スズキのハスラーを見たときに、「これって本当に軽自動車？」と思ったことはありませんか？
車高が高く、SUVのような力強いデザインは、一般的な軽とは違う存在感を放っています。
普通の軽と比べると、広々とした室内や充実した安全装備、しっかりした足回りなど、「軽じゃない」と思わせる要素が満載です。
では、ハスラーは本当に「軽自動車の枠を超えた車」なのか？ この記事では、ハスラーの特徴や似た車種との違いを徹底解説します。
「普通の軽では物足りない」「SUVっぽい軽に興味がある」「似た車と比較して選びたい」という人に、ピッタリの内容です。
ハスラーがどんな車なのか知ることで、あなたに合った選択肢が見つかるでしょう。
- ハスラーが「軽じゃない」と感じる理由を詳しく理解できる
- ハスラーと似た車種の特徴や違いを比較できる
- 自分の用途に合った軽SUVの選び方がわかる
- ハスラーが自分に向いているか判断できるようになる
ハスラーは軽じゃないと感じる要因を分析
スズキのハスラーは軽自動車でありながら、「軽じゃない」と感じる人が多い車です。
その理由は、見た目の大きさや装備の充実度にあります。
本当に軽自動車なのかと疑問に思うほどの存在感を持つハスラーの特徴を分析し、その魅力を深掘りしていきます。
- ハスラーは軽じゃないと言われる理由
- ハスラーが向いている人の特徴
- 白ナンバーのハスラーがあるワケ
- 新型ハスラーのような普通車はコレ！
- クロスビーとハスラーの違いを比較
ハスラーは軽じゃないと言われる理由
ハスラーが「軽自動車らしくない」と言われるのは、サイズ感やデザイン、安全性能など、軽自動車の枠を超えた要素が多いからです。
具体的にどのような点がそう感じさせるのか、詳しく見ていきましょう。
車高が高くて大きく見える
ハスラーの全高は約1,680mmと、一般的な軽自動車よりもかなり高めに設定されています。
そのため、街中で並んだときに普通車と見間違えることも珍しくありません。
さらに、最低地上高も高く、悪路でもスムーズに走れるのが特徴です。
見た目のボリューム感があることで、軽自動車にありがちなコンパクトな印象が薄れ、「軽じゃない」と感じる要因の一つとなっています。
SUVスタイルのデザイン
ハスラーはSUVのようなデザインを取り入れており、オフロード車のような力強い印象を与えます。
丸型のヘッドライトや、ワイルドなフェンダーアーチが特徴的で、軽自動車にありがちな可愛らしさよりもタフな印象を持たせています。
見た目だけでなく、実用性も考えられており、荷室の広さやシートアレンジの自由度も魅力の一つです。
こうしたSUVライクなスタイルが、「軽自動車らしくない」と思わせる要因となっています。
しっかりとした足回り
ハスラーはオフロードでも安定した走りを実現するために、しっかりとした足回りを持っています。
サスペンションは軽自動車ながらもストロークが長く、悪路でも衝撃を吸収しやすい設計になっています。
さらに、4WDモデルではグリップコントロールやヒルディセントコントロールなどの機能が備わり、本格的なSUVのような走行性能を発揮します。
このような点からも、ハスラーは「軽自動車の域を超えている」と感じさせるのです。
高い安全性能と装備
ハスラーは軽自動車ながらも、安全性能が非常に充実しています。
スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載し、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが標準装備されています。
また、全方位モニターやアダプティブクルーズコントロールなど、普通車にも搭載される先進的な安全装備も備えており、安心して運転できるのも大きな魅力です。
これらの装備の充実度が、軽自動車とは思えない質の高さを感じさせます。
価格が高め
ハスラーは軽自動車の中でも価格が高めに設定されています。
最も安いグレードでも150万円以上、上級グレードや4WDモデルになると200万円近くなることもあります。
一般的な軽自動車と比較すると割高に感じる価格帯ですが、その分、デザインや装備の充実度が高く、コストパフォーマンスの良さを実感できる仕様となっています。
この価格設定が「軽自動車らしくない」と感じさせる一因になっています。
ハスラーが向いている人の特徴
ハスラーは、見た目のインパクトだけでなく、機能性や走行性能にも優れた軽自動車です。
そのため、さまざまなライフスタイルにフィットする魅力を持っています。
特にどんな人におすすめなのか、具体的な特徴を見ていきましょう。
コンパクトSUVが欲しい人
SUVのようなデザインと走行性能を備えながら、軽自動車の扱いやすさを求める人にハスラーはぴったりです。
車高が高く、見晴らしが良いため運転がしやすく、小回りも効くので街乗りでも快適に走れます。
また、4WDモデルを選べば雪道や山道でも安心して運転できるため、ちょっとした冒険気分を楽しみたい人にも最適です。
アウトドアが好きな人
キャンプや釣り、登山などのアウトドアが趣味の人には、ハスラーのタフな設計が大きな魅力になります。
最低地上高が高めに設定されているため、未舗装路でもスムーズに走行可能です。
さらに、後部座席を倒せばフラットなスペースが確保できるため、キャンプ道具や自転車などの大きな荷物も積みやすくなっています。
車中泊にも対応できる広さがあるため、アウトドアライフをより快適に楽しめるでしょう。
家族で使う予定の人
ハスラーは軽自動車の中でも室内空間が広めに設計されており、家族での利用にも向いています。
後部座席の足元スペースも確保されており、大人が乗っても圧迫感を感じにくい作りになっています。
また、スライドドアではなくヒンジドアを採用しているため、ドアポケットに収納できるスペースが多いのもポイント。
子どもを乗せたり、荷物を出し入れしたりする際の利便性も考えられています。
燃費を重視する人
軽自動車の最大のメリットのひとつが燃費の良さですが、ハスラーも例外ではありません。
ターボモデルとNA（自然吸気）モデルがあり、どちらも低燃費を実現しています。
特にマイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルでは、発進時や加速時に電動アシストが働くため、ガソリン消費を抑えられます。
実燃費も軽自動車の中ではトップクラスで、経済的に車を維持したい人に最適な選択肢です。
デザインにこだわりたい人
ハスラーの個性的なデザインは、周りと違う車に乗りたい人にぴったりです。
ポップで可愛らしいカラーリングから、落ち着いた大人向けの色まで、幅広いボディカラーが用意されています。
さらに、オプションでツートンカラーや専用アクセサリーを追加することで、自分だけの1台をカスタマイズすることも可能です。
おしゃれな車に乗りたい人や、デザインで選びたい人にもハスラーは魅力的な選択肢となるでしょう。
白ナンバーのハスラーがあるワケ
通常、軽自動車のナンバープレートは黄色ですが、街中で白ナンバーのハスラーを見かけたことがある人もいるかもしれません。
これは、主に「図柄入りナンバープレート」を利用しているケースです。
たとえば、東京オリンピックやラグビーワールドカップなどの記念ナンバーでは、軽自動車でも白いナンバープレートを選択できました。
また、地方版図柄入りナンバーでも、デザインによっては白地に見えるものがあります。
さらに、事業用として登録される「黒ナンバー」と区別するために、普通車と同じように見える白ナンバーを選ぶ人もいます。
ハスラーの見た目にこだわり、よりSUVらしさを演出したい人にとって、白ナンバーは人気のカスタマイズ要素の一つとなっています。
ただし、軽自動車を白ナンバー化するのは賛否両論があるため、注意してください。
新型ハスラーのような普通車はコレ！
ハスラーは軽自動車ですが、そのデザインや走行性能が「普通車のようだ」と感じる人も多いです。
では、もし普通車でハスラーに似た車種を探すとしたら、どのような選択肢があるのでしょうか？
代表的なのが、同じスズキ社製の「クロスビー」です。
クロスビーは、ハスラーのデザインを踏襲しつつ、ボディサイズを大きくして1.0Lターボエンジンを搭載したコンパクトSUVです。
もし「ハスラーのデザインが好きだけど、もう少しパワーや広さが欲しい」という人は、クロスビーをはじめとする普通車のコンパクトSUVも検討するとよいでしょう。
クロスビーとハスラーの違いを比較
ハスラーとクロスビーは、どちらもスズキが手がけるSUVスタイルの車ですが、細かな違いがあります。
それぞれの違いを表にしてみました。
| 項目 | ハスラー | クロスビー |
|---|---|---|
| 車種分類 | 軽自動車 | 普通車（小型SUV） |
| 全長 | 約3,395mm | 約3,760mm |
| 全幅 | 約1,475mm | 約1,670mm |
| 全高 | 約1,680mm | 約1,705mm |
| 車両重量 | 約810～880kg | 約960～1,000kg |
| エンジン | 660cc 直列3気筒（NA / ターボ） | 1.0L 直列3気筒ターボ |
| 駆動方式 | 2WD / 4WD | 2WD / 4WD |
| 燃費（WLTCモード） | 約22.6～25.0km/L | 約18.2km/L |
| 乗車定員 | 4人 | 5人 |
| 荷室スペース | コンパクトだがシートアレンジで広く使える | ハスラーより広めで実用的 |
| 安全装備 | スズキ セーフティ サポート搭載 | スズキ セーフティ サポート搭載 |
| 価格帯（新車） | 約150万～200万円 | 約200万～240万円 |
| 特徴 | 軽SUVスタイル、低燃費、取り回しがしやすい | 普通車サイズ、広い室内、力強い走り |
ハスラーは軽自動車の規格内で、燃費の良さやコンパクトな取り回しのしやすさが魅力。
一方、クロスビーは普通車のゆとりある室内とパワフルな走りを求める人に向いています。
街乗り中心ならハスラー、長距離移動や家族での使用を考えるならクロスビーが適しているでしょう。
ハスラーは軽じゃない？似てる車種を調査
ハスラーは軽自動車ながら、SUVらしいデザインや高い車高が特徴的です。
そのため、「普通車のように見える」と感じる人も多いでしょう。
では、ハスラーに似た車種は他メーカーにも存在するのでしょうか？
トヨタやマツダなど、ハスラーと共通点を持つ車を調査しました。
- トヨタにハスラーみたいな車はある？
- ハスラーに似てるマツダ車は◯◯
- ダイハツでハスラーに似た車は？
- ホンダでハスラーに似た車は？
- スズキでハスラーに似た車の選択肢
- クロスビーをハスラーと間違えた話
トヨタにハスラーみたいな車はある？
トヨタにはハスラーと同じような軽SUVはありませんが、近いコンセプトの車として「ライズ」が挙げられます。
ライズは、コンパクトSUVとして設計されており、全長3,995mm、全幅1,695mmと、ハスラーよりも一回り大きいボディを持っています。
排気量は1.0Lターボと1.2L NAエンジンがあり、軽自動車ではなく普通車に分類されます。
ライズはハスラーと同じく高い車高を持ち、視界が良好で運転しやすいのが特徴です。
また、SUVらしい力強いデザインと実用的な広さを兼ね備えており、ファミリー層やアウトドア好きにも人気があります。
もし「ハスラーのデザインが好きだけど、もう少しパワーや広さが欲しい」と感じるなら、ライズは有力な選択肢となるでしょう。
ハスラーに似てるマツダ車は◯◯
マツダでハスラーに似た車種として挙げられるのは「フレアクロスオーバー」です。
実はこの車、スズキからOEM供給を受けており、基本的な設計やスペックはハスラーと同じです。
デザインは若干異なりますが、ボディサイズやエンジン、走行性能はほぼ同じで、マツダのエンブレムが付いている点が大きな違いとなります。
ハスラーと同じくマイルドハイブリッドシステムを搭載し、燃費の良さや走破性の高さも共通しています。
フレアクロスオーバーは、マツダの販売店で取り扱われているため、マツダ車を愛用している人や、ディーラーとの付き合いを重視する人にとって選びやすいモデルと言えます。
もしハスラーが気になっているが、マツダのブランドを選びたい場合は、フレアクロスオーバーも検討してみるとよいでしょう。
ダイハツでハスラーに似た車は？
ダイハツには、ハスラーに似た軽SUVとして「タフト」があります。
タフトは軽自動車ながら、SUVらしいデザインと高い走破性を備えており、アウトドア志向の強いモデルです。
最大の特徴は「スカイフィールトップ」と呼ばれる大型ガラスルーフで、開放感のある車内空間を演出します。
ハスラーと比較すると、タフトはより角ばったデザインで無骨な印象が強く、シンプルかつ機能的なインテリアが特徴です。
また、ハスラーが後部座席を倒すとフラットな荷室になるのに対し、タフトは前席から後席までフルフラットにできるため、車中泊や荷物の積載に便利です。
走行性能では、ハスラーと同様にターボモデルが設定されており、4WDも選択可能。
燃費も良好で、街乗りからアウトドアまで幅広く対応できます。
ハスラーと同じく個性的な軽SUVを求める人にとって、タフトは有力な候補となるでしょう。
ホンダでハスラーに似た車は？
ホンダには、ハスラーと直接競合する軽SUVはありませんが、似た特徴を持つ車として「N-BOX」が挙げられます。
N-BOXは、広々とした室内空間と高い車高を持ち、ハスラーのような視界の良さや開放感を感じられるモデルです。
軽自動車とは思えないほどの室内スペースを確保しており、後部座席の広さはハスラーを上回るほど。さらに、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより、フラットな床面と優れた荷室アレンジが可能です。
一方、SUVらしさという点ではハスラーに及ばないものの、走行性能や安全装備は充実しており、普段使いの快適さを重視するなら選択肢に入るでしょう。
N-BOXも「軽自動車じゃない」と言われる場合が多いため、ハスラーが気になる人と意見が合うかもしれません。
スズキでハスラーに似た車の選択肢
スズキは軽自動車から普通車まで幅広くSUVスタイルの車を展開しており、ハスラーに似た車種として「ジムニー」や「スペーシア ギア」があります。
ジムニーは本格的なオフロード性能を持つ軽四駆で、ハスラーよりもタフな走行性能を誇ります。
悪路走破性を重視するなら、ジムニーは最適な選択肢ですが、価格や納車待ちの長さがネックになる場合もあります。
一方、「スペーシア ギア」は、ハスラーと同じくSUVテイストのデザインを採用した軽ハイトワゴンです。
広い室内空間とスライドドアを備え、ファミリー向けの実用性が高いのが特徴。
ハスラーよりもより広い車内が欲しい人や、スライドドアの利便性を求める人には最適な選択肢でしょう。
また、スズキの「クロスビー」は、ハスラーのデザインをベースにした普通車であり、よりパワフルな走行性能と広い室内を求める人にはぴったりです。
スズキにはハスラーと似た特性を持つ車種が豊富にあり、用途に応じた選択が可能です。
クロスビーをハスラーと間違えた話
先日、友人と街を歩いていたとき、ふと目に入った車に思わず「あ、ハスラーって格好いいよね」と口にしてしまいました。
しかし、友人は「え？ あれってハスラーじゃなくてクロスビーだよ」と指摘。
よく見るととハスラーよりも一回り大きいし、白ナンバーです。
恥ずかしさで顔が熱くなりながら、「え、でもハスラーにそっくりじゃない？」と必死にフォローしました。
その後、気になって調べてみると、クロスビーはハスラーをベースにした普通車だったので、見た目が似ているのも納得です。
でも、ハスラーの軽らしからぬデザインがあるからこそ、こんな間違いをしてしまったんだと思うようにしました（無理やりですが…）。
筆者は普段から軽自動車ばかり見ているせいか、普通車に対する知識はありません。
軽自動車と普通車を比較するためにも、もっと勉強しなければいけないと思った出来事です。
今では、どちらも魅力的な車だとわかり、間違えたことも良い思い出になっています。
ハスラーは軽じゃないを総括
記事のポイントをまとめます。
- ハスラーは車高が高く、軽自動車には見えないデザインを持つ
- SUVスタイルの外観が「軽じゃない」と感じさせる要因になっている
- しっかりとした足回りで、安定した走行性能を実現している
- 先進的な安全装備を多数搭載し、普通車並みの安全性を確保している
- 軽自動車としては価格が高めで、普通車と比較して迷う人も多い
- アウトドア用途に適しており、キャンプやレジャーに最適な設計
- 白ナンバーを取得できる制度があり、見た目が普通車に近づく
- ハスラーに似た普通車として、スズキのクロスビーが挙げられる
- ダイハツのタフトは、ハスラーと競合する軽SUVとして人気がある
- スペーシア ギアはスライドドアを備えた、実用性の高い選択肢となる
