22とのカーライフはとても充実したものになるでしょう。
手間を「楽しみ」に変えられる人こそ、最もこの車を活かせる存在です。
自分で整備ができる人
JA22は年式が古く、どうしてもトラブルが避けられないモデルです。
そのため、自分で簡単な整備やメンテナンスができる人に向いています。
オイル交換、プラグ交換、ホースの点検といった基本的な整備を自分でこなせるだけでも、維持費は大きく変わります。
また、ネットや専門誌を通じて情報を集め、部品交換にも挑戦できる人なら、長く安心して乗り続けられます。
工具が好きな方、DIYに興味がある方にはぴったりの1台です。
オフロード遊びを楽しみたい人
ジムニーJA22の本領が発揮されるのは、舗装されていない道を走るときです。
ぬかるんだ道、砂利道、雪道など、普通の車では躊躇してしまうような場所でも、JA22なら力強く走り抜けることができます。
コンパクトなボディと高い最低地上高、そしてパートタイム4WDがその走破性を支えています。
休日のアウトドアや林道ツーリングを楽しみたい人には、まさにうってつけの相棒となるでしょう。
自然の中で車を操る楽しさを実感できるはずです。
セカンドカーとして使いたい人
JA22は普段使いにはややクセがあり、燃費や乗り心地の面で現代車には劣ります。
そのため、メインの車を別に所有し、趣味用や週末のドライブ用として使う「セカンドカー」としての活用がおすすめです。
必要なときにだけ乗ることで、故障リスクや維持費の負担も軽減できます。
ガレージで保管して、天気のいい日にだけ走らせるような使い方をすれば、愛車として長く楽しむことができるでしょう。
車に個性やロマンを求める人
ジムニーJA22は、無機質な最新車とは異なる、強いキャラクターを持っています。
この車には、人とは違う選択をしたい、こだわりを大切にしたいという人に響く魅力があります。
道具としての便利さよりも、「所有することの喜び」や「自分らしさを表現する手段」として車を選ぶ人にとって、JA22は特別な存在になります。
飾らないスタイルに惹かれ、「古くてもこの車が好きだ」と思える人にこそ、最もおすすめできる一台です。
ジムニーJA22におすすめのカスタム

ジムニーJA22は、カスタム次第でさらに魅力を引き出せる車です。
無骨なスタイルを活かしつつ、自分のライフスタイルや好みに合わせて改造することで、より愛着が湧いてきます。
ここでは、特に人気があり実用性も高いおすすめカスタムを5つ紹介します。
リフトアップキット
リフトアップキットは、車高を上げて悪路走破性をさらに高める定番のカスタムです。
地上とのクリアランスが広がることで、岩場や段差のある道でも車体を擦る心配が減ります。
見た目の迫力も増し、ジムニーらしいワイルドな印象が強まります。
2インチ(約5cm)程度のリフトアップなら、日常使用にも影響が少なく安心です。
ただし、リフトアップにより重心が上がるため、乗り心地やハンドリングの変化には注意が必要です。
ルーフキャリア
ルーフキャリアを装着することで、積載性が大幅にアップします。
キャンプ用品、スノーボード、自転車など、大きな荷物を車内に積めないときに非常に便利です。
ジムニーのコンパクトな車内を補うカスタムとして、アウトドア派には特に人気があります。
見た目にもアドベンチャー感が増し、雰囲気づくりにも一役買ってくれます。
風切り音や燃費の変化には注意が必要ですが、それ以上の利便性を感じられるでしょう。
スポーツマフラー
スポーツマフラーは、排気音を引き締め、走りの楽しさをより感じさせてくれるカスタムです。
中低速域のトルクが向上する製品もあり、見た目だけでなく実用性も兼ね備えています。
また、錆びやすい純正マフラーの代わりとしてステンレス製に交換することで、耐久性の向上にもつながります。
音量は商品によって異なるため、近所迷惑にならないよう、適度なものを選ぶことが大切です。
スポーティな走りを楽しみたい方におすすめです。
ショックアブソーバー
JA22は乗り心地が硬めで、段差や路面の凹凸を拾いやすい傾向にあります。
そんなときに効果的なのが、ショックアブソーバーの交換です。
より柔らかく、しなやかな動きをする製品を選ぶことで、街乗りでも快適な走行が可能になります。
また、リフトアップ後の乗り心地を改善する目的でも使用されます。
耐久性のある社外品を選べば、長期的に安定した走行性能を維持できるのも大きな魅力です。
シートカバー
シートカバーは見た目の印象を変えるだけでなく、内装の保護にも役立つカスタムです。
JA22の内装は経年劣化しやすく、シートの破れや汚れが目立っている車両も少なくありません。
レザー調や迷彩柄など、素材やデザインを選ぶことで、自分らしい車内空間を演出できます。
汚れたら外して洗えるタイプもあり、アウトドアで使う人にとっては衛生面でも安心です。
簡単に取り付けられるので、初心者にもおすすめのカスタムと言えるでしょう。
JA22を中古で購入する際の注意点

ジムニーJA22を中古で購入する際は、年式が古い分だけ細かいチェックポイントが多くなります。
見た目が良くても、内部にトラブルを抱えている可能性があるため、慎重な確認が必要です。
ここでは、購入前に必ず確認しておきたい5つのポイントを紹介します。
エンジンのオイル漏れ・オイル滲み
JA22のK6A型エンジンは、経年劣化によってガスケットやオイルシールが傷んでいることがあります。
その結果、エンジン下部からのオイル漏れや、にじみが発生しやすくなります。
特にシリンダーヘッドやタペットカバー周辺にオイルが滲んでいる場合は、修理が必要になることもあります。
見落とすとエンジン内部の摩耗が進み、重大なトラブルに発展する恐れがあります。
購入前にはボンネットを開け、エンジンルームや車体下にオイル跡がないかをしっかり確認しましょう。
ラジエーターの腐食・冷却水漏れ
冷却系はJA22でよくトラブルの出る部分であり、ラジエーターの腐食や、冷却水漏れが起きている車両は要注意です。
特にラジエーター本体やホース接続部にサビや緑色の付着物が見られる場合は、冷却水が漏れている可能性があります。
そのまま放置すればオーバーヒートを起こし、エンジンに深刻なダメージを与えることになります。
エンジンを始動させた状態で、水温計の動きや冷却ファンの作動状況も確認すると安心です。
驅動系の異音やガタつき
JA22は4WD車のため、駆動系の部品が複雑で、劣化しやすい傾向があります。
特にプロペラシャフトやデフ、トランスファーからの異音やガタつきには注意が必要です。
試乗時には、加速や減速、カーブでの挙動をよく観察し、「カタカタ」「ゴトゴト」といった不自然な音がしないかをチェックしましょう。
また、クラッチやミッションの動きがスムーズかどうかも大切なポイントです。
異常があれば、高額な修理費がかかる可能性があります。
内外装のサビや腐食
JA22はフレーム構造の車両であり、下回りやドア下、リアゲート周辺のサビや腐食は深刻な問題になります。
特に雪国で使用されていた車両は、融雪剤によるサビの進行が早いため注意が必要です。
外装は綺麗でも、フレームや足回りにサビ穴があると車検に通らないこともあります。
リフトアップして下回りを確認できる環境であれば、できるだけ詳しくチェックしましょう。
サビ止め処理がされている車は評価ポイントになります。
部品の入手性と修理対応可否
JA22はすでに生産終了から長い年月が経っているため、純正部品の供給が少なくなっています。
一部の部品は中古市場や社外品で補えるものの、入手までに時間がかかったり、価格が高騰していることもあります。
また、すべての整備工場がJA22に詳しいわけではないため、修理やメンテナンスをどこで受けるかも事前に検討が必要です。
信頼できるショップや、ジムニーに強い整備士の存在が、長く乗る上での大きな安心材料になります。
ジムニーJA22の1型と2型の違いは?

ジムニーJA22には「1型」と「2型」が存在し、細かな仕様や部品構成に違いがあります。
見た目はほとんど変わりませんが、内部の改良点がいくつかあるため、購入時には型式を確認しておくと安心です。
1型は1995年から販売され、K6A型DOHCターボエンジンを初めて搭載したモデルです。
それに対して2型は1997年頃に登場し、ミッションやクラッチ、冷却系の一部に改良が加えられ、信頼性がやや向上しています。
特にエンジンマウントの剛性アップや電装系の耐久性改善など、細かい修正が施されており、2型の方が完成度は高いと評価される傾向があります。
ただし、2型は流通量が少なく、中古車市場では見つけにくいこともあります。
1型・2型どちらを選ぶにせよ、実車の状態が最も重要なので、年式や型式だけにこだわりすぎず、車両のコンディションを重視しましょう。
ジムニーJA11と12の注意点は?

JA22の前身にあたるジムニーJA11とJA12も人気モデルですが、それぞれに異なる注意点があります。
JA11は1980年代後半から1990年代初頭にかけて販売されたモデルで、キャブレター仕様のF6A型エンジンを搭載しています。
ターボの効きは良いですが、古さゆえに始動性やアイドリングの不安定さが見られることがあります。
また、サスペンションはリーフリジッド式で、非常に硬い乗り味が特徴です。
長距離移動や街乗りには向かないと感じる人もいるでしょう。
一方、JA12はJA22と同時期に登場したモデルで、エンジンは同じF6AですがSOHCターボです。
こちらはコイルスプリングを採用しており、JA11よりも乗り心地が改善されています。
ただし、パワーはJA22に劣るため、高速道路での加速や坂道走行ではやや物足りなさを感じるかもしれません。
いずれのモデルも、古い車であるため部品の劣化やサビには十分注意が必要です。
以下の記事で詳しく解説しているため、JA11型に興味がある方はこちらもご覧ください。
ジムニーJA22の体験談

筆者の知人がジムニーJA22に乗っており、初めてそれを見たときは「よくこんな古い車を選んだな」と驚いたのを覚えています。
彼は昔からジムニーに憧れていたらしく、中古車サイトで偶然見つけたJA22に一目惚れし、即決で購入したそうです。
「燃費は悪いし、乗り心地もゴツゴツで腰が痛くなる」と愚痴をこぼす一方で、「でもそれがいいんだよ」と笑って話す姿には、本当にこの車を気に入っているんだなと感じました。
ルーフキャリアを付けたり、スポーツマフラーに替えたりと、カスタムにも余念がなく、少しずつ理想のジムニーに近づけているとのこと。
不便さを受け入れ、それすらも楽しみに変える姿に、筆者も少しだけ羨ましさを感じたのを覚えています。
機能だけでは語れない、車との付き合い方を教えてくれた体験でした。
ジムニーJA22の注意点を総括
記事のポイントをまとめます。
- ジムニーJA22はK6A型DOHCターボエンジンを搭載した軽SUV
- エンジンや冷却系など機械的なトラブルが発生しやすい
- 燃費が悪く、街乗りでは維持コストが高くつく
- 古いため部品の供給に時間と費用がかかる場合がある
- 下回りのサビや腐食は中古購入時に必ず確認すべき
- 良質な個体は減少しており、状態の見極めが重要
- 車のクセが強く、運転には慣れと理解が必要
- 趣味性が高く、カスタム前提で乗る人に向いている
- オーナー評価は二極化しており、愛好家の熱量は高い
- 中古価格は上昇傾向にあり、今後さらに値上がりの可能性あり


