サンルーフ付きの車に憧れはあるものの、本当に必要か悩みますよね。
実際に購入した人の中には「思ったほど使わなかった」「雨漏りや故障が起きた」といった後悔の声も存在します。
便利でおしゃれに見えるサンルーフですが、安易な決断が思わぬトラブルにつながることもあるのです。
そこで本記事では、「サンルーフは本当に必要なのか?」といった視点から、実際の体験談や専門的な知見を交えながら、わかりやすく解説します。
サンルーフに対する後悔の理由と、逆に満足している人の共通点を整理することで、あなた自身にとって最適な選択肢が見えてきます。
購入後に「やっぱりいらなかった…」と後悔しないためにも、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
- サンルーフのメリットとデメリットを具体的に理解できる
- 自分にとってサンルーフが必要か判断できるようになる
- 購入時や中古車選びの注意点がわかる
- 後悔しないための車選びの視点が得られる
サンルーフ車は後悔するか考察

サンルーフ付きの車は魅力的に見える一方で、購入後に「失敗した」と感じる人も少なくありません。
ここでは、サンルーフ車の後悔ポイントを深掘りしていきます。
- サンルーフ車で後悔する主な理由
- 車にサンフールはいらない人の意見
- サンルーフはデメリットしかない?
- サンルーフ車が減った理由は?
- サンルーフ付きの高級車は後悔する?
- ディーラーでも「やめとけ」と言われる?
サンルーフ車で後悔する主な理由
実際にサンルーフ付きの車を所有した人たちの声には、共通した不満点があります。
ここでは、購入後に後悔しやすい代表的な理由を紹介します。
雨漏りのリスク
サンルーフは構造上、車体に開口部があるため、密閉性に限界があります。
特に経年劣化によってゴムパッキンが硬くなったり、排水溝が詰まったりすると、雨の日に車内へ水が浸入することがあります。
実際、サンルーフからの雨漏りトラブルは中古車でよく見られます。
水が入り込むとシートが濡れたり、カビの原因になったりするため、清潔に保つのが大変です。
新車であっても油断できず、駐車中の傾きや激しい雨でリスクが高まることもあります。
故障しやすい
サンルーフには電動モーターやレールなどの可動部が多く、長年使うとトラブルが発生しやすくなります。
特にモーターの動作不良やレールの引っかかりといった不具合が起きると、開閉ができなくなることがあります。
また、修理費用も高額になる傾向があり、保証期間外での対応は財布に大きな打撃となることも。
頻繁に開閉しない人でも、長期的に見ると故障リスクが無視できません。
安心して使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせない点もネックになります。
天井が低くなる
サンルーフを搭載することで、車の天井部分に構造物が追加されるため、室内高が若干低くなります。
特に後部座席では、その影響を強く感じることがあります。
背が高い人にとっては頭上の余裕が減り、圧迫感が出る可能性があります。
長時間ドライブや多人数での移動が多い人には、快適性に大きな差が出るポイントです。
開放感を期待していたのに、実際は窮屈に感じるという声もあるため、購入前に必ず試乗して確認することが大切です。
開閉時の音がうるさい
サンルーフの開閉にはモーター音が付きもので、静かな環境では思った以上に気になることがあります。
また、スライド時の振動音や風切り音が大きく、特に高速道路での使用時に「うるさい」と感じる人が少なくありません。
ドライブの楽しさを求めて取り付けたはずが、実際には騒音のストレスを感じるというケースもあるようです。
音に敏感な人や静粛性を重視する人には向かない装備といえるでしょう。
静粛性・断熱性が下がる
サンルーフはガラスや可動部で構成されているため、通常のルーフに比べて遮音性や断熱性が劣ります。
特に夏場は日差しが直接差し込んでくるため、車内温度が上がりやすく、エアコンの効きも悪くなることがあります。
また、冬場は冷気が伝わりやすく、快適性が下がる原因にもなります。
防音対策をしていても、完全に外部の音を遮断するのは難しく、車内で音楽や会話を楽しみたい人には不向きかもしれません。
車にサンルーフはいらない人の意見

サンルーフに憧れを持つ人がいる一方で、「別になくてもいい」「むしろない方がいい」と考える人も少なくありません。
ここでは、サンルーフ不要派のリアルな意見を掘り下げていきます。
使う機会が少ない
サンルーフは「あると便利」と思われがちですが、実際にはほとんど使わないという声が多くあります。
日本の気候は雨が多く、夏は暑く冬は寒いため、サンルーフを開けて走れる快適な日が限られてしまいます。
また、使うタイミングがないまま年月が過ぎてしまい、「宝の持ち腐れだった」と後悔するケースも珍しくありません。
開放感を求めて装備しても、結局は閉めっぱなしという現実に気づく人が多いようです。
見た目がダサい
デザインに敏感な人の中には、サンルーフが車の外観を損ねていると感じる人もいます。
ガラス部分の縁取りやシェードの色味などが、車体の統一感を崩すといった理由です。
特に、ボディカラーとサンルーフの色味が合っていない場合、「見た目がダサい」「後付け感がある」とネガティブな印象を持たれることも。
カッコよさを重視する人にとっては、サンルーフが逆効果になることもあるのです。
車内が暑くなる
サンルーフはガラス面が多いため、直射日光の影響を受けやすく、車内温度が上がりやすくなります。
特に真夏は日差しが強く、シェードを閉めていても熱がこもってしまうことがあります。
結果としてエアコンの効きが悪くなり、燃費の悪化にもつながる可能性があります。
小さなお子様やペットが同乗する場合は、暑さ対策に気を使う場面が増えるでしょう。
快適性を重視するなら、サンルーフはマイナス要素になりがちです。
プライバシー性が下がる
サンルーフは上方向からの視線を遮りにくいため、高層ビルや橋の上から車内が見えてしまうことがあります。
また、暗い場所で室内の照明を点けると、外から中が丸見えになることも。
人目を気にする人にとっては、不安やストレスの原因になります。
スモークガラスやシェードが付いているとはいえ、完全に視線を遮るのは難しく、プライバシーを重視する人には不向きな装備といえるでしょう。
価格が無駄に高くなる
サンルーフはメーカーオプションとして設定されていることが多く、装備すると車両本体価格が数万円から十万円以上高くなることがあります。
装備した割には活用されず、「無駄な出費だった」と感じる人も少なくありません。
また、売却時に価格へ反映されにくいことも多く、リセールバリューの面でもあまり得にならない場合があります。
費用対効果を重視する人には、あえて選ばないという選択も現実的です。
サンルーフはデメリットしかない?

サンルーフには確かにいくつかのデメリットが存在しますが、「デメリットしかない」と言い切るのは早計です。
開放感のある車内空間や、風を感じながらのドライブなど、他では味わえない魅力もあります。
ただし、それらのメリットを実感できるかは、ライフスタイルや価値観によって大きく異なります。
例えば、街乗り中心の人や年中エアコンを使う人には、サンルーフの良さを感じる機会が少ないかもしれません。
一方で、自然を感じながら走ることが好きな人や、車を趣味として楽しんでいる人には、大きな価値をもたらします。
要は、使い方や目的に合わないと「デメリットしかない」と感じやすくなるということです。
後悔しないためには、自分にとって本当に必要かどうかを見極めることが重要です。
サンルーフ車が減った理由は?

かつては高級車やミニバンを中心に多くの車種でサンルーフが人気装備として設定されていましたが、近年ではサンルーフ搭載車の数が確実に減っています。
その主な理由として、まず「需要の低下」が挙げられます。
サンルーフを実際に活用する人が少ないため、メーカー側もオプションから外すようになったのです。
また、車両設計のトレンドも影響しています。
衝突安全性や車体剛性を高める必要がある今の車づくりにおいて、屋根に大きな開口部を設けることは不利になることが多いのです。
さらに、コスト削減の流れもあり、売れない装備は省かれる傾向にあります。
こうした背景から、今では一部のSUVや高級モデルに限られた存在となっています。
サンルーフ付きの高級車は後悔する?

高級車であっても、サンルーフが原因で後悔する人はいます。
むしろ高級車だからこそ、快適性や静粛性に敏感なユーザーが多く、少しの不満でも大きなマイナスに感じてしまうのです。
例えば、高速走行中の風切り音や、夏場の断熱性の低さなどが気になってしまい、「せっかく高いお金を出したのに…」と後悔するケースも。
加えて、サンルーフの故障修理は高額になることが多く、保証期間外のトラブルが出費に直結します。
とはいえ、開放感を楽しみたい人にとっては、サンルーフは非常に魅力的な装備です。
高級車においても、それを“楽しめる人”でないと、余計な不満を感じてしまうことがあるのです。
ディーラーでも「やめとけ」と言われる?

実は、ディーラーの営業担当者の中にはサンルーフの購入をあまり勧めない人もいます。
その理由は、トラブル対応が面倒であったり、実際にクレームが多かったりするからです。
特に中古市場では、雨漏りや開閉不良などのリスクが高まり、購入後のフォローが大変になることがあります。
営業としては「安心して長く乗ってもらいたい」という思いがあるため、あえてサンルーフ装備を勧めないこともあるのです。
また、客観的に見てメリットよりデメリットが多そうなユーザー(例えば、通勤中心・車にこだわりがない人)には、「正直おすすめしません」と率直に伝えるケースも。
ディーラーでの意見は、経験に基づいたリアルな声として受け止めるべきでしょう。
サンルーフ車で後悔しない選び方

サンルーフには確かにデメリットもありますが、自分のライフスタイルに合っていれば、大きな満足を得られる装備でもあります。
後悔しない選択をするためには、どんな人に向いているのかを知っておくことが大切です。
- サンルーフ車がおすすめな人
- サンルーフが装備されている車種
- サンルーフが装備されていた軽自動車
- 中古でサンルーフ車を買う際の注意点
- 後付けサンルーフは事故車扱いになる?
- 後付けサンルーフの専門店はある?
- サンルーフ付き車の試乗体験談
サンルーフ車がおすすめな人
「後悔する」と言われがちなサンルーフですが、向いている人にとっては、運転がもっと楽しくなる特別な装備です。
ここでは、どんな人にサンルーフがぴったりなのかをご紹介します。
ドライブや旅行が好きな人
ドライブや旅行が好きな人には、サンルーフは非常に魅力的な装備です。
移動中に風を感じたり、星空や青空を眺めたりすることで、移動そのものが楽しい体験になります。
高速道路を走るときの開放感や、自然の中で休憩を取るときの特別感など、サンルーフがあることで旅の質がぐっと上がります。
特に家族やパートナーとドライブする場面では、ちょっとしたサプライズ感を演出することもできるでしょう。
アウトドアが趣味の人
キャンプや登山、釣りなど、アウトドアを楽しむ人にとってもサンルーフはおすすめです。
自然の中で車内から木々や空を眺めるだけでも癒されますし、車内で休憩を取る際の空間の広がりが感じられます。
また、車中泊をする場合には換気用としても活用でき、快適な夜を過ごす手助けになります。
自然と一体になれる感覚を味わいたいなら、サンルーフはその価値を十分に発揮してくれるでしょう。
開放感や非日常を求める人
日常の中で少しでも特別な気分を味わいたい人にとって、サンルーフはちょうどいい“非日常”を提供してくれます。
空を見上げることで気分がリフレッシュされ、窓を開けるよりもソフトに風を取り入れられるのも魅力です。
閉塞感のある都市部でも、サンルーフを開ければ一気に視界が広がり、開放感が得られます。
いつもの通勤や買い物ですら、ちょっとした冒険気分に変えてくれるでしょう。
デザインや雰囲気を重視する人
車の見た目やインテリアの雰囲気を大切にしたい人にも、サンルーフはおすすめです。
ガラスルーフの採光によって室内が明るくなり、高級感や洗練された印象が強まります。
また、外観も引き締まって見えるため、スポーティさやラグジュアリー感が増す効果もあります。
デザインにこだわりたい人にとって、サンルーフは“機能”以上に“魅せる”装備としての役割を果たしてくれます。
密閉空間が苦手な人
狭い空間や密閉された環境が苦手な人にとって、サンルーフは心理的な安心感を与えてくれる存在です。
天井に抜けがあるだけで圧迫感が減り、長時間の運転でもストレスを感じにくくなります。
ちょっと空気の入れ替えをしたいときや、息苦しさを感じたときにもすぐに対応できるのが大きなメリットです。
閉所が苦手な方には、サンルーフは意外と重宝される装備となるでしょう。
サンルーフが装備されている車種

サンルーフを搭載したSUVは、今でも一定の人気を誇っています。
ここでは、国内でサンルーフを装備できる代表的な車種をご紹介します。
それぞれの個性を知ることで、自分にぴったりの1台が見つかるかもしれません。
トヨタ RAV4
トヨタのRAV4は、都会的なデザインとオフロード性能を両立させた人気のSUVです。
上位グレードでは「パノラマムーンルーフ」が設定されており、車内全体に自然光を取り込めるのが魅力です。
特に開放感を重視する人や、家族とドライブを楽しみたい人にぴったりの装備です。
また、安全性能や燃費性能も高く、日常使いからレジャーまで幅広く対応できる万能車種として高評価を得ています。
日産 エクストレイル
日産エクストレイルは、本格派SUVとしての走行性能と快適な室内空間が魅力の一台です。
新型では電動パノラミックガラスルーフが採用されており、電動シェード付きで日差しを調整しやすくなっています。
アウトドア志向のドライバーに特に人気があり、悪路にも強い4WD性能と最新の安全装備が搭載されているのがポイントです。
家族での遠出にも安心して使える仕様です。
マツダ CX-5
マツダCX-5は、上質なデザインと走りの楽しさを兼ね備えたクロスオーバーSUVです。
一部グレードでは電動サンルーフを選択可能で、スタイリッシュな外観と調和しながら車内の開放感を高めています。
特に“魂動デザイン”と呼ばれる美しいボディラインにサンルーフが映え、より高級感を演出します。
静粛性と乗り心地のバランスも良く、都会派にもアウトドア派にも人気があります。
ホンダ ヴェゼル
ホンダ・ヴェゼルは、コンパクトながらも広い室内空間と高い燃費性能が魅力のSUVです。
上位モデルには「パノラマルーフ」が搭載されており、室内に自然な光を取り込むことができます。
内装は洗練されており、若年層や女性にも人気が高い車種です。
サンルーフと一体化した明るいインテリアは、日々の運転をより快適にしてくれます。
コンパクトSUVでありながら、しっかりとした満足感を提供してくれます。
スバル フォレスター
スバル・フォレスターは、堅牢なボディと優れた悪路走破性が特徴の本格SUVです。
中でも「アドバンス」グレードには大型の電動サンルーフが装備され、自然を満喫できる開放感が魅力です。
アイサイトによる先進安全装備や、安定感のある走りも高評価。
アウトドアや雪道での走行を想定するユーザーには特におすすめで、実用性と楽しさを両立できる1台となっています。
サンルーフが装備されていた軽自動車

近年ではあまり見かけなくなったものの、かつては軽自動車にもサンルーフ付きモデルが存在していました。
コンパクトなボディに開放感を加えることで、軽でも上級感を味わえる仕様として一部のユーザーに支持されていたのです。
ここでは、過去にサンルーフを装備していた軽自動車を紹介します。
ダイハツ ムーヴカスタム
ダイハツ・ムーヴカスタムは、軽自動車ながらもスポーティで高級感のある外観が特徴のモデルです。
特に2000年代初頭の一部グレードでは、電動スライド式のサンルーフを採用していた時期がありました。
コンパクトな室内でも自然光を多く取り入れることで開放感が生まれ、上位グレードにふさわしい装備として評価されていました。
今では中古車市場でも希少な存在となっていますが、当時は「軽でもここまで快適になるのか」と話題になった一台です。
スズキ ワゴンR
スズキ・ワゴンRは、軽ハイトワゴンの先駆けとして広く普及した名車です。
1990年代から2000年代にかけて、特別仕様車や上級グレードにサンルーフが設定されていたモデルが存在しました。
軽自動車でありながらも、開放感を求めるユーザーのニーズに応える装備として導入され、家族や女性ドライバーを中心に人気を集めました。
現在では新車での設定はありませんが、中古車市場では根強いファンに支持されています。
ホンダ Z
ホンダ・Zは、1998年から2002年にかけて販売された個性的な軽SUVで、タフなルックスと四輪駆動が特徴的でした。
このモデルには「ガラスルーフ」が設定されており、外観からもひときわ目を引くデザインが魅力でした。
サンルーフというよりも、フロントから後部まで続く大きなガラスパネルが採用され、車内にたっぷりと光を取り込む仕様でした。
個性的なデザインとユニークな装備で、今なお根強いファンを持つ一台です。
中古でサンルーフ車を買う際の注意点

中古車でサンルーフ付きモデルを選ぶ際は、新車とは違った注意点があります。
サンルーフは便利で魅力的な装備ですが、使い方やメンテナンス状況によってはトラブルの原因にもなり得ます。
ここでは、購入前に確認しておきたいポイントを具体的に紹介します。
水漏れがないか確認
サンルーフの代表的なトラブルの一つが水漏れです。
経年劣化や排水ドレーンの詰まりが原因で、雨の日に車内に水が侵入してしまうケースがあります。
確認する際は、天井の内張りにシミがないか、サンルーフ周辺が湿っていないかをチェックしましょう。
また、実際に水をかけてテストする方法も有効です。
少しの漏れでも放置するとカビや電装トラブルの原因になるため、購入前にしっかり見極めることが重要です。
開閉がスムーズか動作確認
サンルーフの開閉機構がスムーズに動くかも重要なチェックポイントです。
長年使用されていると、モーターの劣化やレール部分の潤滑不足により、動きが鈍くなったり途中で止まってしまったりすることがあります。
購入前には必ず開閉操作を行い、音に異常がないか、引っかかりがないかを確認してください。
動きに違和感がある場合、修理費用が高額になる可能性もあります。
ゴムパーツの劣化を目視
サンルーフ周辺には、雨水の侵入を防ぐためのゴムシールが使用されています。
このゴム部分は紫外線や経年劣化により硬化・ひび割れを起こしやすく、水漏れの原因となります。
ゴムが柔軟性を保っているか、亀裂や剥がれがないかを目視でしっかり確認しましょう。
劣化が進んでいる場合は、交換が必要になるため、事前にチェックしておくことが安心です。
室内の日焼け・内装劣化
サンルーフ付きの車両では、直射日光が多く室内に差し込むため、ダッシュボードやシートなどの内装が日焼けして劣化していることがあります。
特に布製の内装は色褪せが目立ちやすく、見た目の印象にも影響します。
中古車を選ぶ際には、内装の色の変化や素材の傷み具合をよく観察し、気になる部分がないかをチェックしましょう。
目立たなくても劣化が進んでいる場合があります。
後付されていないか
中古車の中には、純正ではなく後付けでサンルーフを装着した車両もあります。
後付けの場合、施工の質にバラつきがあり、防水処理や安全性が不十分なケースも少なくありません。
見分け方としては、装着部の仕上がりが雑だったり、純正カタログにその仕様が記載されていない場合があります。
購入前には、車両の履歴書(整備記録や改造歴)を確認し、不安がある場合は専門店でチェックしてもらうと安心です。
後付けサンルーフは事故車扱いになる?

後付けでサンルーフを取り付けた車は、厳密には事故車(修復歴車)とは扱われません。
事故車とは、フレームや骨格部分に修復歴がある車を指すため、屋根に穴を開けてサンルーフを取り付けたからといって、事故歴があるとは見なされないのが一般的です。
ただし、後付けによる施工が雑であると、雨漏りや剛性の低下、騒音トラブルの原因になることがあります。
そのため、中古市場では後付けサンルーフ車は敬遠されがちで、買取査定が下がる傾向もあります。
また、メーカー保証の対象外になることも多く、万が一の不具合が起きた際に修理費が自己負担となる点も注意が必要です。
見た目や開放感を求めて取り付ける人もいますが、将来的なトラブルや売却時のデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。
後付けサンルーフの専門店はある?

日本国内には、後付けサンルーフの施工を専門に扱う業者が存在します。
たとえば「Webasto(ウェバスト)」や「Hollandia(ホランディア)」といった海外メーカーの製品を正規に取り扱い、プロの手で安全に取り付けを行う専門店も少なくありません。
こうした店舗では、サンルーフの種類や開閉方式、車種ごとの適合情報を詳しく案内してくれるため、希望に合った仕様で安心して依頼できます。
ただし、後付けには高額な工賃がかかる場合もあり、施工費用は10万円~30万円以上と幅があります。
また、取り付け後のメンテナンスや保証内容をしっかり確認することも重要です。
信頼できる店舗を選び、施工実績や評判を調べた上で依頼するようにしましょう。
失敗を避けるには、実際に施工された車両を見せてもらうのもおすすめです。
サンルーフ付き車の試乗体験談

筆者が初めてサンルーフ付きの車に乗ったのは、友人が所有するスバル・フォレスターでした。
ある春の日、「せっかくだからサンルーフを開けてみよう」と友人が言い、天井が開いた瞬間、澄んだ青空と心地よい風が車内に広がり、普段のドライブとはまったく違う爽快感に包まれました。
日差しも程よく、非日常的な開放感を味わうことができ、「サンルーフっていいな」と思ったものです。
しかし、夕方になると空が急変し、突然のにわか雨。
サンルーフを開けっぱなしにしていたため、雨が車内に流れ込み、慌てて閉めるハプニングが発生。
幸い、大きな被害はなかったものの、使い方次第では思わぬトラブルにつながると痛感しました。
あとで友人に聞くと、サンルーフを使ったのは本当に久しぶりで、筆者を乗せるための演出だったとのこと。
普段は閉じたままで、使う機会はめったにないそうです。
便利なようで実際の出番は少ない、そんなもんだよなと感じた一日でした。
サンルーフ車は後悔するの総括
記事のポイントをまとめます。
- サンルーフは開放感が魅力だが使用頻度が低い場合もある
- 雨漏りや故障のリスクがありメンテナンスに注意が必要
- 天井が低くなるため圧迫感を感じやすいことがある
- 開閉音や風切り音で静粛性が損なわれることがある
- 夏場は直射日光で車内が暑くなりやすい
- プライバシー性の低下を気にするユーザーも多い
- 後付けサンルーフは中古市場でマイナス評価を受けやすい
- 中古車購入時は水漏れやゴムの劣化などを必ず確認する
- サンルーフに満足している人はアウトドアやドライブ好きが多い
- 自分のライフスタイルに合った選び方が後悔を防ぐポイント

